ARCH ENEMY「BURNING JAPAN LIVE 1999」(2000)

  • 2009/10/03(土) 00:00:00

BURNING JAPAN LIVE 1999
【No.185】
★★(2000)

ARCH ENEMYというバンドの中だけでなく、メロディックデスメタルというジャンルの中でもダントツでお気に入りの名盤「BURNING BRIDGES」に伴う来日公演の模様を収めたバンド初のライブアルバム。初代シンガーJohan Liivaが在籍するラインナップとしては最後の作品であり、彼のライブパフォーマンスを収録した唯一のアルバムでもあります。残念ながらJohanは「ライブパフォーマンスに問題あり」という理由で後に解雇されていますが本作を聴く限り、そこまで致命的な問題は見当たりません。確かにステージングの華やかさでは後任のAngela Gossow(Vo)に分があるし、本作収録の①The Immortalではスタジオ盤以上に突進力を増した演奏陣のリズムについていけてないようにも思いますが…。

それにしてもMichael Amott(G)Christopher Amott(G)によるギターパートはライブでも強力ですね。その激情の極みともいうべき圧巻のプレイは本作にもしっかりと刻まれていて、スタジオ盤にも増してエモーショナルに響いています。中でも①や⑥Silverwing、⑪Angelclawといった当時の最新作3rd収録曲におけるソロパートは本当に素晴らしい名演です。またリズム隊も安定感抜群で、特にハンサムドラマーDaniel Erlandssonのドラミングは只事ではなく、バンドの大きな推進力となっていますね。Johanのボーカルについても危なっかしさを感じなくはないものの良い意味での荒さ、アグレッシブさがあると思います。

と、ここまでは本作の好きな点を書きましたが、このライブ盤については収録曲の少なさとベストと言えないセットリストに不満が残ります。ライブの出来が良いだけに全11曲というのは物足りなさを感じるし、Amott兄弟のギターソロセクションや1stに収録されている彼らの代表曲Bury Me An Angel、Fields Of Desolationも入っていません。そして個人的に残念だったのは⑨Bridge Of Destiny最大の聴きどころである終盤のギターソロがごっそりカットされていること。「来るぞ来るぞ」と期待していたのに、いきなり次の⑩Transmigration Macabreに繋がった時は「オイオイ!」と突っ込みを入れてしまいました(苦笑)。ライナーノーツにもあるように、バンド側は「3枚のスタジオ盤しか出していない時点で、ボリュームのあるライブ作品を出すのは時期尚早。本作は日本のファンへのちょっとした贈り物」と考えているようですが、ファンとしてはその時のバンドによるベストな作品を聴きたいですね。そんな僕の欲求を満たしてくれるARCH ENEMY最高のライブ作品「TYRANTS OF RISING SUN -LIVE IN JAPAN」(2008)がDVDと2枚組CD両方のフォーマットでリリースされた今となっては、本作を聴く機会は激減してしまいましたが上記の不満を除けばなかなかのライブ作品だと思います。

【音源紹介】
・The Immortal(Live)

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ピッペンさん

そうですね、ライブ・ドキュメントと考えた方がしっくりきますね。
現在はAngelaのボーカルによるリメイク盤との聴き比べのためによく聴いています。ホント、Bridge Of Destinyはあのソロが最大の聴き所なのに…。
Johanのボーカルって安定感でいうとAngelaに劣るかもしれませんが、その声に込められた情念は他のデスメタルシンガーが持っていない独特なもので、時にそれが楽曲にバッチリはまると凄く魅力的なんだと思ってます。

  • 投稿者: よしよ
  • 2009/10/05(月) 08:38:12
  • [編集]

このアルバムは、「ライヴ・アルバム」ではなく「ライヴ・ドキュメント」的な捕らえ方をしたほうがいいんでしょうねぇ。よしよさんがおっしゃるように、"Bridge Of Destiny"のギター・ソロのカットはあまりにも痛恨です…。

  • 投稿者: ピッペン
  • 2009/10/03(土) 08:51:23
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