VOLCANO「DAVI」(2001)

  • 2010/10/25(月) 00:00:00

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【No.262】
★★(2001)

ジャパニーズメタル界を代表する泣きのギターマスター屍忌蛇(G/ex-GARGOYLE、ANIMETAL)率いるVOLCANOの2ndアルバム。メンバーはNOV(Vo/AION)、KATSUJI(Ds/GARGOYLE)らが参加しており、基本的に前作「VIOLENT」(2000)と同じラインナップですがベーシストAKIRAが不参加のため屍忌蛇がベースも兼任しています。メロデスラッシュな攻撃性と泣きまくるギターの対比が素晴らしかった前作とは若干音楽性が変わっていますね。押しまくってくるイメージが強かったサウンドがややメロディアスな方向へシフトしているのと、ギターソロで慟哭のフレーズを炸裂させていた屍忌蛇も哀感を凝縮しておいてソロで一気に爆発させるというよりも今回は楽曲全体に泣きを散りばめているという感じでしょうか。それに伴って、お互いを引き立てあっていたブルータリティと泣きのインパクトが弱くなっているため即効性は前作ほど高くはないですね。

だからといってバンドの魅力が損なわれてしまったかというと、そんなわけもなく「とにかく哀しいメロディが好き」と語る屍忌蛇らしさはしっかりと息づいているし、楽曲の幅という点では確実に広がっています。アルバム冒頭とラストにVOLCANOらしい荒々しさに満ちた①Absurd、⑩Barbwireを配する一方で、キャッチーな歌メロが冴える②History Cries、ノリノリなアグレッシブメタル④The Wild Obscene Nights厚見 玲衣(Key/ex-VOW WOW)のオルガン/キーボードと屍忌蛇のギターが火花を散らす⑤Child Eyes⑦No Way Man、VOLCANO流爆走ロックチューン⑧Crazy Red Machine、バンド初のヘヴィなダークバラード調⑨In The Blackなどは新機軸と言えそうなお気に入り曲です。ただ今回はハードロック寄りの楽曲もあり、そういうナンバーではガナリ気味に歌うNOVのボーカルが浮いているように感じられるのも事実で、もう少し丁寧にメロディを歌うシンガーで聴いてみたかったという気もします。

僕はデビュー作のような路線を期待していたため、聴き始めの頃は屍忌蛇のギターに泣きが足りないと感じていましたが、リピートしているうちに前作と聴かせ方が違うだけで本作にも屍忌蛇の「泣きの美学」はしっかりと貫かれていると思うようになってきました。前作のFear Of The Scarlet級のキラーチューンがないのが残念ではあるものの、屍忌蛇のギターを堪能するにはなかなか良い1枚だと思います。VOLCANOは屍忌蛇以外の全員が他に活動母体を持っていることもあってメンバーチェンジを繰り返しつつも、数枚のマキシシングルを制作してライブ会場やオフィシャルサイトで販売しているようですが現時点ではこのセカンドが最後のアルバムとなっています。本作リリース後は屍忌蛇の名前を耳にする機会が少なくなっていたので、どうしたのかと思っていたら2009年に仮面ライダーの主題歌をメタルアレンジした企画盤「TRIBUTE OF MASKED RIDER」(僕は未聴)でカムバックを果たしています。VOLCANOもライブは行っているようなので是非3作目をレコーディングして欲しいですね。

【音源紹介】
・Child Eyes

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