HAREM SCAREM「LIVE ONES」(1997)

  • 2012/06/05(火) 00:00:00

LIVE ONES
【No.331】
★★(1997)

2nd「MOOD SWINGS」(1993)のヒットを受けて本国カナダから約3年遅れでリリースされた1st「HAREM SACREM」(1991)の直後に発表されたミニアルバム「LIVE AND ACOUSTIC」(1994)と1996年に実現した初来日公演を収めたライブ盤「LIVE IN JAPAN」(1996)を「LIVE ONES」というタイトルでカップリングした作品(邦題は「カナダ技巧派集団来日記念盤」)。この2枚組仕様が発売されたのは4th「BELIEVE」(1997)に伴う来日公演の約1ヶ月前なので帯タタキにもあるように4作目で初めてHAREM SCAREMを知ったファン向けの作品のようで、実際に2枚組がCD1枚分の価格で買えるお得盤です。

【トラックリスト】
Disc-1「LIVE AND ACOUSTIC」
01. Honestly(アコースティックバージョン)
02. If There Was A Time(エディットバージョン)
03. No Justice(ライブ)
04. Mandy(ライブ)
05. Hard To Love(ライブ)
06. Jealousy(アコースティックバージョン)
07. Something To Say(エディットバージョン)

Disc-2「LIVE IN JAPAN」
01. Change Comes Around(2nd「MOOD SWINGS」)
02. Saviors Never Cry(2nd「MOOD SWINGS」)
03. Warming A Frozen Rose(3rd「VOICE OF REASON」)
04. Blue(3rd「VOICE OF REASON」)
05. Candle(3rd「VOICE OF REASON」)
06. Slowly Slipping Away(1st「HAREM SCAREM」)
07. Breathing Sand(3rd「VOICE OF REASON」)
08. Had Enough(2nd「MOOD SWINGS」)
09. Empty Promises(2nd「MOOD SWINGS」)
10. The Paint Thins(3rd「VOICE OF REASON」)
11. Voice Of Reason(3rd「VOICE OF REASON」)
12. No Justice(2nd「MOOD SWINGS」)
13. Pardon My Zinger(未発表曲)
14. More Than You'll Ever Know(未発表曲)
15. Change Comes Around(未発表テイク。アコースティックバージョン)

Disc-1「LIVE AND ACOUSTIC」の聴きどころとしてまず挙げられるのが、デビュー作収録の名バラードをギターだけのアコースティックアレンジで仕上げた①Honestlyでしょうか。シンプルであるが故にメロディそのものが胸に迫ってきます。また、もうひとつのアコースティックバージョン⑥Jealousyのテイクもおそらく本作でしか聴けないので貴重だと思います。そして定評のあるライブパフォーマンスについても③No Justice、⑤Hard To Loveといった代表曲だけでなく叙情インスト④Mandyが収録されているのがファンとしては嬉しいところ。その一方で②If There Was A Time⑦Something To Sayのエディットバージョンは前者がギターソロを、後者が冒頭のアコギパートをカットしているため楽曲の魅力が半減してしまっているのが残念かな(エディットバージョンがオリジナルを越えることそうそうないとは思いますが…)。何でもこのDisc-1は日本のレコード会社の要望でバンドのプロモ資料用に録音された音源だそうです。当時のバンドがいかに注目され、レコード会社もそれをサポートしていたかを物語っていますね。

そしてバンド初のフルレンスライブ盤となるDisc-2「LIVE IN JAPAN」は当時の最新作「VOICE OF REASON」(1995)を中心に構成されたセットリストとなっていてデビュー作からは⑥Slowly Slipping Awayのみというのが寂しいですがライブ当日はHonestlyなども演奏されたようです。バンドは後にライブ盤を乱発していくことになりますが本作でしか聴けない⑧Had Enough、⑨Empty Promisesはファンとしてはチェックしておきたいところですね。ただ、本作以降のライブ作品に比べるとバンドのトレードマークでもあるコーラスの厚みにやや欠けるような気も…。ライブ本編12曲の後に収録されているのは、来日公演でもプレイされたというアップテンポのギターインスト⑬Pardon My Zingerと「VOICE OF REASON」にも通じる陰欝なムードを漂わせつつも伸びやかなサビが印象的なバラード⑭More Than You'll Ever Knowというスタジオ未発表曲で、どちらももなかなかの出来映えです。HAREM SCAREMはベストやライブ作品の最後に未発表曲をだいたい2曲収録することが多いのですが、この⑬と⑭はその中でもかなり好きな部類に入りますね。なお「LIVE ONES」として再発される際、新たに⑮Change Comes Aroundのアコースティックバージョンが追加されています。

【音源紹介】
・Mandy(Live)


・Slowly Slipping Away(Live)

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