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【現在の愛聴盤】SUPERFLY「BOX EMOTIONS」(2009)

  • 2009/10/13(火) 00:00:00

【現在の愛聴盤】
先日、未聴だったSONATA ARCTICAの4th、5thアルバムを聴いておきたいという気持ちがムクムクと出てきたので、その2枚を含めて全部で10枚くらいのCDをレンタルショップで借りてきました。好きなアルバムはブックレットや歌詞カードを読みながら、じっくり聴きたいですが、買うほどではないけれど聴いておきたいアルバムを入手するのにレンタルは重宝しています。そんな10枚近くのレンタル作品の中でも、HR/HM系のCD以上にリピートしているのがこちら。

BOX EMOTIONS
SUPERFLY「BOX EMOTIONS」(2009)

セルフタイトル作「SUPERFLY」でデビュー後、その勢いは止まることを知らず今や日本のメジャーシーンで乗りに乗っているアーティストの1人となったSUPERFLYの2ndです。全13曲のうち半数近く(5曲)がドラマやCMのタイアップ曲で、それらをアルバム前半に集中させる作風は前作と同じですね。冒頭2曲が①Alright!!、②How Do I Survive?という勢いのある楽曲(どちらもシングル曲)なので、作品にすんなり入っていけました。そんなシングル曲以外もなかなか充実していて、どこか懐かしい雰囲気もある⑩「春のまぼろし」が特に好きです。スコーンと突き抜けるような越智 志帆(Vo)の力強い歌声は相変わらず凄みがありますが、やや直線的過ぎるような気も…。本作はかなり売れているみたいなので、おそらく2009年のJ-POPを代表する1枚と言われるんでしょうね。僕も好きです、このアルバム。実は本作と一緒にレンタルした邦楽アルバムはもう1枚あるのですが、それはまた別の機会に…。

SABER TIGER「SABER TIGER」(2001)

  • 2009/04/13(月) 08:40:48

SABER TIGER
【No.125】
★★★★★(2001)
年間ベスト2001年第3位

日本産ヘヴィメタルバンドの重鎮SABER TIGERの6thアルバム。2000年に結成されたDOUBLE DEALERでの熱唱で一気に僕の中で注目度がアップした下山 武徳(Vo)が在籍しているということもあり、このアルバムで初めてSABER TIGERの作品に触れてみました。リーダーの木下 昭仁(G)が手がける楽曲はどれも緊迫感に満ちたヘヴィメタルで、その中に流れるメロディアスな旋律が胸に響いてきます。

過去の楽曲をリ・アレンジしたというギターインスト①Rise 2001のギターの余韻をかき消すように入ってくる、下山の咆哮で始まる②Vague Bless Youへ至る流れはゾクゾクするほどのカッコよさ。その後もメタルチューン2連発を挟み、慟哭のパワーバラード⑤Eternal Loop(Red)、キャッチーなコーラスワークが印象に残るミドルチューン⑥Because Of Tearsと続くアルバム前半の流れは文句のつけようがありません。そして、アルバム終盤の大きなハイライトとなる⑪Believe In Yourself、⑫Fading Crying Star(これは名曲!)という2曲の疾走曲からバラード⑬Eternal Loop(Blue)で締めくくるという見事なアルバム構成に脱帽です。

木下の骨太なギターと名手磯田 良雄(Ds)擁するリズム隊が叩き出すエネルギッシュなインストパートとガチンコ勝負する下山の熱いボーカルが一体となって迫ってくる音像は、バンド名通りの獰猛さがヒシヒシと伝わってきます。DOUBLE DEALER以上に徹頭徹尾ヘヴィメタルな作風のアルバムなので、下山の熱唱ボーカルはSABER TIGERの剛直なパワーメタルサウンドの方がしっくりくるように思えます。日本のメタルバンド作品として、いやワールドワイドで考えても最高峰に位置する1枚です。

【音源紹介】
・Eternal Loop(Red)

SABER TIGER「INVASION」(1992)

  • 2009/04/12(日) 15:32:26

INVASION
【No.124】
★★★(2008)

「北の狂獣」の異名を持つ北海道出身のヘヴィメタルバンドSABER TIGERが1992年に発表した1stフルレンスアルバム。実はこのバンド、本作発表前にも自主制作盤をいくつかリリースしたり、ライブ活動をしたりとバンドとしてのキャリアは10年に及ぶそうで本作の楽曲からは、ポッと出の新人には纏うことのできない音の深み、凄みが感じられます。僕は後に島 紀史(G/CONCERTO MOON)DOUBLE DEALERを結成する下山 武徳(Vo)在籍時のSABER TIGERしか知らなかったけど、リーダー木下 昭仁(G)とギターチームを組む田中 康治(G)、女性ボーカル久保田 陽子を擁するこの5人編成も強力ですね。

楽曲の基本線はメロディック・パワーメタルでありながらネオクラっぽさはなく、捻りの効いた太いリフや変拍子を取り入れた曲展開が非常に巧みで他のバンドとは違う独自性を生み出しています。下山のボーカルで過去の楽曲をリメイクした「PARAGRAPH 3」(1998)にも収録されていた①Storm In The Sand、このバンドにしてはストレートなメタリックチューン②Light-Thunder-Light、リズミカルな曲調の③Nasty Heartといったアルバム冒頭から、メロディをじっくり聴かせるバラード調の⑩Miseryまで一気に聴くことができます。そんな楽曲の良さに加えて、この5人編成ならではの木下と田中のツインリードが堪らなくカッコいいんですよね。このギターチームは日本のメタルバンドの中でも最高レベルではないかと。また田中は作曲面でも貢献度が高く、本作でも約半数の曲を手がけています。

シンガー久保田の歌声は女性らしい繊細さは希薄ながら、ややブルージー且つ力強いスタイルで女性ボーカル云々という次元を超えた凄みがあります。SABER TIGERというバンドが出すガッチリしたゴツイ音像に太刀打ちするには、そんじょそこらのハイトーンシンガーよりも久保田や下山のような熱唱タイプの方がしっくり来ますね。ちなみに歌詞は全曲日本語です。贅沢を言えば、アルバムの最初から最後まで剛直なヘヴィメタルのオンパレードなため通して聴くとやや疲れてしまうので、メロウな純然たるバラードが欲しかったということくらいかな。ちなみに本作は一時廃盤となっていましたが、2003年にデジタルリマスター盤として再発されていて、ボーナストラックとして⑪Nasty Heart(Live Version ’91 Sapporo)が収録されています。

【音源紹介】
Misery

ZIGGY「NOW AND FOREVER」(2007)

  • 2009/03/20(金) 00:06:29

ZIGGY N AND FOREVER
【No.113】
★★(2007)

2005年に「JUST A RICKIN’ NITE」を発表後、メンバー間(というか森重 樹一松尾 宗仁)に不協和音があり、活動を休止していたZIGGYによる2年振りの復活作。前作が従来と異なる大人のロック路線だったこと、僕が求めるZIGGY像を森重と戸城 憲夫(B/ex-ZIGGY etc)によるバンドTHE DUST’N’BONEZで体現してくれたこともあって、本作にはそれほど期待はしていませんでした。メンバーは津谷 正人(B)が脱退し、森重、松尾、JOEの3人が正式メンバー、ギターとベースにサポートメンバーを迎えています。

音楽性は前作の延長線上、というか前作に僅かに残っていたGo To Blazes!Junky Crashといった曲のようなハイエナジーなロケンローは皆無で、僕にとっては更にツライ方向性となってます。①Crazy Horse In My Headの出だしからして、ハードロック色の薄い作品だと痛感。ただ、繰り返し聴いていると松尾作曲の⑤Lewisは好きになってきたし、②「溢れる光を抱いて」、⑦Daisyあたりには森重節が残っていて、アレンジを変えれば僕が期待する「らしい曲」になりそうなのでZIGGYの魅力が全くなくなってしまったわけではないんですけどね。それにスローな③「その歌になり、その風になる」なんて森重のボーカリストとしての懐の深さを感じさせてくれるのも事実。聴き込めば、この渋いZIGGYの魅力もわかってくるのかな。初期ZIGGYの名曲I’m Gettin’ Blueのアンサーソング⑨Now And Foreverも曲調はレゲェ風、ボーカルパートは一部ラップのようになっていて音楽的にはまるで別バンドみたい。歌詞はI’m Gettin’ Blueの23年後を描いてて興味深いのに、メロディに酔えなんですよね。

僕の好きなハードロック路線のZIGGYはTHE DUST’N’BONEZに継承され、「JUST A ROCKIN’ NITE」以降、本家ZIGGYは松尾が音楽性のイニシアチブを握り、渋い味わいのあるロックバンドになったのかなという感想です。森重の歌詞には相変わらずハッとさせられることも多いのは確かなんだけど、曲が僕の苦手なタイプなのが痛い。逆にこの路線が好きだという人もいるとは思いますが。前作といい、本作といい、ファンが求めるZIGGYのパブリックイメージであるメロディアスなロックンロールと自分たちがやりたい渋いアダルトロック路線の間で迷走している印象が強いですね。結局、バンドはそのジレンマを脱することができず、2007年をもって無期限の活動休止(あくまでも解散ではないとのこと)という道を選択することとなってしまいました。森重が歌うハードロックはTHE DUST’N’BONEZで、またブルーズ路線はTHE PRODIGAL SONSで聴けるので、それほどショックは大きくないけれどいつの日かZIGGYとして復活してほしいですね。

【音源紹介】
・Lewis

ZIGGY「JUST A ROCKIN' NITE」(2005)

  • 2009/03/19(木) 15:10:54

JUST A ROCKIN' NITE
【No.112】
★★(2005)

SNAKE HIP SHAKESとして活動を始めた2000年から前作「ROCK AND ROLL FREEDOM!」をリリースした2003年までの4年間で、セルフカバーアルバムを含むと7枚ものフルレンスアルバムを作り上げるというハイペースで走ってきたZIGGY。前作発表後、中心人物の2人はZIGGY以外の活動に力を注いでいたようです。森重 樹一(Vo)はZIGGY本体の音楽性に非常に近いソロ作「ROCK & ROLL SiNGER」を発表したり、かつての盟友である戸城 憲夫(B/ex-ZIGGY etc)とのバンドTHE DUST'N'BONEZではハードロックサウンドを追求したりと相変わらずのワーカホリック振りを発揮。一方の松尾 宗仁(G)は70年代ロックへの愛情を込めた初のソロ作(僕は未聴)を発表しました。そんな各々の活動を経て、バンド結成20周年記念4枚組ベスト盤「VICISSITUDES OF FORTUNE」を発表後、ZIGGYの新作として2005年にリリースされたのが本作です。

前作が正にZIGGY全部入りな僕好み作品だったので、このアルバムにも期待していたのですが、やや微妙な印象です。前作のコンセプトが「This Is ZIGGY」だとすれば、今回は「脱ハードロック」がテーマの渋めのロック作品となっていて、SNAKE HIP SHAKESのサウンドや「HEAVEN AND HELL」をこよなく愛する僕としてはキツイ内容ですね。もちろんハードロック的要素がゼロになったわけではなく、②Go To Blazes!、⑧Junky Crashといった森重節満載のハードロックチューンは健在だし、高品質ポップチューン⑤「ムラサキノチョウタチヨ」は素晴らしいと思うんだけど、1枚のアルバムとして聴くと楽曲がどうにも弱い気がします。

当時のバンドはギクシャクした雰囲気で、楽曲のアレンジに対する意見の相違から松尾が脱退を口にしたり、森重もバンド解散を考えたりという危機的状況の中で、アルバム作りが進められたようです。ハードロックのエナジーが失われ、本作が渋いロック路線となった要因として、「脱退をほのめかした松尾を引き止めるために、森重が松尾の趣味であるROLLING STONES風のロックサウンドに歩み寄ったからだ」という噂もあるほど。当時の森重もBURRN!誌のインタビューの中で、本作制作段階での松尾との衝突やZIGGYという名前の重みと責任について赤裸々に語っていて、それを読む限り前述のような見方もあながち的外れではないように思えます。前作まではガッチリと噛み合っていたように思えるバンドの歯車が徐々に狂い始めたのが本作だったのかも。上記3曲は本当に名曲だと思うし、他の曲(③「ただ哀しくて」④「てんで手に負えないのさ」など)も聴き込めば悪くないんだけど、僕が求めるZIGGY像からは少し距離を置いた感のある1枚です。

【音源紹介】
・「ムラサキノチョウタチヨ」

ZIGGY「VICISSITUDES OF FORTUNE」(2004)

  • 2009/03/17(火) 08:16:52

VICISSITUDES OF FORTUNE
【No.111】
★★★★(2007)

日本最強のロックンロールバンドZIGGYの結成20周年記念4枚組ベストアルバム。全63曲というボリュームもさることながら、これほどクオリティの高い楽曲を揃えられるZIGGYはやっぱり凄い。ファン投票で選曲を決めた1992年発表の「ORDER MADE」、1997年までのシングルを網羅した「WHAT'S BEST? SINGLES 1987~1997」というこれまでにリリースした2枚のベスト盤の収録曲をほぼ全てカバーしているだけでなく、全曲リマスタリングを施してバンド初音源の自主制作盤「それゆけ!R&R BAND」や「SOUND TRAX」といったミニアルバムからの楽曲も取り上げてくれてるのがいいですね。それに加えて新曲2曲と「YELLOW POP」、「ZOO&RUBY」両アルバムの頃のデモ音源7曲も収録した豪華な1枚です。選曲に関してはこれまでのシングル曲のうち13枚目のWithout...だけが外れていたり、個人的にZIGGY最高のバラードだと思っている「この空のしたのどこかに」(共に「GLOIATH BIRDEATER」収録)が入っていないのが残念ですが、これほど長い歴史を持つバンドになると完璧なベスト盤を作るのは難しいんでしょうね。

1984年の結成から2004年まで時系列に沿って並べられた楽曲の数々からは、ZIGGYの音楽性の変遷がうかがえます。SNAKE HIP SHAKES以降のZIGGYから聴き始めた僕にとっては、バンド初期の森重 樹一(Vo)による巻き舌全開の歌い方(日本語なのに歌詞が聞き取れない)に違和感こそあれ、楽曲のメロディそのものは既にハイクオリティ。中でもデビュー15周年ライブ盤に収録されていた初期の名曲Disc-1②Feelin' Satisfied、⑤How、Disc-2③Long And Winding Roadのオリジナルバージョンが聴けるのは嬉しいですね。またデモ音源も見逃せないものが多く、中でもStay GoldタイプのDisc-2④「激しい雨に」、哀愁ポップソングDisc-2⑥「TIME~流れるままに~」の2曲はお気に入りだし、シングルでしか聴けなかったDisc-4⑦7th DirectionもハードロッキンなZIGGYの魅力が詰まった僕好みの1曲。ちなみに新曲2曲(Disc-4⑪悪魔と踊れ、⑫聲)は、2005年以降のZIGGYらしいブルージーテイストのある佳曲です。

個人的な好みで言えばリアルタイムで聴いてきたハードロック色の濃いDisc-4が好きですが、自分が小・中学生の頃にテレビでよくかかっていた初期~中期の名曲Disc-1⑨GloriaやDisc-3⑤Stay Goldを聴くとノスタルジックな気持ちになりますね。とにかくボリューム満点のベスト盤なので、僕のようにSNAKE HIP SHAKESからZIGGYを聴き始めた人、ZIGGY初心者の方(曲が多すぎるかもしれませんが)、かつてZIGGYに夢中だった人など、少しでもこのバンドに興味がある人なら買って損はないと思いますよ。4枚組で¥5,600というリーズナブルな価格も魅力。

【音源紹介】
・Long And Winding Road


・7th Direction

ZIGGY「ROCK AND ROLL FREEDOM!」(2003)

  • 2009/03/16(月) 08:17:25

ROCK AND ROLL FREEDOM!
【No.110】
★★★(2003)
年間ベスト2003年第7位

ZIGGYというバンド名が使えなくなるという危機に直面しながらも2002年に見事な復活を遂げ、デビュー15周年記念ライブDVDをリリースするなど、勢いに乗っていたZIGGYが放つ13thアルバム(SNAKE HIP SHAKES期は除く)は、「This Is ZIGGY」というコンセプトの下に制作された実にZIGGYらしい作品となりました。2002年の作品はハードに突っ走る曲を詰め込んだ「HEAVEN AND HELL」(金盤)と、じっくり聴かせる渋い作風だった「HEAVEN AND HELL Ⅱ」(銀盤)と対照的な作品でしたが、本作では上記2枚に分散していたバンドの音楽性を1枚に凝縮していますね。

バンド初のインスト曲①Introductionに導かれて始まるタイトルトラック②Rock And Roll Freedom!からして、これぞZIGGYな王道ロックンロールで、ミディアムテンポ中心の前作では感じられなかった勢いとエネルギーが充満してます。その他にもSNAKE HIP SHAKESの路線を継承する直球勝負のハードロック④Sleazy Come, Noisy Go !、⑧Reckless Imitatorやキュートなメロディとポップフィーリングが溢れる⑤「魔法にかかったみたいに」、⑨Swanky☆Boyz & Punky☆Girlzといった曲もあるし、新鮮味は希薄ながらやっぱり好きな典型的バラード⑥My Love、ブルージーな⑦「愚か者のパレード」、⑩「もぬけのから」といったメロウな側面もしっかりカバーしていて、ZIGGYというバンドが生み出し得る楽曲のバリエーションが網羅されてると思います。個人的にお気に入りなのは、「可愛らしい」という表現がはまるメロディを持った津谷 正人(B)作の⑨とアルバムを前向きな空気で締めくくってくれる⑫「夢見る頃を過ぎても」ですね。楽曲のキャッチーさでは金盤、大人のロックとしての渋さにおいては銀盤に一歩譲るものの、作品のトータルバランスは一番いいかもしれません。「GOLIATH BIRDEATER」(1999)以降のアルバムしか持ってない僕が言うのも何ですが、ZIGGYを初めて聴く人には本作を薦めたいくらいです。

2000年以降、SNAKE HIP SHAKES~ZIGGYとバンド名は変われど、本作発表当時がこのバンドの一つのピークだったのではないかと思います。2000年から2003年までの間にアルバム7枚(セルフカバー1枚を含む)、シングル7枚、ライブDVD2枚という多作振りはバンドの状況が良く、インスピレーションが豊富でないとできない芸当です。僕にとって、好きな曲ばかりという作品ではありませんが、安心して聴けるZIGGYサウンドが詰まった1枚です。ただ、松尾 宗仁(G)が歌う⑦は曲がいいだけに森重 樹一(Vo)に歌って欲しかった…。

【音源紹介】
・魔法にかかったみたいに(Live)

SNAKE HIP SHAKES「NEVER SAY DIE」(2001)

  • 2009/03/06(金) 08:24:02

NEVER SAY DIE
【No.107】
★★★★★(2003)

SNAKE HIP SHAKESの3作目にしてラストアルバム。これまた前作から8ヶ月という短いスパンでリリースされています。それでいてアルバムのクオリティが保たれているのは、バンドの創作意欲、勢いの賜物といえるでしょう。一聴して印象的だったのはこれまでよりも音が良くなったと同時に、森重 樹一(Vo)の歌唱から荒っぽさが減り、声に艶があってこれまで以上に魅力的になっているという点です。前作(特にアルバム前半)で見せたような突進型の攻撃性はナリを潜め、より「聴かせる」姿勢を前面に出したポップでキャッチーなアルバムとなっていて、個人的にはSNAKE HIP SHAKESの最高傑作だと思ってます。収録曲10曲中の半数近くが名曲と言いたくなるものなので思い入れも深い1枚です。

そんな本作のキラーチューンとして真っ先に挙げたいのが、「森重節の黄金律ここに極まれり!」と叫びたくなる超名曲③Melancholiaです。このメロディラインは森重にしか書けないんじゃないかとさえ思えてくるほど。他にもシングルになった良い意味でクサいロッカバラード④Rain、バンドを支えてくれるオーディエンスへの感謝の気持ちを歌い上げるメロディックチューン⑥Strong Will、曲自体が発散する切なさが淡い泣きの世界へと誘う⑦「翳りゆく夏に」、パンキッシュでノリまくれる曲調と「オイ!オイ!オイ!」の掛け声がカッコいい⑧「地図にない道」、そして人が年を重ねる上で避けては通れない「老い」から目をそらすことなく、明日への活力を与えてくれる歌詞とメロディがポジティブな空気をもたらすアコースティックバラード⑩「時は誰も」など本当にお気に入り曲が目白押し。

ZIGGYという名で活動できなくなり試練に直面したバンドが、SNAKE HIP SHAKESという名の下で手に入れた自信とバンドの一体感がこのアルバムに凝縮されていますね。①Never Say Dieで「いつかはきっとこの物語に、重い幕を降ろす日が来るだろう」という歌詞があるように、バンドは本作をもってその歴史に幕を降ろし再びZIGGYとして活動をしていくことになりますが、2000年から2001年の間に4枚ものアルバムを残して駆け抜けていったSNAKE HIP SHAKESはもしかするとZIGGY以上に好きかもしれません。

【音源紹介】
・Melancholia(Live)

SNAKE HIP SHAKES「VIRAGO」(2001)

  • 2009/03/04(水) 08:08:12

VIRAGO
【No.106】
★★★★(2002)

ZIGGY時代の楽曲を再録した企画盤「NO DOUBT ZIGGY SONGS played by SNAKE HIP SHAKES」から半年、デビューアルバム「SNAKE HIP SHAKES」から1年経たずにリリースされたSNAKE HIP SHAKES名義の2ndアルバム。驚異的なペースで作品を出し続けてるのもビックリですが、内容が高い水準を保っているのが素晴らしいですね。ライブ感あるプロデュースのせいか、森重 樹一(Vo)の歌に若干の荒っぽさを感じるものの、それがスピーディな曲ではガッチリとはまってます。

それにしても疾走感溢れる冒頭4曲の畳みかけが凄まじい。ドラム→ベース→ギターの順で音が重なっていく曲の始まり方がカッコいいSNAKE HIP SHAKESチューン①Stone-Blind Silver、タイトル通りアクセル全開で突っ走るサビが心地いい②Accel、森重節とクサメロが見事な融合を見せた③Sister Rainbow、森重らしいメロディが味わえるシングル曲④River Of Tearsと来た時点で、本作でも極上のロックンロールが聴けることを確信しました。⑤Deadend Kidsはこれまでにないタイプのルーズな雰囲気を持った松尾 宗仁(G)作の曲で第一印象こそは地味だったけど今ではお気に入りだし、スケール感のあるバラード⑥「澱みない宵闇の蒼さの果てに」、ピアノの音使いがジャジーな空気をもたらす⑪「お気に召すまま」など前作と比べて楽曲の幅を広げつつ、ラストをバンドの円熟味をも感じさせる王道的バラード⑫Dear My Friendで締めるあたりがニクイですね。

SNAKE HIP SHAKESのバンドとしての勢いを反映させた激しいロックンロールをブチかます前半から、じっくり聴かせる側面が強調された後半へ流れてくアルバム構成もお見事。ZIGGYが持っていたロックの側面を強調して勝負してきたデビュー作からの更なる進化を実感できる味わい深い1枚です。

【音源紹介】
・Stone-Blind Silver(Live)

SNAKE HIP SHAKES「NO DOUBT ZIGGY SONGS played by SNAKE HIP SHAKES」(2000)

  • 2009/02/19(木) 08:38:30

SH SHAKES NO DOUBT
【No.101】
★★★(2002)

バンド名そのまんまのタイトルを冠したアルバムを発表し、このままSNAKE HIP SHAKESとして独自の道を進んで行くかと思った、そのわずか3ヶ月後にSNAKE HIP SHAKESがリリースしたZIGGYのセルフ(?)カバー集。メンバー自身がこれからも演奏していきたい曲を選んだそうで、アレンジ面では今のメンバー4人で聴かせることにこだわっているため、オリジナルバージョンにあった女性コーラス、ピアノなどは排除されてるのが特徴です。

過去の名曲にすがった企画盤という見方もできなくはないけれど、個人的にはZIGGYの往年の名曲がこの引き締まったアレンジで収録されてるのは素直に嬉しいです。長年(といっても10年ほどですが)メタルを聴き親しんでいた僕にとって、初期のZIGGYの曲はどこか「ゆるい」と感じてしまっていた部分があり、物足りなさを感じていたんです…。そんなメタル耳の僕にとっては、ここに収録されてるバージョンこそが僕の聴きたかったタイトな音なんですよね。そのあたりは①La Vie en Rose、⑦One Night Stand、⑨Eastside Westside(むちゃくちゃ速くなってます)で顕著に感じます。

曲によってはアレンジによりカッコよくなっているものもあるんですが、オリジナルバージョンの方が気に入ってるものもあったり、前作からのスパンが短いせいか音質がいまひとつなのが気になるのも事実。ZIGGYの代表曲である④Gloria、⑤I’m Gettin’ Blueも収録されてはいるものの、全10曲というボリュームなのでSNAKE HIP SHAKESがZIGGYの楽曲を再録したベスト盤としても食い足りなさも残るなど位置付けが微妙な1枚。ただ⑩Without…に関してはアレンジが素晴らしく、これを聴いたらオリジナルバージョンは聴けないというくらい気に入っています。

本作のトラックリストとオリジナル曲収録作品はこちら。

01.La Vie en Rose「SOUND TRAX」(1991)
02.眠らない25時の街で「YELLOW POP」(1992)
03.Whisky R&R And Women「KOOL KIZZ」(1990)
04.Gloria「HOT LIPS」(1988)
05.I'm Gettin' Blue「ZIGGY-IN WHTH THE TIMES-」(1987)
06.蒼ざめた夜~Too Fast to Live Too Young to Die「YELLOW POP」(1992)
07.One Night Stand「NICE & EASY」(1992)
08.Don't Stop Believing「KOOL KIZZ」(1990)
09.Eastside Westside「ZIGGY-IN WHTH THE TIMES-」(1987) 
10.Without・・・「GOLIATH BIRDEATER」(1999)

【音源紹介】
・Gloria(SNAKE HIP SHAKES Version)

SNAKE HIP SHAKES「SNAKE HIP SHAKES」(2000)

  • 2009/02/15(日) 09:18:48

SNAKE HIP SHAKES
【No.100】
★★★(2002)

日本でも屈指のR&RバンドZIGGYから戸城 憲夫(B)が脱退したことから、契約上の問題で「ZIGGY」という名を使えなくなってしまったために名義をSNAKE HIP SHAKESとして発表した1stアルバム。メンバーは森重 樹一(Vo)、松尾 宗仁(G)、宮脇 知史(Ds)というZIGGYのメンバーに津谷 正人(B)が加入した4人構成。正直なところ、僕がZIGGYにのめり込んだのは、2002年以降なのでSNAKE HIP SHAKES以前のZIGGYと、このアルバムの音楽性を詳しく分析はできないけど、これまでよりもロックに焦点を定め、「自分たちはこの道で進んで行くんだ」という気概が感じられる1枚となっているように思います。

ロックンロールにパンキッシュな味付けをしたバンド名ズバリなタイトルトラック①Snake Hip Shakesで声高らかに「ぶっ倒れるまで楽しもうぜ!」と歌い上げ、続く②「Blackout(失くした週末に)」では天才メロディメイカー森重 樹一の才能が見事なまでに炸裂。冒頭のこの2曲を聴いた段階で僕はSNAKE HIP SHAKESの魅力にとりつかれました。その後も、キャッチーな側面を強調した③Pride~It’s only a love song~、シングルバージョンよりもビルドアップされた音で哀愁のメロディを聴かせる⑧「永遠のjustice~この道の果てに~(AL.Ver)」と突っ走るだけのロックンロールでは味わえない森重らしい絶妙なメロディ展開が楽しめるだけでなく④Stunt Flyers、⑥Brand New Kicksという松尾作の曲が充実してるのが嬉しいですね。後半やや弱いかなと感じる部分もなくはないけどラストを⑩Poison Cherryという、このバンドの魅力を詰め込んだ曲できっちり締めくくるあたりは流石です。

ZIGGYという名前で活動できず、それまで契約していた大手レーベルとの契約も白紙となった後に地道なライブ活動を経てようやく新たなレコード契約にこぎつけたという当時のバンドが直面していた苦しい状況を微塵も感じさせない痛快なハードロックンロールアルバムですね。ガムシャラなまでにロックンロール道を邁進するSNAKE HIP SHAKESの姿は潔く、単純にカッコいい!

【音源紹介】
・「永遠のjustice~この道の果てに~」

ZIGGY「GOLIATH BIRDEATER」(1999)

  • 2009/02/10(火) 08:11:33

GOLIATH BIRDEATER
【No.098】
★★(2003)

僕がZIGGYの作品を初めて聴いたのは2002年発表のアルバム「HEAVEN AND HELL」でした。この1枚でZIGGYに惚れ込んでからは、その後の新作はもちろん2000年から2001年にかけてSNAKE HIP SHAKESとして活動していた時のアルバムも全てチェックし、益々のめり込んでいきました。本作は契約上の問題でZIGGYの名が使えなくなる前に残したアルバムでメンバーは森重 樹一(Vo)、戸城 憲夫(B)、宮脇JOE知史(Ds)そして本作でバンドに復帰した松尾 宗仁(G)という布陣です。

本作以前のZIGGYに関しては4枚組ベスト盤「VICISSITUDES OF FORTUNE」で聴いているだけなので、あくまでイメージとしてですが、この作品からSNAKE HIP SHAKESにも通じるハードロック色が強まってきて、メタルに慣れ親しんできた僕にとっても丁度いいハードさになってきたように思えます。そして肝心の楽曲の方も森重節の最高峰③「マケイヌ」、⑤Venusといった歌謡曲的ロックンロールあり、ZIGGY史上最高のバラード⑨「この空の下のどこかに」ありと、キラーチューンと呼べるものがしっかりと収録されています。森重作の楽曲とはまた異なる魅力を持った戸城のソングライティングも冴えていて、一風変わったリズムの中で抜群のメロディセンスを見せる⑥「時の砂」がかなりお気に入り。松尾の楽曲がやや物足りないのは残念ですが、やはり森重と戸城の2人の作曲能力は段違いだと実感できる作品です。

といった感じで楽曲面では充実している本作の足を引っ張っているのが、やり過ぎ感漂いまくりのプロデュースです。音を詰め込み過ぎて輪郭が不明瞭になったサウンド、森重という実力派シンガーを擁しているのにもかかわらず①Wannabe⑪迷走で用いられる余計なボーカルエフェクト、⑥の心地よいメロディに酔っているトコに唐突に挿入されるノイジーなインストパートなど、気になる点が多いですね。曲の素材自体が良いだけに勿体ないなぁ。②Without...なんかは生々しいSNAKE HIP SHAKESバージョンの方が断然カッコいい。ちなみにアルバム制作段階からメンバーと衝突があった戸城が本作発表後にバンドを脱退したため、このラインナップは本作のみで崩壊。その影響でZIGGY名義が使えなくなったバンドは、2002年にZIGGYとして復活するまでSNAKE HIP SHAKESとして、ガムシャラにロックンロール道を邁進していくことになります。

【音源紹介】
・マケイヌ(Live)

ZIGGY「HEAVEN AND HELL Ⅱ」(2002)

  • 2009/02/07(土) 10:08:17

HEAVEN AND HELL Ⅱ
【No.097】
★★★(2002)

SNAKE HIP SHAKESからZIGGY名義に戻して放った復活作「HEAVEN AND HELL」(通称・金盤)から、僅か半年のスパンを置いてリリースされた本作は、パンキッシュなハードロック主体だった金盤に対して意図的にスロー~ミドルテンポの楽曲を中心に構成されたアルバムで銀盤と呼ばれている作品です。前作ですっかりZIGGYのファンとなった僕にとって、ハードロック以外の曲をアルバム単位で聴くのは今回が初めてでしたが、スローな楽曲でもこのバンドのメロディの良さは相変わらずですね。

意表をついてオープニングに配されたのは、バンド第3のソングライターである津谷 正人(B)のペンによるアコースティックソング①Inner Space Flight #1で、この曲におけるメロディの美しさときたら本作随一ですね。それ以降も、いかにも森重 樹一(Vo)らしい独創的な歌詞がはまる松尾 宗仁(G)作のロッカバラード⑥Faith、シングルにもなった森重による歌謡曲路線⑧「誓い-放浪者の丘の静けき夜-」、ZIGGYを代表する名バラード⑪「世界の果てまで」という楽曲群が素晴らしいです。そして前作(というかこの2部作)のタイトルトラック⑤Heaven And Hellは前作のハードロック調から一転、バンド曰く「センチメンタルバージョン」という見事なアコースティックアレンジによってメロディの良さが浮き彫りになっているので、歌い回しも含めてこっちの方が好きかも。

本作を聴いていると、前作で見せたのはZIGGYの音楽性のほんの一部にすぎなかったんだとつくづく思います。アコースティックサウンド主体の作品という性質上、一歩間違えばバラードアルバムになりがちなところを、ブルーズロック④「ウヰスキーと混沌(CHAOS)」、フラメンコ調の⑦Jealousy~ジェラシー~、ジャジーな⑨Kiss Meなど、様々なタイプの曲を挟んで作品のバランスを保つ辺りはバンド結成15年というベテランならではの懐の深さを感じさせてくれますね。ただ全11曲中既発曲(リメイク)が4曲(③Burning Loveと前述の⑤、⑦、⑨)もあるというのは、制作期間が短かったとはいえちょっと不満かな。前作と比べると楽曲の出来にもバラつきがあるように思えるので、思い切って前作と本作の2枚のアルバムから厳選した楽曲を1枚の作品に纏め上げても良かったのかなという気もするのが正直なところです。

【音源紹介】
・Kiss Me(Live)

【CD購入録】VARIOUS ARTISTS「WHO DO THEY THINK WE ARE ? -A TRIBUTE TO DEEP PURPLE FROM JAPAN」(1996)

  • 2008/12/16(火) 08:05:58

【CD購入録】
WHO DO THEY THINK WE ARE
VARIOUS ARTISTS「WHO DO THEY THINK WE ARE ? -A TRIBUTE TO DEEP PURPLE FROM JAPAN」(1996)

DEEP PURPLEといえば、僕が今更語るのもおこがましいほどHR/HMの歴史の中でも最重要バンドのひとつです。僕もメタルを聴き始めた1995年にDEEP PURPLEを聴いてはみたもののYNGWIE MALMSTEENに夢中になってしまい、恥ずかしい話ですがこれまでDEEP PURPLEはきちんと聴かずに来てしまってました。YNGWIE以前のバンドも聴いてはみるんだけど、結局はYNGWIE以降の音楽に戻ってきてしまうんですよね。とはいえDEEP PURPLEやRAINBOWもいつかはちゃんと聴きたいなと思っていた時に出会ったのが森川之雄(Vo)梶山章(G)を中心としたRAINBOWのカバーバンド虹伝説の「虹を継ぐ覇者」(1998)でした。邪道と言われるかもしれませんが、僕は虹伝説からRAINBOWに入った完全後追いリスナーなんです。そんな僕が以前から気になっていたのが、日本人ミュージシャンがDEEP PURPLEをカヴァーした本作です。ようやく入手しました。正直なところDEEP PURPLEはSmoke On The Water、Black Night、Burn、Highway Starくらいしか知らないので、本作を聴くにあたって「オリジナルとはここが違う」とか「このアレンジはどこそこでのライブバージョンだな」といった楽しみ方はできないものの率直にいいアルバムだなと思いました。僕が本作を買った理由のひとつである人見元基(Vo/ex-VOW WOW)による圧巻のボーカルにも大満足です。コアなDEEP PURPLEファンの間でも比較的好評なトリビュート盤のようなので、僕のような初心者だけでなくマニアの方でも楽しめる1枚かもしれません。トリビュート盤を聴く前にオリジナルを聴け!と怒られるかもしれませんが...。

収録曲と参加メンバーはこちら。

1.Burn
デーモン小暮/人見元基(Vo)、池田繁久(G)、増田隆宣(Key)、柴田直人(B)、菅沼孝三(Ds)

2.Speed King
森川之雄(Vo)、藤本泰司(G)、永川敏郎(Key)、高橋ヨシロウ(B)、工藤義弘(Ds)

3.Lay Down, Stay Down
人見元基/宮永英一(Vo)、池田繁久/ルーク篁(G)、増田隆宣(Key)、柴田直人(B)、菅沼孝三(Ds)

4.Strange Kind of Woman
人見元基(Vo)、藤本泰司/梶山章(G)、岡垣正志(Key)、内田雄一郎(B)、宮永英一(Ds)

5.Child In Time
森川之雄(Vo)、梶山章(G)、岡垣正志(Key)、内田雄一郎(B)、菅沼孝三(Ds)

6.Lazy
二井原実(Vo)、池田繁久(G)、増田隆宣(Key)、内田雄一郎(B)、菅沼孝三(Ds)

7.Lady Double Dealer
人見元基(Vo)、池田繁久(G)、増田隆宣(Key)、柴田直人(B)、宮永英一(Ds)

8.Woman From Tokyo
二井原実(Vo)、橘高文彦(Lead G)、島紀史(Backing G)、永川敏郎(Key)、高橋ヨシロウ(B)、堀江睦男(Ds)

9.Fireball
森川之雄(Vo)、梶山章(G)、ジョージ紫(Key)、内田雄一郎(B)、菅沼孝三(Ds)

10.Highway Star
宮永英一(Vo)、中間英明(G)、ジョージ紫(Key)、高橋ヨシロウ(B)、工藤義弘(Ds)

SUPERFLY「SUPERFLY」(2008)

  • 2008/12/12(金) 08:00:45

SUPERFLY.jpg
【No.081】
★★★(2008)

ハードロック/ヘヴィメタルを中心に聴いている僕ですが日本のポップミュージックにもアンテナを張っていて、年に1人~2人くらいは気になるアーティストと出会うことがあります。このSUPERFLYは間違いなく2008年注目の日本人アーティストですね。もとはユニット体制だったようですが、本作発表時には越智 志帆(Vo)のソロプロジェクトとなっているようです。

これまでにリリースしたシングル5曲全てを含む全13曲という構成の本作を聴いていると、「デビュー作にしてベストアルバム」と評されるのもうなずけるほどにCMタイアップ曲も多く、すんなり入っていける1枚です。音楽性は②「マニフェスト」の中で「ブルーズこそがマニフェスト」「私の名前はブルーズ」と歌っているほど本格的なブルーズではなく、歌謡曲、ポップミュージックに絶妙なさじ加減で注入された70年代ブルーズロックテイストがいい感じです。冒頭からガツンとくる当時の最新シングル①Hi-Five、ブルージーな②とシングル曲を連発し、ドラマ主題歌に起用されヒットしたシングルバラード④「愛をこめて花束を」まで4曲中3曲をシングルで固めたアルバム序盤で掴みはOK。中盤やや弱いかなと思うところもありますが、アメリカ西海岸風の軽快なイントロとドライヴ感が心地いい⑨「嘘とロマンス」、ポップな歌メロとポジティブな歌詞が耳に残る⑩「愛と感謝」で持ち直してきます。そして終盤はピアノ弾き語りの⑫Last Love Songと大団円に相応しいゴスペル調のバラード⑬I Rememberで締める構成もグッド。

そんな楽曲を歌い上げる越智のボーカルは声量、声の太さともに存在感抜群で、少し散漫な印象もなくはない楽曲群に説得力を与えています。あとは④がMr.ChildrenCROSS ROADを思い出させるなど、いくつかの楽曲にある「どこかで聴いたことあるメロディ感」が払拭され、アルバムの焦点が定まってくると更に好きになるかも。本作はセールス面も好調だったようだし、本作発表後初のシングルHow Do I Survive(これまたCMタイアップ曲)も好印象だったので、今後もチェックしていきたいですね。

【音源紹介】
・愛と感謝

ZIGGY「HEAVEN AND HELL」(2002)

  • 2008/08/09(土) 08:01:38

HEAVEN AND HELL
【No.022】
★★★★★(2002)
年間ベスト2002年第1位

僕にとってZIGGY初体験となったアルバム。日本屈指のロックンロールバンドと呼ばれるZIGGYですが、これまではGloriaStep By Stepといった曲をテレビで聞いたことがある程度でした。そんな中、2002年のBURRN!誌の中で「ハードでメロディアス」と評される新作を買ってみたところ、驚くほど僕のツボにハマル内容でビックリ!

なんといっても、森重 樹一(Vo)の書くメロディラインが絶品。かゆい所に手が届くメロディ展開というか、とにかく聴いてて気持ちがいいんです。しかも、そのメロディに森重の独創的な歌詞が乗ることで、他のバンドでは味わえない魅力が充満。ほんと、この人の綴る言葉は個性的で胸に響いてきますね。①My Conviction、③Again、⑤Heaven And Hell、⑧「サダメノツルギ」、⑩「希望という名の花」といった曲が特に気に入っています。森重以外のメンバーが手がけた曲も2曲あって、松尾 宗仁(G)作曲のパンキッシュな④So Happyもカッコいい。このアルバムは「徹頭徹尾突っ走る。バラードは収録しない」というコンセプトの下にハイエナジーのロックンロール(時にパンク、ハードロック風)が10曲並べられていて、聴き終えた後は爽快感と今日もがんばろうという前向きな気持ちが残ります。それと、JOEこと宮脇 知史(Ds/ex-44 MAGNUM etc)の躍動感溢れるドラミングも聴いてて、ほんとに気持ちいい!

ZIGGYというバンドで見るとバラードがなくハード過ぎる本作を問題作とする声もあるようですが、メタルを聴いてきた僕にとってはハードさとZIGGY(というか森重)特有のメロディセンスが、絶妙のバランスで楽しめるこのアルバムこそがZIGGYの最高傑作です。2002年に夏に本作を発表したZIGGYは同年の12月にバンドのメロウな側面にスポットを当てた「HEAVEN AND HELL Ⅱ」をリリースしていて、これまた味わい深い作品となっています。

【音源紹介】
・Heaven And Hell

お気づきかもしれませんが、当ブログのサブタイトル「舞い降りてきた音楽の記録」は、この曲の歌詞の一節「音楽が舞い降りてきたんだぜ」をヒントにさせてもらいました。