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SOILWORK「THE CHAINHEART MACHINE」(2000)

  • 2011/04/17(日) 00:00:00

CHAINHEART MACHINE
【No.284】
★★★(2003)

1998年のデビュー作「STEELBATH SUICIDE」でのブルータリティと叙情ギターを融合させたARCH ENEMY型メロデスサウンドが注目を集めたツインギター編成にキーボード奏者も擁するスウェーデンの6人組SOILWORKによる2ndアルバム。前作はアルバム全編に渡ってバンドの持ち味を出せてはいたものの、個々のメロディがあまり印象に残らなかったため僕的にはイマイチな作品でしたが今回は大きくグレードアップしていますね。中心人物Peter Wichers(G)とデビューアルバム完成直後に加入したギタリストOla Frenning(血縁的にはPeterの叔父)の2人が奏でる泣きのギターの質と量がグッと向上していて、本作におけるツインギターの活躍振りはSOILWORKの作品群の中でもトップだと思うし、メロディアスなギターパートとアグレッションに満ちた楽曲を繋ぐスムーズさは本家ARCH ENEMY以上かもしれないと思えるほどです。

本作には僕の琴線を刺激しまくって堪らないというほどのキラーチューンこそありませんがIN FLAMES、DARK TRANQUILLITY、ARCH ENEMY、CHILDREN OF BODOMという当時の北欧メロデスシーンで大きな存在感を放っていた四天王に追随するのはこのSOILWORKだと感じさせてくれるナンバーは確実に存在しています。中でもメカニカルなイントロとBjorn“Speed”Strid(Vo)のシャウトで幕を開けSOILWORKの旨みがギュッと凝縮されたオープニングトラック①The Chainheart Machine~④Generation Speedkillと続く冒頭の畳み掛けの時点で前作からの成長を見せつけてくれます。溢れんばかりのギターメロディが楽曲全体を覆い、リフは鋭くソロは滑らかで美しいという「剛」と「柔」のバランスも良好で、ARCH ENEMYが暴虐サウンドの中に一撃必殺のギターソロをやや唐突に挿入していたのに対し、SOILWORKは扇情力こそ一歩譲るもののしっかりと尺を確保して⑦Spirits Of The Future Sunのように、これでもかとばかりに弾きまくるインストパートが魅力的ですね。作品トータルで見ると整合感に欠ける部分があようにも思いますが聴き応えは十分でリピートを誘われます。

バンドは次作3rd「A PREDATOR'S PORTRAIT」(2001)でBjornがデス声だけでなくクリーンボイスでも歌うというスタイルを取り入れ、4th「NATURAL BORN CHAOS」(2002)以降のアルバムでその音楽性を推し進めていくことになります。個人的には3作目以降のSOILWORKの方が好きなのですが、本作の方向性をバンドが突き詰めていたらどんな作品が生まれたのか気になるところですね。ちなみに本作にはボーナストラックとして⑪Shadowchildという楽曲が収録されています。この曲は3rdアルバムに再録されていて本作のバージョンはデモ版という印象ですが、大胆にクリーンボーカルを導入するSOILWORKの未来像を感じさせる1曲となっていますね。

【音源紹介】
・The Chainheart Machine

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アルちんさん

こんばんは。奇遇ですね、僕も3rd→4th→2ndの順で聴いてバンドのファンになりました。HR/HMの世界で「タラレバ」を言い出したらキリがないかもしれませんが、本作のSOILWORKが進化した音も聴いてみたかったですよね。もちろん3rd以降のサウンドも好きですが。

  • 投稿者: よしよ
  • 2011/04/20(水) 23:55:56
  • [編集]

こんばんはです

3rd→4th→2ndと聴き進めていったので、このひたすら突進しまくるデスラッシュチューンの連発にはビックリしたのですが、相当にカッコイイですよね!
一時期相当聴き込んでおりました^^;
SOILWORKのアルバムの中で最もアグレッシブな一枚で、本当にこの路線のまま進んでいたらどんなバンドになっていたんでしょう?
それはそれで見てみたかったなw

  • 投稿者: アルちん
  • 2011/04/20(水) 22:19:57
  • [編集]

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