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RAGE「STRINGS TO A WEB」(2010)

  • 2010/03/27(土) 00:00:00

STRINGS TO A WEB
【No.225】
★★★★(2010)
年間ベスト2010年第7位

ヒネリが効いた良い意味でクセのあるサウンドが特徴的なドイツの大ベテランRAGEが放つ記念すべき20枚目のアルバム。前作「CARVED IN STONE」(2008)はRAGEにしては爽やかで聴きやすい仕上がりとなっていましたが、本作もそんな前作の要素を継承しているように感じられ、中にはメロディを部分的に取り出せばメロハーとしても通用しそうなほど明るくキャッチーな響きを持った楽曲もあるほどです。また、このアルバムは単に洗練性を増しているだけでなくメタルとしてのアグレッション、流麗なギターソロ、タイトな演奏、そして何よりメロディが充実しているのが好印象ですね。

そんな本作を語る上で欠かせないのが5部構成の組曲Empty Hollowです。組曲名を冠した⑤Empty Hollowのフックに満ちた壮大なメロディはインパクト大だし、ジャジーな側面を垣間見せつつガッツリ弾きまくるギター主体の⑥Strings To A Web、優雅な雰囲気すら感じさせる⑦Fatal Graceという2曲のインストとソフトな小曲⑧Connectedを経て、⑤のメインメロディが再登場する⑨Empty Hollow(Reprise)でエンディングを迎える17分に及ぶこの組曲は聴き応え十分ですね。アルバム全体で見ても組曲を軸に明るい曲調の前半、ヘヴィチューンやバラードも楽しめる後半という構成になっています。僕の好きな楽曲は前半に多くて、いかにもRAGEらしいヒネくれたリフワークで始まりサビで一気に明るくなる①The Edge Of Darkness、曲名が連想させるポジティブなイメージにピッタリな「ステッピントゥザ、 ラーアァアァ~イ♪」というサビが光る③Into The Light、メタリックチューンの中でキャッチーなメロディと、これぞVictor Smolskiなギターソロが山場を作り出す④The Beggar's Last Dimeがハイライトですね。一方、後半も従来のRAGE像に比較的近いと思える⑩Saviour Of The Dead、⑫PurifiedAndre Hilgers(Ds)の愛娘への想いを歌詞に乗せたハッピーチューン⑪Hellgirlもあって楽しめますが、終盤にもうひと盛り上がり欲しかったという気もします。

思えば、今やバンドのキーパーソンとなったVictorが加入して10年も経っているんですね。僕はVictor加入後の「UNITY」(2002)以降のアルバムをメインに聴いていますが、本作はその中でも上位に来る1枚で、25年の長きに渡る活動は伊達ではないと思える好盤です。また本作の初回生産限定盤には、母国ドイツを代表するメタルフェスティヴァルWACKEN OPEN AIR 2009からのライブ音源11曲のほか、合計16曲が収録されているライブDVDが付いています。普段はこういったオマケDVD盤はあまり聴かないのですが、このDVDのメインであるWACKEN公演はバンドの25周年を記念したものでHansi Kursch(Vo/BLIND GUARDIAN)、Jen Majura嬢(Vo/BLCK THUNDER LADIES)、Schmier(Vo/DESTRUCTION)がゲスト参加していて大きな見どころとなっています。「オフィシャルブートレッグ」と題されているものの音質はそれほど悪くないし、通常盤との差額が800円なのでお買い得感がありますね。

【音源紹介】
・Into The Light

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