FC2ブログ

GOTTHARD「NEED TO BELIEVE」(2009)

  • 2010/10/11(月) 00:00:00

NEED TO BELIEVE
【No.260】
★★★★(2009)

僕は参戦できませんでしたが、各所でLOUD PARK 09のライブレポートを読む限りMEGADETHと並んでベストアクトに挙げられることが一番多かったように思うスイスの実力派ロックバンドGOTTHARDの9作目。初期3作品では骨太でガッツ溢れるロックサウンドを追求し、アコースティックライブ盤「D FROSTED」を契機に次の2作品ではメロディ重視路線へとシフトしていたものの、6th「HUMAN ZOO」以降のアルバムで再びハードロック色を強めてきた彼らの音楽性はここに来て「超正統派ハードロック」に帰着した感がありますね。前作「DOMINO EFFECT」と同路線でありつつ、本作では音像(特にドラム)が一段とソリッドかつタフになったことでその印象が強くなっています。

ここ2作品のオープニングにアルバムの中でも1、2を争うキャッチーなメロディを持つロックナンバーを配していたのに対し、今回はオリエンタルテイストも感じられるミドル①Shangri-laでの幕開けだったので最初は違和感がありましたが繰り返し聴くうちに、この曲の味わい深いメロディに引き込まれていきました。そして順当に行けばオープニングにはこちらの方が相応しいと思える伸びやかで飛翔感あるサビメロが気持ちいいロックチューン②Unspoken Words、「Hey! Hey! Hey!」の掛け合いがライブで盛り上がりそうな⑧Right From Wrong、難しいレンジのサビも余裕で歌いこなすだけでなくカッコよく仕上げてしまうSteve Lee(Vo)の歌唱力に惚れ直さずにはいられない⑩Rebel Soulといったハードロック曲が本当に素晴らしいですね。その他にも代表作3rd「G.」に通じるドッシリ感が心地いい⑤I Don't MindHAREM SCAREMBlue(3rd「VOICE OF REASON」収録)のサビメロにフックを加えたような⑥Break Awayや曲展開の妙に舌を巻くドラマティックソング⑨I Know, You Knowなどの配置も絶妙。またGOTTHARDの作品にハズレはないと思いながらも、過去のアルバムで気になった収録曲の多さ(ここ2作品はボーナストラックを含めて全15曲)から来る間延び感についても、本作はボーナスを含めて12曲(SHM-CD盤は13曲)とちょうど良いボリュームなのが嬉しいですね。

GOTTHARDのルーツのひとつであるとわかっていながら個人的に苦手だったブルージーテイストが薄まっているのが嬉しい反面、少し気になるのは前作辺りから感じられるバラードのインパクト不足でしょうか。本作のバラード群に過去の名曲を越えるものがあるかというと、そうとも言えないというのが正直な感想です。まぁ、これは数々の名バラードを残してきたGOTTHARDに限っての話であって⑦Don't Let Me Downなどは、良い意味で初めて聴いた気がしない王道中の王道を行くバラードだということに間違いないのですが…。総合的に見て、個々の楽曲におけるインパクトは前作に軍配が上がるかもしれませんが、作品全体のお気に入り度では本作の方が上ですね。

バンドのフロントマンSteve Leeは交通事故のため2010年10月5日、天に召されました。
Steve、素晴らしい歌声をありがとう。R.I.P

【音源紹介】
・Unspoken Words

関連記事

この記事に対するトラックバック

この記事のトラックバックURL

この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

この記事に対するコメント

この記事にコメントする

管理者にだけ表示を許可する