GALNERYUS「ONE FOR ALL-ALL FOR ONE」(2007)

  • 2008/09/09(火) 06:13:01

ONE FOR ALL-ALL FOR ONE
【No.039】
★★★(2007)

前作がツボにはまりまくりだった国産メロディック・パワーメタルバンドGALNERYUSの4thアルバム。本作の話題はなんと言っても、これまで英語で歌っていたYama-B(Vo)が日本語詞で3曲歌っているという点です。その日本語詞の曲に関しては、GALNERYUS特有のヒロイックなクサイ歌詞が直接耳に届くため赤面してしまうということを除けば、違和感なくはまっています。特にシングルにもなった⑤Everlastingなんて、このアルバムの中で最も初期クサメタル路線の名曲です。

GALNERYUSの作品での定石となっている序曲から疾走曲への流れは健在で、4作続けて同じアルバムの始まり方なんで流石にワンパターンという言葉が脳裏をよぎりますが、悶絶メロディを激しく聴かせる②New Legendが始まった段階でそんなことはどうでもよくなってしまいました。やはりこの手の曲をやると、このバンドは確実にいいものを作ってくれます。新加入のべーシストYu-toが挨拶代わりベースソロを披露しているのもいいですね。②、⑤のようなクサいメロディが魅力の曲が存在する一方で、どこか聴き覚えのある爽やかなサビが印象的なYu-to作曲の③The Night Craver、レイドバックした雰囲気のロックソング⑦Don’t Touchやお洒落なピアノサウンドとエンディングのギターが美味しい歌謡曲風の⑨Chaseing The Windで顕著なようにアルバム全体で見るとメタル度は確実に低くなってますね。

バンドの主役であるSyu(G)は相変わらずいいギターを弾いてるものの、本作ではギターの音をやたらと歪ませて演奏しているため感情移入の妨げになってしまってる感があるのが残念。その一方で耳に残ったのがYuhki(Key)のキーボードサウンド。今回はSyuとのインストバトルは勿論、Janne Wirman(Key/ CHILDREN OF BODOM)っぽい音色を使ったり、優雅なピアノサウンドを聴かせたりと存在感が一際大きくなってます。彼のペンによる超テクニカルなネオクラ疾走曲⑩Sign Of Revolutionは後半の大きなハイライトですね。メタルから若干距離を置き、今後の方向性を模索するように音楽性を拡散させた楽曲面、部分的に日本語詞導入という歌詞面の両方で「バンドが更なる高みに到達する成長の過渡期に作られたアルバム」という印象が強い1枚です。ここからどう進化していくのか楽しみであり、ちょっぴり心配でもあります。

【音源紹介】
・Sign Of Revolution(Live)

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