KAMELOT「ETERNITY」(1995)

  • 2011/07/08(金) 00:00:00

ETERNITY.jpg
【No.293】
★(2011)

アメリカ出身でありながらヨーロピアンメタルらしさを随所で感じさせるKAMELOTのデビューアルバム。そんなバンドの欧州志向はヨーロッパを代表する騎士道物語のひとつ「アーサー王伝説」に登場するキャメロット城からバンド名をとっていることにも表れていますね。3rd「SIEGE PERILOUS」(1998)から加入したRoy Khan(Vo/ex-CONCEPTION)がフロントマンを務めるようになってからビッグネームの仲間入りを果たしたKAMELOTですが、飛躍作にして4thアルバムの「THE FOURTH LEGACY」(2000)~6th「EPICA」(2004)といった僕好みの作品群に比べて本作はメロパワ色が薄く、ダークで淡々とした正統派メタルバンドという印象です。

正直なところ、本作は大物バンドの初期アルバムによくある「バンドのポテンシャルが発揮される前のマニアックな作品」という感じですね。僕自身、欧州テイストをたっぷり感じさせてくれるヘヴィメタルというジャンル自体は好きなのですが、まず気になったのがリーダーThomas Youngblood(G)が作曲、Richard Warner(Ds)が作詞を手がける楽曲群のメロディが地味だということ。Roy加入後にリリースしたバンド初のライブ盤「THE EXPEDITION」(2000)に収録されていた④Call Of The Seaは以前から知っていたこともあり耳に残ったのですが、それ以外はスーッと流れていくような感じでした。ただ、リピートするうちに盛り上がりに欠けるミッドテンポ主体のアルバム前半に対して後半は1曲の中で少し強引ながらもドラマティックな展開を見せるナンバーもあるのに気付いて⑧Warbird辺りは結構好きだったりします。

そんな楽曲面の踏ん張りに水をさしてしまっているのがMark Vanderbilt(Vo)の歌唱。声質そのものはJeff Tate(Vo/QUEENSRYCHE)を想起させるハイトーン系で悪くはないものの、歌い方にAndre Matos(Vo/ANGRA)のような裏返し癖があるため僕はどうにも苦手ですね。というわけで後のKAMELOTと比べるとかなり聴き劣りしてしまうアルバムではありますが、Thomasのギターに関してはこの頃の方が耳に残るフレーズを弾いているように思います。楽曲、歌、音質など様々な面でB級メタルっぽさを放っている作品なので僕にとっては、4作目で大化けする前のKAMELOTを知りたいからという理由で買ってみた1枚という感じですね。

【音源紹介】
・Call Of The Sea

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