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GOTTHARD「GOTTHARD」(1992)

  • 2009/08/18(火) 00:00:00

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【No.170】
★★★(2009)

後にスイスを代表するハードロックバンドへと成長を遂げるGOTTHARDのデビューアルバム。スイス出身のバンドとして成功を収めたKROKUSのシンガーChris Von Rohrがプロデュースを手がけ、同じく日本盤もリリースしていたスイスのバンドCHINAに在籍していたMarc Lynn(B)がメンバーに含まれているとはいえ、Leo Leoni(G)Steve Lee(Vo)というこれまで無名で若い2人を中心とするバンドとは思えないほどクオリティの高い楽曲に驚かされます。僕は3rdアルバム「G.」(1996)以降の作品からGOTTHARDを聴いていて「巧い」というイメージは持っていましたが、こんなにも「熱い」バンドだったんですね。

まずはオープニング曲①Standing In The Lightが強力なハードロックナンバーで、続く②Downtownと共にスケールの大きなロックサウンドで僕の心をグッと掴んでくれます。その他にも、ドライヴ感とオルガンサウンドが気持ちいい⑤Mean Street Rocket⑦Take Me、⑨Lonely Heartache、Leoの熱いギターをフィーチュアした⑩Hunterなど、メロディアス志向を強めた4th「OPEN」以降の作品では味わえないストレートな曲調が本作の魅力ですね。また、それだけではなく本国スイスでブレイクした要因のひとつであるバラード系の素晴らしさもこの頃から既に確立されていて、Steveが声を張り上げてエモーショナルに歌うパワーバラッド⑧Angel、徐々に盛り上がっていくメロディに聴き入ってしまうアコースティック調の⑪All I Care Forもお見事。⑧はアコースティックライブ盤「D FROSTED」のバージョンを聴いて名曲だと思っていましたが、よりドラマティックな仕上がりとなっている本作のバージョンの方が僕は好きですね。

後の作品よりもLeoのギターに逞しさがあり、Steveの歌声にも熱がこもっていて楽曲から若々しさが滲み出ていながら、どこか大物の風格すら漂う安定感もある文句なしのデビューアルバムと呼べる本作を聴いていると「昔(この頃)のGOTTHARDに戻って欲しい」という声が根強いのも納得です。メロディックロック路線にシフトした今のGOTTHARDも好きですが、本作のように荒々しくガツンと来るハードロックをもう一度聴いてみたい気もしますね。

【音源紹介】
・Angel

【CD購入録】GOTTHARDの旧譜4作品

  • 2009/08/08(土) 00:00:00

先日の記事にも書いたように、現在GOTTHARDのアルバムを毎日聴いています。

GOTTHARDというバンドを簡単に紹介しておくと、1992年に「GOTTHARD」でデビューするや、その骨太なハードロックサウンドと実力派シンガーSteve Leeの絶品歌唱で人気を博し、母国では国民的バンドへと成長していった「スイスの雄」です。4th「OPEN」でメロディアスな路線にシフトしてからは「スイスのBON JOVI」と呼ばれることもあるバンドで、僕が初めて聴いた彼らの作品は傑作の誉れ高い3rdアルバム「G.」です。

お気に入りのバンドのひとつでありながら、未聴のアルバムもいくつかあったGOTTHARDですがこの度、幸運にも中古で旧譜を見つけることができたので買ってみました。

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「GOTTHARD」(1992)
良い意味で「これがデビュー作!?」という1枚ですね。①Standing In The Lightからして熱くてゴリゴリのハードロックが炸裂してます。熱唱スタイルのSteveのボーカルが本作と次作では、3rd以降の作品以上に「熱さ」が感じれるのも特徴でしょうか。ハードな曲は勿論、⑧Angel、⑪All I Care Forといったバラードも充実してます。

DIAL HARD
「DIAL HARD」(1994)
デビュー作の勢いをそのまま受け継いだ2nd。音楽的にも大きな変化はなく、ストレートなハードロックアルバムとなっています。これら初期2作品に限って言えば「スイスのBON JOVI」という表現とは結びつきません。どちらかというとSKID ROWに近いかも。

HUMAN ZOO
「HUMAN ZOO」(2003)
今回聴いたアルバムの中では一番手堅い、裏を返せば地味な印象もありますが、珠玉のバラード③Have A Little Faith、⑥Still I Belong To Youもあり十分楽しめます。GOTTHARDの作品にハズレなしですね。

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「LIPSERVICE」(2005)
3rd「G.」の方向性と4th「OPEN」以降のメロディアスな要素を組み合わせたような感じかな。①All We Areはオープニングにピッタリのドライヴィングチューンだし、⑧I’ve Seen An Angel Cryは初めて聴いた時点でGOTTHARDの名バラード認定です。こんな良質のハードロック作品を聴かずに過ごしていたなんて…。

というのが、今回ゲットした作品についての第一印象です。もう少し聴き込んでからCD紹介の記事にしようと思ってます。

暑さ本番の8月はGOTTHARDを聴きながら乗り切ります!

【CD購入録】GOODBYE THRILL「GOODBYE THRILL」(2008)

  • 2008/10/21(火) 12:01:28

【CD購入録】
GOODBYE THRILL
GOODBYE THRILL「GOODBYE THRILL」(2008)

男女ツインボーカル体制のプログレメタルバンドVENTURIAにも籍を置くMarc Ferreira(Vo)を中心としたメロディアス・ハードロックバンドGOODBYE THRILLのデビュー作を買いました。他に欲しいCDはたくさんあるんですが、中古で見つけるとつい買ってしまいます。この人はVENTURIAがメインバンドかと思ってましたが、こちらが活動のメインなのかな。きっかけはBURRN!誌11月号の記事。確かに爽やかなメロディを聴かせてくれる1枚ですね。ただ記事の中で藤木さんが書いている初期HAREM SCAREMWIG WAMを引き合いに出すほどの満足感が得られるかというと、ちょっと首を傾げてしまいます。メロディのフックも、ボーカルとギターをはじめとするメンバーの個性も上記2バンドには及ばないかなぁ・・・。メロハー作品としては手堅い作品で、特に①Super Perfect World~⑥Dead To Meはなかなか強力なので、今後への期待が募ります。

【CD購入録】GRAND MAGUS「IRON WILL」(2008)

  • 2008/07/29(火) 22:57:01

【CD購入録】
IRON WILL
GRAND MAGUS「IRON WILL」(2008)

前々から気になっていたJB(Vo/SPIRITUAL BEGGARS)の本業バンドGRAND MAGUSを初体験。確かにドゥームと表現しても差し支えなさそうなヘヴィ/スローナンバーもありますが、不思議とリピートさせる魅力があります。即効性ではSPIRITUAL BEGGARSに一歩譲るものの、聴き込む内に味わい深くなってきそうな予感がかなりしますので、じっくり聴いていきたいです。相変わらず上手いJBの歌唱に惚れ惚れ。今のところ、スピーディーなメタルナンバー②Fear Is The Keyがお気に入りです。

GAMMA RAY「LAND OF THE FREE」(1995)

  • 2008/07/23(水) 22:13:33

LAND OF THE FREE
【No.014】
★★★★(1995)

HELLOWEEN脱退後にKai Hansen(G、Vo)が結成したGAMMA RAYの4作目。これまでの作品で歌っていた実力派ハイトーンシンガーRalf Scheepers(Vo)がバンドを離れ(後にMat Sinnerと共にPRIMAL FEARを結成)、実力的に劣るKaiが初期HELLOWEEN以来となるボーカルとギターを兼任するという体制でリリースされたことも話題になったアルバムです。

結論からいえば、ボーカルに不満はあるにせよ、楽曲の出来そのものはKai在籍時HELLOWEENの名盤「KEEPER OF THESEVEN KEYS」の精神性を受け継ぐジャーマンメタルの傑作ですね、これは。Kaiが生み出した楽曲群の中でも、間違いなくトップクラスだと言い切れる疾走曲②Man On The Mission(後半でのオペラ調のコーラスからサビの疾走パートに繋がる展開に悶絶)から間髪入れずに繰り出される1分弱のスピードチューン③Fairly Taleという流れ、典型的ジャーマンメタルの爽やかなサビメロがシンガロングを誘うタイトル曲⑨Land Of The Free、全く衰えることのない美声を響かせるMichael Kiske(Vo/ex-HELLOWEEN)が全面参加したGAMMA RAY風I Want Outなハードロック⑫Time To Break Freeという名曲の存在が非常に大きいですね。そんな疾走系だけでなく、8分に渡るドラマティック佳曲①Rebellion In Dreamland、アルバム後半に配された⑪Abyss Of The VoidといったミドルチューンもKai Hansenワールド全開だし、Kaiの楽曲以外にもDirk Schlachter(G)作の悲しげなバラード⑦FarewellJan Rubach(B)作の⑥Gods Of Deliverlance、⑧Salvation’s Callingなど充実した楽曲が多いのも高ポイント。

本作以降GAMMA RAYはKaiがシンガーを務めることになるため、彼独特の歌声を許容できるかどうかが一つのネックとしてバンドにつきまとうわけですが、本作に関して言えば楽曲の魅力がそんなマイナス面を軽く凌駕していると思います。GAMMA RAYの最高傑作を挙げるとすれば、僕は迷わず本作を選びますね。このアルバムでは⑨の一部と⑫でのみ参加のMichael Kiskeが全曲で歌っていたら、エライことになっていたのに…。

【音源紹介】
・Land Of The Free