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SILENT FORCE「THE EMPIRE OF FUTURE」(2000)

  • 2010/06/12(土) 00:00:00

THE EMPIRE OF FUTURE
【No.240】
★(2000)

ROYAL HUNTを事実上解雇という形で脱退したD.C. Cooper(Vo)が元SINNERのギタリストAlex Beyrodtと結成したSILENT FORCEのデビュー作。バンドの中核を担うのは勿論D.C.とAlexの2人なのですが、演奏陣も後にAXXISRAGEに参加するAndre Hilgers(Ds)を含むドイツ人プレイヤーの実力者がバックを固めていて、堅実な正統派メロディックメタルを聴かせてくれています。D.C.の歌唱はこれまでと同じく魅力的だし、SINNERではスポットの当たることが少なかったように思うAlexもSILENT FORCEでは曲作りにギタープレイにと、これまで以上の存在感を発揮しています。

ただ、本作に収録されている楽曲は間違いなく僕の好きな路線ではあるのですが、アルバム全体を聴き終えた後で耳に残るメロディが少ないんですよね。語りメインのイントロダクション①The Beginningに続く②Live For The Dayでの流麗なボーカルラインとSYMPHONY XOf Sins And Shadows(3rd「DIVINE WINGS OF TRAGEDY」収録)に似たコーラスワークが登場するところで一瞬「オッ」となったり、⑤Tell Me Why、⑦Six Past The Hour辺りは結構好きなナンバーだったりしますが、収録曲の多くは聴いていても気持ちの高ぶりが少なく右から左へと流れていってしまうという感じです。ボーカル、演奏、サウンドプロダクションについては、2000年代前半に続々とデビューしたいわゆるB級メタルバンド群には到達できないであろう高みにあるとは思うのですが、肝心なメロディの印象度に物足りなさが残ります。そんな楽曲群は元々AlexがMichael Borman(Vo/JADED HEART)と組んでいたSYGNETというバンドのセカンドアルバム用に作業を進めていたものの、AlexとMichaelがコンビを解消することになったためにD.C.がそのマテリアルの歌詞とボーカルラインに手を加えて仕上げたということが今回の中途半端な出来に繋がっているのかもしれません。

D.C.は大のお気に入りシンガーの1人なだけに、ROYAL HUNT脱退後ほどなくしてこのバンドでシーンに戻ってきてくれたのは嬉しいのですが、本作を聴いてD.C.の今後の活動が少し心配になってしまったのも事実でした。まぁ、デビュー当時のSILENT FORCEはバンドというよりもプロジェクト的な印象が強かったし、本作で感じた不安感はバンドとしての結束を強めた次作2nd「INFATUATOR」で、ものの見事に吹き飛ばしてくれたんですけどね。

【音源紹介】
・Live For The Day

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この記事に対するコメント

メタリストさん

こんにちは。
メタリストさんはSILENT FORCE未聴ですか。この1stの僕的ハイライトはこのLive for the dayなので、ちょっと厳しかったですね。
ちなみにメタリックになった2nd、メロパワ色の濃い3rdが気に入っています。今後、このブログで紹介していきますので、よかったら参考にしてくださいね。そろそろ新作の話が出ても良いころなんですが、このバンドの最近の情報は入ってきませんね…。

  • 投稿者: よしよ
  • 2010/06/16(水) 15:21:57
  • [編集]

SILENT FORCEは聴いたことが無かったのですが、
この1stは"Live for the day"を聴く限りではなかなか良さそうな
感じはします。
フックが少し足りない気もしますが、それなり・・・ですかね。
他の曲がこれくらいのクオリティならばまずまずだと思いますが、
この曲が一番の見せ場ならば、微妙なクオリティですよね。

  • 投稿者: メタリスト
  • 2010/06/15(火) 01:17:39
  • [編集]

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