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GOTTHARD「DIAL HARD」(1994)

  • 2009/08/21(金) 00:00:00

DIAL HARD
【No.171】
★★(2009)

1992年にセルフタイトル作「GOTTHARD」でデビューするや、ブリティッシュ・ハードロックをルーツとする新人離れしたサウンドで、たちまち母国スイスのみならずヨーロッパロックシーンでも注目を集めるようになったGOTTHARDの2ndアルバム。本作はスイスのナショナルチャート1位を獲得したそうです。前作の正統派サウンドと同路線の本作は、更にタフでヘヴィな作風となっています。ただ、僕が音楽を聴く際に重要視している「メロディ」「ハーモニー」よりも、リズム主体でノリのよさに重きを置いていることもあって、お気に入り度はやや低めといった感じですね。

4th「OPEN」以降のメロディアスなGOTTHARDとは対極に位置する作品ではありながら、ハードロックのカッコよさという点においては、このバンドの中でも指折りの作品といえそうです。Steve Lee(Vo)のボーカルを逆再生した(?)パートから始まる熱きハードロックチューン①Higher、バンドのブルージーな魅力を凝縮した人気曲②Mountain Mama、メタリックと表現したくなるほどの疾走感を持つ③Here Comes The Heatの序盤3曲は本作の中でもお気に入りです。ザクザクしたギターリフが気持ちいい④She Goes Down以降は、やや僕の好みから外れた曲が続くものの終盤に配されたスピード感溢れる⑩Open Fire、本作唯一のバラード⑪I'm On My Wayのおかげで聴後感は悪くありません。ただ⑪は「Hope you remember me each and everyday♪」というエンディングの一節の後で再びサビに戻るというアコースティックライブ盤「D FROSTED」の素晴らしいアレンジに慣れ親しんでいるので、このオリジナルバージョンの終わり方は少し物足りないかな。

バラードは1曲のみで、とことんハードに攻め立てるという本作の方向性はSteveの歌唱にも少なからず影響を与えているようで、丁寧にメロディをなぞるというよりは感情の赴くままに歌い、シャウトしている場面が多いように思います。こういうラフな歌い方をしても様になりますね、このお方は。前作ではDEEP PURPLEHushに挑戦していたバンドは今回もカバーを3曲収録していて、中でもTHE BEATLES⑧Come TogetherLED ZEPPELIN⑬Rock And Roll(ライブ音源)は出色の出来です。前作といい、本作といい卓越したメロディセンスをものにする前の骨太で荒削りなロックを演奏していたGOTTHARDの魅力溢れる作品ですが、メロディ重視派の僕はもう少しわかりやすさが欲しいとも感じました。

【音源紹介】
・Mountain Mama

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