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FAIR WARNING「AURA」(2009)

  • 2010/11/08(月) 00:00:00

AURA.jpg
【No.265】
★★★(2009)

一時解散後、2006年に再結成したFAIR WARNINGの6thアルバムにして復活後2枚目にあたる作品。前作「BROTHER'S KEEPER」もFAIR WARNINGらしい作品ではありながら、僕の中ではメロディの充実度が過去の作品群に及ばないという印象が強いため「ひとまず再結成をして従来と同じ路線のアルバムを作ってくれた喜びに浸るアルバム」となっていました。再始動の挨拶を「BROTHER'S KEEPER」で済ませ、活動が本格化してくるのは次のアルバムからだと思っていたし、前評判で本作は超名盤である1st「FAIR WARNING」や3rd「GO!」の方向性に近いと聞けば、期待するなという方が無理というものです。

大きな期待を胸に、いざプレイボタンを押してみると①Fighting For Your Love、②Here Comes The Heartacheという掴みの2曲が「これぞFAIR WARNING!」というべきBurning Heart系のメロディックチューンで、これは新たな傑作の誕生かとワクワクしながら聴き進めていったのですが、聴き終える頃にはFAIR WARNINGとしてはまずまずの作品かなという感想で落ち着いていました。FAIR WARNINGらしさ満点の冒頭2曲以降は、Man On The Moonに通じる浮遊感が心地よい③Hey GirlI'll Be Thereタイプの爽快ナンバー④Don't Count On Meと続き、その後は「GO!」と同じく本作も中盤にミディアム~バラード系の楽曲が並んでいるのですが、全体的に「GO!」の楽曲を小ぶりにしたかのように感じられるのが少し残念かな。終盤に配された⑩As Snow White Found Out、⑪Just Another Perfect Dayという2曲のロックナンバーが、それまでのマッタリ感をだいぶ解消してくれてはいるものの作品全体としてはハードロックらしい熱さよりも、ゆったりメロディを聴かせる姿勢が強調されたアルバムですね。そんな「緩い」印象を更に強めているのが前2曲でテンションが上がったところに登場するエンディング曲⑫Falling Repriseの存在です。曲名の通り、この曲は⑤Fallingと共通のメロディを持つミディアムバラードなのですが、元となる⑤が本作の中でも地味なナンバーだし、リプリーズにしては5分と長尺なのでダレを誘ってしまっているように思えてなりません。アルバムに登場したメロディをリプリーズとしてエンディングに再登場させるという手法自体は好きなんですけどね。

というわけで僕にとって本作は、並のメロディックロックバンドでは到達できない高みにいることは間違いないし、前作以上に好きなアルバムではありますが初期4作品との差はまだ大きい1枚というのが正直なところです。中盤のバラード系にしても続けて聴くと間延びしてしまうものの、個々の楽曲を取り出してみれば聴き応えのあるものが多いのも事実だったりします(特に⑧Someday⑨It Takes Moreが好き)。また僕が買った初回限定盤には①Station To Station、②Just As She Smilesという新曲を2曲、本編収録曲の別ヴァージョン4曲を収めたボーナスディスクが付いています。過去にLight In The DarkCome Onというとんでもない隠し球をシングルにのみ収録してきたFAIR WARNINGなので、ここでしか聴けない2曲に期待していました。…が、これら2曲についてはFAIR WARNINGとしては平均的な楽曲という印象です。とはいっても、このバンドはその平均レベルがべらぼうに高いので十分佳曲と言えるクオリティなので、初回限定盤を買ってよかったと思っています。

【音源紹介】
・Here Comes The Heartache

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この記事に対するコメント

GEN3@フェア・ウォーニング シンドロームさん

こちらこそはじめまして。コメントありがとうございます。ハンドルネームからFAIR WARNING愛が溢れてますね。個人的にこのバンドはどうしても1stと3rdのイメージが強くて再結成後は物足りなさを感じてしまいます(客観的にみれば十分魅力的なのですが…)。
メロディアスハードは大好きなジャンルなので、これからもブログでいろんなバンドを紹介していくつもりです。また遊びに来てくださいねー。

  • 投稿者: よしよ
  • 2011/07/08(金) 00:30:41
  • [編集]

はじめまして!

よしよさん、はじめまして。検索からやってまいりました(^^)

AURAのレビュー拝見させていただきました。やはり先頭の2曲ですね。
後半は同じような曲調のバラードが多くてやや尻すぼみの感が…。

今はFAIR WARNINGを中心としてメロディアス・ハードに入れ込んでいて、
こちらのサイドバーにあるLAST AUTUMN'S DREAMやTENなども好みです。

趣味が同じ系統のサイトに出会えてうれしいです。
また遊びに来ます(^o^)ゞ

  • 投稿者: GEN3@フェア・ウォーニング シンドローム
  • 2011/07/07(木) 20:59:56
  • [編集]

かさとりっ子さん

こんばんは。
こちらにもコメントありがとうございます。
僕がHR/HMを聴き始めて間もない90年代後半に名盤をリリースしたバンドに関しては、どうしても当時の思い出や思い入れが強くなってい、「あの頃と比べて…」という見方をしてしまうんですよね。本作についても客観的に見れば良い作品だと重々承知していながら、無意識のうちに「GO!」と比べて物足りなさを感じている自分がいます。バンドにしてみればいい迷惑なのかもしれません(苦笑)。
キム・ギョンホとトミー・ハートは確かに似ていますよね。キムも今年中に新作(日本向けのメタルアルバム)を出してくれるというような噂を今年の始め頃には聞いたと思うのですが、今のところ動きはなさそうですねぇ。2009年のベストチューンに彼のFace To Faceという楽曲をチョイスした身としてはキム・ギョンホの新作が早く聴きたいです。

  • 投稿者: よしよ
  • 2010/11/15(月) 01:06:48
  • [編集]

よしよさん

FAIR WARNINGクラスのアーティストが新作を発売するとなるとかなり期待していますね。
このアルバムのハイライトは1、2曲目の勢いだったと思います。
曲を作ったりするのも、その時の自分の気持ちや経験や年齢が表現されるのでGOやFOURのパワーはなかったのかもしれませんがクオリティはかなり高いと思います。
さすがFAIR WARNINGだと思います。
復活後3作目になる次作にはかなり期待してしまいます。トミーの歌声を聴いているとキムギョンホはどうしているのかなと気になりますが…。

  • 投稿者: かさとりっ子
  • 2010/11/13(土) 12:47:22
  • [編集]

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