HARDCORE SUPERSTAR「BEG FOR IT」(2009)

  • 2009/11/07(土) 00:00:00

BEG FOR IT
【No.196】
★★★(2009)

前作「DREAMIN' IN A CASKET」に伴うワールドツアー目前にオリジナルメンバーでもあったSilver(G)が脱退したためツアーをどう乗り切るのか不安視されていましたが、若手バンドCRAZY LIXXのギタリストVic Zinoをサポートメンバーとしてツアーを成功させただけでなく、Vicを正式メンバーとして迎えた新生HARDCORE SUPERSTARの1作目(通算6thアルバム)。CRAZY LIXXはHARDCORE SUPERSTAR以上にメロディアスな音楽性ではありますが両バンドに共通点は少なくないし、Vicは前任者Silver以上にメタル寄りできっちりとメロディを弾くタイプというイメージがあったので、彼の加入によってバンドが更に僕の好きなサウンドになるのではないかと楽しみにしていました。

西部劇のワンシーンが頭に浮かんできそうな口笛とストリングスがメインの雄大なイントロ①This Worm’s For Ennioに導かれ、これまでにないメロディ主体のギターリフで始まる②Beg For Itで早くもVic効果が感じられます。とはいっても、バンド名を冠した傑作4th「HARDCORE SUPERSTAR」で確立した「キャッチーで骨太なハードロックンロール」というバンドの本質的部分は揺るぎなく、一本筋の通った作品となっています。お気に入り曲はバンドのメロディアスな側面を強調したバラード⑥Hope For A Normal LifeBjorn Gelotte(G/IN FLAMES)が客演したHARDCORE SUPERSTARの王道チューン⑦Don't Care 'Bout Your Bad Behaviour、ドライヴ感が気持ちいいハードロック⑪Illegal Funといったところですね。

バンドの初期3作品ではアルバム毎に方向性を模索しているように感じられたものの4th以降は安定感ある作品をコンスタントに提供してくれているこのバンドらしく、今回も手堅い1枚といえそうです。ただ、同路線で3作目となるこのアルバムを聴いていると新ギタリストVic加入という話題こそあれ、楽曲のメロディ/フックに関してはやや下降気味のような気もします。それは今のバンドの楽曲に似通った雰囲気のものが少なくないからかもしれません。バンドの中心人物Adde(Ds)の重量感あるドラムとその相棒Martin Sandvik(B)によるリズム隊、艶っぽさを増したJocke Berg(Vo)の歌唱という従来の個性にVicのギターが加わったHARDCORE SUPERSTARがデビュー作のような爆走ロックンロールや今まであまりやらなかった泣きのバラードなど、楽曲の幅を広げてくれれば凄いものができそうな気がするので期待しています。

【音源紹介】
・Don't Care 'Bout Your Bad Behaviour

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