【CD購入録】PLACE VENDOME「CLOSE TO THE SUN」(2017)

  • 2017/08/13(日) 00:00:00

【CD購入録】
CLOSE TO THE SUN
PLACE VENDOME「CLOSE TO THE SUN」(2017)

Michael Kiske(Vo/ex-HELLOWEEN)がメロディックロックを歌うプロジェクトPLACE VENDOMEの4作目を買いました。2005年の結成当初はAVANTASIAへのゲスト参加はあったもののHELLOWEEN脱退後にHR/HMから距離を置いていたMichael Kiskeが久々にアルバム1枚を通して歌うハードロックプロジェクトとして注目を集めていましたが、今やFRONTIERS RECORDSお抱えのライターが提供する楽曲群をKiskeが歌うためのプロジェクトという感じですね。本作もAlessandro Del Vecchio(Key)、Magnus Karlsson(G/PRIMAL FEAR、ex-LAST TRIBE)といったおなじみのソングライターからJani Liimatainen(G/CAIN'S OFFERING、ex-SONATA ARCTICA)、Simone Mularoni(G/DGM)といった新顔も含めた作曲陣に加えてギターソロではGus G.(FIREWIND)、Kai Hansen(GAMMA RAY、ex-HELLOWEEN)らが名を連ねる豪華なラインナップです。中身の方も期待を裏切らない上質のメロディックロック作品となっていて、過去のアルバムに比べるとややメタリックになっているように思います。これ!という決め手こそないもののFRONTIERS RECORDS作品だけあって手堅い仕上がりですね。現時点でのお気に入りはJani作の②Welcome To The Edgeでしょうか。余談ですが、PLACE VENDOMEがなければKiskeとKaiが在籍するバンドUNISONICの誕生や、彼等2人がHELLOWEENのツアーに帯同するPUMPKINS UNITEDツアーも実現しなかった可能性もあるのでPLACE VENDOMEは色んな意味で重要なプロジェクトだと感じる今日この頃です。

【気になるCDリスト】2017年8月

  • 2017/08/09(水) 00:00:00

LIFE_20170630234019b47.jpg
ADAGIO「LIFE」(2017)8月9日発売予定

フランスのテクニカルギタリストStephan Forte率いるプログレメタルバンドADAGIOが約8年振りにリリースする新作。Stephan自身、ここ最近はソロ活動に注力しているようだったので解散したのかと思っていました。元々このバンドに関してはメロディがわかりにくい印象があり、それほどお気に入りというわけではなかったので復活のニュースを聞いても「ふーん」という感じだったのですが試聴してみるとなかなか良さそうです。ちなみにバンドのYouTubeオフィシャルチャンネルでアルバム全曲を聴くことができます。

Darkness Machine


KEE OF HEARTS
KEE OF HEARTS「KEE OF HEARTS」(2017)8月30日発売予定

Tommy Heart(Vo/FAIR WARNING)Kee Marcello(G/ex-EUROPE)を中心としたニューアクトKEE OF HEARTSのデビュー作。メロハーファンとしては興味をそそられる面子だと思っていたらFRONTIERS RECORDSが新たに立ち上げたプロジェクトのようで、お抱えのライターAlessandro Del Vecchio(Key)が創作面を担っています。ある程度の満足感を得られそうなのは聴く前から想像がつきますが購入するかどうかは様子見の予定です。

A New Dimension


AMBER GALACTIC
THE NIGHT FLIGHT ORCHESTRA「AMBER GALACTIC」(2017)8月9日発売予定

SOILWORK、ARCH ENEMYなど北欧エクストリームメタル界を代表するバンドのメンバー達によるメロディック・ロックプロジェクトTHE NIGHT FLIGHT ORCHESTRAの3作目。輸入盤からかなり遅れての国内盤リリースとなりますね。デビュー作「INTERNAL AFFAIRS」(2012)は年間ベスト入りするほどのお気に入り作品だったにも関わらず2nd「SKYLINE WHISPERS」(2015)もまだ聴けていないので、まずはそちらをチェックしてみようかと思っています。

Gemini


【気になるCDリスト】
ADAGIO「LIFE」(2017)8月9日発売予定
Darkness Machine
The Ladder

ARCH ENEMY「WILL TO POWER」(2017)9月1日発売予定
The World Is Yours

ART NATION「LIBERATION」(2017)
The Real Me

AVENFORD「NEW BEGINNING」(2017)(輸入盤)
Dead Or Alive feat. Apollo Papathanasio
Fury Road

BONFIRE「BYTE THE BULLET」(2017)(輸入盤)
Power Train
Locomotive Breath
Praying 4 A Miracle

DA VINCI「AMBITION ROCK」(2017)9月15日発売予定
I've Come All This Way

DREAM EVIL「SIX」(2017)
Dream Evil
Antidote

ECLIPSE「MONUMENTUM」(2017)
Vertigo
Never Look Back

THE FERRYMEN「THE FERRYMEN」(2017)
End Of The Road
Still Standing Up
The Ferrymen
Eyes On The Sky

GALNERYUS「ULTIMATE SACRIFICE」(2017)9月27日発売予定

H.E.A.T「INTO THE GREAT UNKNOWN」(2017)9月20日発売予定
Time On Our Side

KEE OF HEARTS「KEE OF HEARTS」(2017)8月30日発売予定
A New Dimension
The Storm

KELLY SIMONZ'S BLIND FAITH「OVERTURE OF DESTRUCTION」(2017)
トレイラー

KRYPTONITE「KRYPTONITE」(2017)
Chasing Fire
This Is The Moment

LIONVILLE「A WORLD OF FOOLS」(2017)
I Will Wait
A World Of Fools

MORS PRINCIPIUM EST「EMBERS OF THE DYING WORLD」(2017)
Reclaim The Sun

THE NIGHTS「THE NIGHTS」(2017)NEW
Welcome To The Show
Nothing But Love
Juliette
Hold On

THE NIGHT FLIGHT ORCHESTRA「AMBER GALACTIC」(2017)8月9日発売予定
Midnight Flyer
Gemini
Something Mysterious
Domino
Sad State Of Affairs

NOCTURNAL RITES「PHOENIX」(2017)9月20日発売予定
Before We Waste Away
A Heart As Black As Coal

PLACE VENDOME「CLOSE TO THE SUN」(2017)
Welcome To The Edge
Light Before The Dark
HereAfter

PRIDE OF LIONS「FEARLESS」(2017)
The Tell
Silent Music
The Light In Your Eyes
All I See Is You

RAGE「SEASONS OF THE BLACK」(2017)
Blackened Karma
Adoration

THE RASMUS「DARK MATTERS」(2017)10月6日発売予定
Paradise

REVOLUTION SAINTS「LIGHT IN THE DARK」(2017)10月4日発売予定NEW
Light In The Dark

ROCKETT LOVE「GRAB THE ROCKET」(2017)
Rocket Love
One Of These Days

TEN「GOTHICA」(2017)
Paragon
La Luna Dra-Cu-La
Travellers

TOKYO MOTOR FIST「TOKYO MOTOR FIST」(2017)
Love Me Insane
Shameless
Put Me To Shame
Love

VOLCANO「LEVIATHAN」(2017)
トレイラー

VORCHAOS「VORCHAOS」(2017)
LET IT DIE~おまえに届くまで~

ZEMETH「ROUGE NOIR」(2017)
Lavendel
Deadly Nostalgia
トレイラー

WITHIN TEMPTATION「HYDRA」(2014)

  • 2017/08/05(土) 00:00:00

HYDRA.jpg
【No.498】
★★★★(2014)
年間ベスト2014年第10位

今や本国オランダは勿論、ヨーロッパを代表するフィーメルゴシックHR/HMバンドへと成長を遂げたWITHIN TEMPTATIONの6thアルバム。今回もバンドがひとつの到達点に達したと自負する4th「THE HEART OF EVERYTHING」(2007)で提示したメジャー感たっぷりのモダンゴシックサウンドの延長線上にある作風です。2011年リリースの前作「THE UNFORGIVING」はバンド初のコンセプトアルバムでそのストーリーを題材にしたコミック本を出版したことが話題となりましたが、本作のトピックは全10曲中4曲に外部シンガーがゲスト参加していることでしょう。特にTarja Turunen(Vo/ex-NIGHTWISH)Sharon Den Adel(Vo)という2大歌姫が共演した④Paradise(What About Us?)はWITHIN TEMPTATIONファンのみならずシンフォゴシックメタラーにとっても大注目の1曲で流石の出来栄えとなっています。

そんな④以外ではHoward Jones(Vo/ex-KILLSWITCH ENGAGE)が男前な歌声を響かせる②Dangerous、アメリカ人ラッパーXzibitとの共演が意外とマッチしている③And We RunDave Pirner(Vo/SOUL ASYLUM)とのデュエットバラード⑩Whole World Is Watchingがゲスト参加曲となっています。アルバム全体で見てもこれら4曲が際立っていて中でもバンド最速曲とも言われる②の緊張感はカッコいいし、ラップパートが楽曲のドラマ性をアップさせている③は大きな聴きどころですね。どちらの曲も本作の特徴であるヘヴィネスとシリアスな雰囲気が強調された本作の代表曲です。ゲストが参加していない楽曲では現在のWITHIN TEMPTATIONスタイルの王道をゆく①Let Us Burn、Sharonの儚い歌唱が沁みる⑦Covered By Roses、このバンドにしてはギターの主張がかなり激しい⑨Tell Me Whyなどが気に入っています。また⑤Edge Of The Worldでは3rd「THE SILENT FORCE」(2004)の頃のような幻想的なムードがあったり、⑥Silver Moonlightでは久し振りにグロウルをフィーチュアしていたりとバンド初期の要素が復活している点も見逃せません。

僕が持っている本作のデラックスエディションにはカバー6曲、本編収録曲が完成に至る過程を記録したエボリューショントラックなるものを4曲収録したボーナスディスクが付いています。カバーソングはコンピレーションアルバム「THE Q-MUSIC SESSIONS」(2013)からの抜粋で、元ネタがHR/HMジャンル外のアーティストばかりということもあってか印象に残っている曲はほとんどなく、却ってWITHIN TEMPTATIONのメロディセンスの高さを再認識する結果となりました。ちなみに今年初めてBruno Marsのアルバムをチェックした時、聞き覚えのある名前だと感じたのは本作にBrunoのカバー曲Grenadeか収録されているからだったようですね。なおメインソングライターのRobert Westerholt(G)はSharonとの間に3人目の子供が産まれた2011年以降、ツアーに帯同せず創作面とレコーディングでのみ参加するとともにバンドのスポークスマンを務めているのだとか。Sharonがツアーに参加しないことはあり得ないので家庭と仕事(バンド)を両立するための現実的な選択だと思いますが、子育てと仕事のやりくり追われている身としては親近感が湧きますね(笑)。

【音源紹介】
And We Run

【CD購入録】ANTHEM「ENGRAVED」(2017)

  • 2017/08/01(火) 00:00:00

【CD購入録】
ENGRAVED.jpg
ANTHEM「ENGRAVED」(2017)

「軍曹」、「柴サタン」とも呼ばれる絶対的なバンマスとして君臨する柴田 直人(B)率いるANTHEMの16作目を買いました。柴田作の曲がアルバムの大半を占めるANTHEMにしては珍しく今回は清水 昭男(G)が約半数の楽曲を手掛け、SABER TIGERの近作でも作詞を担当している遠藤 フビトが2曲で歌詞を書くなど新しい試みを導入しています。個人的にはJ-POPのアーティストにも曲を提供するなど引き出しの多い清水色が濃くなることを期待していたのですが、いざ聴いてみると良くも悪くも不変のANTHEMサウンドが貫かれているという印象ですね。外部からのインプットが増えても結局はリーダーの支配力でANTHEMらしくなったという感じでしょうか。先行でPVも公開されたリードトラック①The Artery Songから②Far Awayへと至る流れ、スピーディーな③Keep Your Spirit Alive、⑤Midnight Growl、清水が持ち込んだと思われる要素が強めの⑩Don't Break Awayやラストを締めくくるタイトル曲⑪Engravedなどが気に入っています。ただし過去作品にあったようなキラーチューンが本作にも収録されているかというと、現時点では身を乗り出してしまうほどの楽曲はないかなというのが正直な感想ですね。

【CD購入録】SABER TIGER「BYSTANDER EFFECT」(2015)

  • 2017/07/27(木) 00:00:00

【CD購入録】
BYSTANDER EFFECT
SABER TIGER「BYSTANDER EFFECT」(2015)

下山 武徳(Vo)復帰後としては3枚目、SABER TIGERの結成35周年記念にあたる通算11作目を買いました。本作は「キャッチーで大合唱できること」をテーマにした1枚だそうで、たしかにここ最近のアルバムと比べるとわかりやすい作品になっているように思います。このバンドにはもう少しわかりやすいメロディが欲しいと感じていたので、この方向性は歓迎ですね。また今回はSABER TIGERとして久し振りに日本語詞による楽曲が収録されています。下山が日本語で歌うのを聴いているとSIXRIDEを思い出しますね。第一印象としては、やはり日本語詞のナンバーの方がスッと耳に入ってくるし、中でも8分近くあるバラード⑨An Endless Endは胸に迫ってきます。全体的に見ればキャッチーになったと言っても、それはあくまでSABER TIGERにしてはの話なので僕の嗜好からすればもっとメロディアスになってもらってもいいのですが、そうなるとSABER TIGERらしさが揺らいできそうなので難しいところですね…。

WITHIN TEMPTATION「THE UNFORGIVING」(2011)

  • 2017/07/23(日) 00:00:00

THE UNFORGIVING
【No.497】
★★★★(2011)
年間ベスト2011年第6位

前作「THE HEART OF EVERYTHING」(2007)で従来のゴシックメタルに大衆的な親しみやすさを加味し、更なる進化を遂げたWITHIN TEMPTATIONの5作目。リーダーのRobert Westerholt(G)によると「THE HEART OF EVERYTHING」の出来にかなり満足しているようで「通常のアルバムを作るという意味ではやりきった」と感じたことから、今回はバンド初のコンセプトアルバムであるだけでなく、そのストーリーと連動したコミックを出版するという意欲作となっています。ジャケットはアメコミ風のイラストで、インタビュー記事のメンバー写真を見ても従来にはなかった軽いノリになっているためバンドイメージに変化が見られるものの最大の武器であるメロディセンスは衰えるどころか更に磨きがかかっていますね。

今や厳かなゴシックメタル的ムードは大きく減退、シンフォニックアレンジの効いたメロディアスHR/HMとなっているため初期からのファンにとっては賛否両論ありそうですが僕は本作を聴いてWITHIN TEMPTATIONのファンになりました。今回はこれまで以上に楽曲の幅が広がっていて、このバンドにしては珍しく疾走感のあるロックチューン③In The Middle Of The Night、曲名通りの武骨さ、勇ましさと共に進行する⑥Iron、ディスコ調のサウンドを取り入れた⑧Sineadなどは、本作の多様性を象徴するナンバーだと思います。WITHIN TEMPTATIONの凄いところは新境地に挑戦しつつ、それを失敗に終わらせず魅力的に聴かせることができる点でしょう。僕にとってのハイライトはダンサブルな⑧とは対照的な熱唱系バラード⑨Lost、即効性は低いもののリピートするうちにジワジワくる⑩Murder、モダンサウンドを纏った哀愁ドライヴィングチューン⑪A Demon's Fateと続く後半の流れですね。

Sharon Den Adel(Vo)のボーカルについては、3rd「THE SILENT FORCE」(2004)辺りまでで披露していたエンジェリックボイスは控えめで、作風の変化に合わせるように力強く低音域で歌う場面が増えていますね。また音楽的にもメンバーのルックス的にも依然としてSharon推し全開ではありますが、短いとはいえギターソロが聴ける曲が増えたのも特徴でしょうか。本作はコンセプトアルバムではあるもののSEは①Why Not Meのみだし、大作も一切なくコンパクトな楽曲が並んでいるため小難しさは皆無。あくまで歌モノ作品として成り立っているのも好印象です。ゴシックメタルからメインストリーム系ロックへの飛躍のきっかけを掴んだ前作の流れを上手く発展させた充実盤だと思います。

【音源紹介】
Sinead

【CD購入録】CYNTIA「URBAN NIGHT」(2016)

  • 2017/07/19(水) 00:00:00

【CD購入録】
URBAN NIGHT
CYNTIA「URBAN NIGHT」(2016)

2012年のデビュー以降、毎年フルアルバムを発表するなど精力的な活動を続けているガールズバンドCYNTIAの5作目を買いました。前作「WOMAN」(2015)でかなりポップな作風に変化していたこと、リーダーでもあったKANOKO(Ds)が脱退したことなどから解散もあり得るかなと思っていましたが、バンドはサポートドラマーを迎えて新譜を完成させてくれたようです。タイトル通りのイントロ①introductionがデジタル音の中でギターソロが響く曲調だったので期待と不安が半々だったのですが、洗練されたハードポップ②Urban Night、前作に収録されたKISS KISS KISSタイプのキャッチーソング③「ハピネス」、CYNTIA流メタル④Bless of the Fireへと至る流れを聴いて、これまでの集大成的作品のように感じました。⑤Life Goes On、⑥Un!verseで聴ける歌メロの充実振り、ラストを締めくくるバラード⑨Call Me.も流石です。デビュー当時のようにガールズメタルを名乗るにはソフト過ぎる感はありますが、耳に残るメロディが多いので楽しめました。従来の作品は複数のソングライターが曲を出し合っていたのに対して、今回は②をYUI(G)⑦「不眠症シンデレラ」AZU(B)が手掛けている以外はAYANO(Key)のペンによる曲のようです。曲数が少ないため物足りなく感じるのは事実ながらCYNTIA健在を知らしめるには十分の1枚だと思います。

【CD購入録】LIV MOON「DOUBLE MOON」(2009)

  • 2017/07/15(土) 00:00:00

【CD購入録】
DOUBLE MOON
LIV MOON「DOUBLE MOON」(2009)

元宝塚女優でもあるAkane Liv(Vo)NIGHTWISHのカバー曲The Phantom Of The Opera(2002年発表の4th「CENTURY CHILD」収録)を聴いて感銘を受け、西脇 辰弥(Key)と共に立ち上げたシンフォニック・メタルプロジェクトLIV MOONの1stアルバムを買いました。「元タカラジェンヌがメタルを歌う」という話題性もあってかデビュー当時Yahooニュースで取り上げられていた記憶もあるし、メジャーデビュー前からBURRN!誌にインタビューが掲載され、LOUD PARK 09に出演するなど破格の待遇を受け2009年12月にリリースされたのが本作です。LIV MOON誕生のきっかけはNIGHTWISHだそうですが、本作を聴いてオランダが誇るフィーメルゴシックの重鎮WITHIN TEMPTATIONを最初に連想しました。僕は2nd「GOLDEN MOON」(2011)からLIV MOONを聴き、現時点での最新作4th「THE END OF THE BEGINNING」(2012)までをチェックした後に本作を購入したこともあってかLIV MOONのアルバムの中では物足りなく感じるというのが正直な感想です。お気に入りはシンフォゴシックとは一線を画すJ-POP的な⑧「鮮やかに…」でしょうか。Akane嬢の歌唱力は素晴らしいものの、楽曲のメロディという点ではインパクトに欠ける1枚という感じですね。

WITHIN TEMPTATION「THE HEART OF EVERYTHING」(2007)

  • 2017/07/11(火) 00:00:00

THE HEART OF EVERYTHING
【No.496】
★★★(2007)

「ナイチンゲールの声」と称される美声で聴く者を魅了する歌姫Sharon Den Adel(Vo)を擁するシンフォニック・ゴシックメタルバンドWITHIN TEMPTATIONの4thアルバム。「ナイチンゲールの声」という彼女の愛称は正直なところ意味がよくわからないのですが「ナイチンゲール=看護師=癒し」、つまりは癒しの歌声ということでしょうか。バンドの母国オランダといえば僕がHR/HMを聴き始めた90年代半ばは貴公子Robby Valentine(Vo、Key)のイメージが強かったものの2000年代に入ってロビー様の勢いが失速するのと入れ替わるようにWITHIN TEMPTATIONがヨーロッパでブレイク、その後もAFTER FOREVER、EPICA、DELAINなどが続々と登場し、今やオランダは僕の中でゴシックメタル大国となっています。そんなバンド勢の代表格でもあるWITHIN TEMPTATIONは僕が初めて聴いたこの手のバンドで、世間でも評価の高い2nd「MOTHER EARTH」(2000)、3rd「THE SILENT FORCE」(2004)もチェックしましたが荘厳な雰囲気を発散している一方で敷居の高さを感じてしまい、美旋律に酔いしれながらもそれほどハマることはありませんでした。

これまではお行儀よく纏まっていた感のある彼等ですが、今回はKeith Caputo(LIFE OF AGONY)なるシンガーがゲスト参加した②What Have You Doneを筆頭にHR/HMらしいダイナミズムが増していて聴きやすくなりましたね。「Sanctus Espiritus〜♪」と歌うラテン語のサビが耳から離れない④Our Solemn Hour、Sharonにしては珍しい低音域の歌唱をフィーチュアしたタイトル曲⑤The Heart Of Everything、アルバムの中でも一際キャッチーなメロディを持つ⑥Hand Of Sorrowと続く中盤も強力。そしてアルバム終盤には⑨All I Need、⑪Forgivenといった美しいバラードに加えて⑩The Truth Beneath The Roseのようにドラマティックかつ勇壮な楽曲もあって、美しさだけでなく力強さも感じられるのがこれまでの作品と異なる点でしょうか。

平たく言えばデビュー作「FALLEN」(2003)が世界的ヒットを記録したEVANESCENCEの要素を従来のゴシックメタルサウンドに加味したような作風ですが、結果的に僕好みの音楽性に変化しているのが嬉しいですね。そしてバンドの顔でもあるSharonのボーカルパフォーマンスは更なる成長を遂げていて、神々しさすら感じさせる高音域で儚げに歌うパートを最大の武器にしつつ今回はより多彩な表情を見せてくれています。そんな彼女が歌うメロディラインは親しみやすく、楽曲を盛り上げるシンフォアレンジもお見事。大衆的な聴きやすさを身につけた今回のアルバムはバンドの分岐点ではないかと思っています。デビュー当初の崇高なゴシックメタルサウンドは希薄になっていますが、僕は本作以降のWITHIN TEMPTATIONが好きですね。

【音源紹介】
What Have You Done

【気になるCDリスト】2017年7月

  • 2017/07/07(金) 00:00:00

KRYPTONITE.jpg
KRYPTONITE「KRYPTONITE」(2017)7月26日発売予定

Jakob Samuel(Vo/THE POODLES)を中心として新たに結成されたプロジェクトKRYPTONITEのデビュー作。メンバーとして名を連ねるのはMichael Palace(G/PALACE)、Pontus Egberg(B/TREAT、ex-THE POODLES)、Robban Back(Ds/ex-ECLIPSE、W.E.T)といった北欧シーンの実力派で、作曲にはFRONTIERS RECORDSのお抱えライターAlessandro Del Vecchioも関わっているそうなのでハズレはなさそうです。

Chasing Fire


This Is The Moment


SEASONS OF THE BLACK
RAGE「SEASONS OF THE BLACK」(2017)7月28日発売予定

新体制となってからの第1弾アルバム「THE DEVIL STRIKES AGAIN」(2016)が可もなく不可もなく、という印象だったRAGEの新作。Victor Smolski(G/TSAR、MIND ODYSSEY)在籍時のRAGEに思い入れが強い僕としては期待値は高くありませんが気になる作品ではあります。ちなみにAdorationはRAGEの前身にあたるAVENGER時代のリメイク曲だそうで、本作の初回限定盤にはAVENGERの楽曲を再レコーディングしたボーナスディスク(6曲入り)が付いています。

Blackened Karma


Adoration


LEVIATHAN.jpg
VOLCANO「LEVIATHAN」(2017)7月14日発売予定

一時の寡作振りが嘘のように最近は精力的に活動しているVOLCANOの6作目。前作「JUGGERNAUT」(2016)、前々作「MELT」(2015)がどちらも7月15日に発売されているので、ここ3作品はきっちり1年後にリリースしていることになりますね。一方で近作はVOLCANOらしさはあるものの決め手に欠ける感もあるので、ガツンと来るキラーチューンが収録されていると嬉しいです。個人的にはどうしても1st「VIOLENT」(2000)の衝撃を求めてしまうんですよね…。

【気になるCDリスト】
ADAGIO「LIFE」(2017)8月9日発売予定
Darkness Machine
The Ladder

ANTHEM「ENGRAVED」(2017)
The Artery Song

ARCH ENEMY「WILL TO POWER」(2017)9月1日発売予定

ART NATION「LIBERATION」(2017)
The Real Me

AVENFORD「NEW BEGINNING」(2017)
Dead Or Alive feat. Apollo Papathanasio
Fury Road

BONFIRE「BYTE THE BULLET」(2017)(輸入盤)NEW
Power Train
Locomotive Breath
Praying 4 A Miracle

DA VINCI「AMBITION ROCK」(2017)9月15日発売予定NEW
I've Come All This Way

DREAM EVIL「SIX」(2017)
Dream Evil
Antidote

ECLIPSE「MONUMENTUM」(2017)
Vertigo
Never Look Back

THE FERRYMEN「THE FERRYMEN」(2017)
End Of The Road
Still Standing Up
The Ferrymen
Eyes On The Sky

GALNERYUS「ULTIMATE SACRIFICE」(2017)9月13日発売予定

H.E.A.T「INTO THE GREAT UNKNOWN」(2017)9月20日発売予定NEW

KEE OF HEARTS「KEE OF HEARTS」(2017)8月30日発売予定NEW
A New Dimension

KELLY SIMONZ'S BLIND FAITH「OVERTURE OF DESTRUCTION」(2017)
トレイラー

KRYPTONITE「KRYPTONITE」(2017)7月26日発売予定NEW
Chasing Fire
This Is The Moment

LIONVILLE「A WORLD OF FOOLS」(2017)
I Will Wait
A World Of Fools

MORS PRINCIPIUM EST「EMBERS OF THE DYING WORLD」(2017)
Reclaim The Sun

THE NIGHT FLIGHT ORCHESTRA「AMBER GALACTIC」(2017)8月9日発売予定NEW
Midnight Flyer
Gemini
Something Mysterious
Domino
Sad State Of Affairs

NOCTURNAL RITES「PHOENIX」(2017)9月20日発売予定NEW
Before We Waste Away

PLACE VENDOME「CLOSE TO THE SUN」(2017)
Welcome To The Edge
Light Before The Dark
HereAfter

PRIDE OF LIONS「FEARLESS」(2017)
The Tell
Silent Music
The Light In Your Eyes
All I See Is You

RAGE「SEASONS OF THE BLACK」(2017)7月28日発売予定
Blackened Karma
Adoration

THE RASMUS「DARK MATTERS」(2017)9月22日発売予定
Paradise

ROCKETT LOVE「GRAB THE ROCKET」(2017)
Rocket Love
One Of These Days

TEN「GOTHICA」(2017)
Paragon
La Luna Dra-Cu-La
Travellers

TOKYO MOTOR FIST「TOKYO MOTOR FIST」(2017)
Love Me Insane
Shameless
Put Me To Shame
Love

VOLCANO「LEVIATHAN」(2017)7月14日発売予定

VORCHAOS「VORCHAOS」(2017)
LET IT DIE~おまえに届くまで~

ZEMETH「ROUGE NOIR」(2017)NEW
Lavendel
Deadly Nostalgia
トレイラー