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DREAM THEATER「BLACK CLOUDS & SILVER LININGS」(2009)

  • 2009/07/22(水) 08:00:00

BLACK CLOUDS  SILVER LININGS
【No.164】
★★★★(2009)
年間ベスト2009年第2位

デビュー20周年を迎える2009年にDREAM THEATERが放つ10枚目のオリジナルアルバム。基本路線は2枚組作品だった6th「SIX DEGREES OF INNER TURBULENCE」~8th「OCTAVARIUM」の集大成のように思えた前作「SYSTEMATIC CHAOS」の延長線上ですが、前作では6thのDisc-1における実験的要素が感じられたのに対し、本作は6thのDisc-2にあったメロディアスな側面が強調されているように思います。ここ最近の作品と比べても、全6曲中4曲が10分越えでトータル75分のボリュームがありながらも聴き易いので僕としては、この方向性は大歓迎ですね。

そんな本作のとっつき易さの要因となっているのが、アラビックなイントロに始まりDREAM THEATERにしては珍しいほどにベタでキャッチーなサビ(その後に挿入されるギターフレーズもグッド)へ至る②A Rite Of Passageと、ダークでメランコリックでありながら、どこか温かみを感じさせてくれるメロディが秀逸な5分台のコンパクトバラード③Witherの存在で、この2曲は初めて聴いた時から強く印象に残っています。こういったメロディアスなアプローチは13分の長編⑤The Best Of Timesにも活かされていて、ピアノ、ヴァイオリン、アコースティックギターがもの悲しい旋律を奏でるイントロ、耳に残るボーカルメロディ、John Petrucci(G)の泣きまくりギターに涙させられるエンディングなど聴きどころの多い1曲となっています。また2002年発表の6thから始まり、7年の時を経て遂に完結を迎える「アルコール依存症を克服する12のステップ」シリーズ最終章の④The Shattered Fortressは、過去の楽曲にあったメロディを巧みに織り込んだ組曲のエンディングに相応しいものだし、19分という長さを感じさせない力作⑥The Count Of Tuscanyも聴き応えがあります。全6曲の中では地味に思えるオープニングの①A Nightmare To RememberもDREAM THEATERらしいヘヴィプログレで曲の後半では、フィーチュア度が増えたことで賛否両論ありそうなMike Portnoy(Ds)のラップ調ボーカルとブラストビートが炸裂しています。

DREAM THEATERの音楽性は既に完成の域にあると思うので新鮮味はあまり感じられませんが、何度も聴くことで飽きるどころか、どんどん作品に引き込まれていきます。やはり僕はDREAM THEATERの中でも、こういうメロディアスな路線が好きなんだと再確認しました。また、僕が買った初回限定盤はカバー6曲を収録したDisc-2と本編のインストアレンジ盤のDisc-3という3枚組です。

Disc-2のトラックリストはこちら。
01. Stargazer(RAINBOW)
02. Tenement Funster~Flick Of The Wrist~Lily Of The Valley(QUEENメドレー)
03. Odyssey(THE DIXIE DREGS)
04. Take Your Fingers From My Hair(ZEBRA)
05. Larks Tongues In Aspic Pt. 2(KING CRIMSON)
06. To Tame A Land(IRON MAIDEN)

僕がオリジナルを知っているのは①くらいなので、元のバージョンと聴き比べてどうなのかはわかりませんが、①に関してはなかなか忠実なカバーだと思います。もう少しDREAM THEATERらしさがあっても良かったかな。あと歌メロについては、このDisc-2の楽曲の方が充実しているので、James LaBrie(Vo)がDisc-1以上に生き生きと歌っているように感じますね。そんなDisc-2は結構楽しめたのですが、Disc-3はボーカルだけでなくインストのソロパートもカットされているので、僕にとってはそれほど魅力的な内容ではありませんでした。といいつつ、Disc-1のリピートから抜け出すのが難しくDisc-2とDisc-3はまだそれほど聴けていなかったりするのが実情なのですが(苦笑)。

【音源紹介】
・Wither

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この記事に対するコメント

敏紫(さとし)さん

確かにMikeのラップは確実にJamesのボーカルパートを侵食してますよねー。このバンドの個性ともいえなくはないですが、僕も微妙です。
それを差し引いても本作は2009年ベストアルバム候補です!

  • 投稿者: よしよ
  • 2009/07/23(木) 08:44:43
  • [編集]

pankinさん

メロディアスとかヘヴィとか、このブログで頻繁に使ってる言葉ですが、定義が曖昧かもしれませんね(苦笑)。Forsakenは僕の中ではメロディアスな曲です。

そんなForsakenに近いDREAM THEATERの曲として思いつくのは
Another Day、Surrounded(2nd収録)
Hollow Years、Anna Lee(4th収録)
The Spirit Carries On、Finally Free(5th収録)
The Answer Lie Within(8th収録)
Wither(10th収録)
といった辺りでしょうか。

Hollow Years、The Spirit Carries Onはこのブログでも音源紹介してるので、試しにどうぞー。

  • 投稿者: よしよ
  • 2009/07/23(木) 08:41:51
  • [編集]

メタラーまっちゅさん

僕もこのアルバムは今年に聴いた新作の中でも1,2を争うほど気に入っている作品です。Disc-3はそういう聴き方もあるんですねー。楽器を演奏する方にとっては、嬉しい1枚となってるのかもしれませんね。

  • 投稿者: よしよ
  • 2009/07/23(木) 08:35:41
  • [編集]

先日はコメントどうもです。
ゼンキ改め敏紫(さとし)です。

今作はとてもいいアルバムでもう何度も聴いています。

①でのマイクのラップは違和感ありのほうです。
③僕もよく印象に残っていますよ。

僕もメロディアス路線好きなのを再認識しました。

  • 投稿者: 敏紫(さとし)
  • 2009/07/22(水) 23:41:54
  • [編集]

DREAMTHEATERの曲は長いものが多いんですね

先日のコメントで
オススメのDREAMTHEATERのアルバムを紹介して貰ったはいいんですが
ヘヴィな曲がどんなんなのか、
メロディアスな曲がどんなんなのかが
HR/HM初心者なのでわかりません;;
DREAMTHEATERの新曲がどれなのかも
調べてみたのですがアルバムばかりが出てきてわからないので
オススメの曲を教えてもらえないでしょうか@@
『Forsaken』のような
曲があればお願いします@@
なければ
管理人さんのオススメの曲をお願いします

長文失礼致しました(汗


  • 投稿者: pankin
  • 2009/07/22(水) 21:11:06
  • [編集]

こんにちは、よしよさん!

今作は良く頑張って良作を提供してくれたと思います。わたしのブログでも一曲ずつのレビューをしましたが、(5)だけは多少蛇足に感じたものの、メロディックさとテクニカル面は全く失われておらず、歌メロから超絶技巧(割と控えめですが)までとても楽しめます。(1)~(6)まで一曲も飛ばすことなく一気に聴けますね!

Disc2もあまり積極的に聴くことは、今のところないですが結構楽しめますね!

Disk3は私はギターをプレイすることもあり、割と演奏面をチェックするのに聴きました。一曲、一曲のレビューを書く際の、プレイ面のチェックにも相当聴きました!

  • 投稿者: メタラーまっちゅ
  • 2009/07/22(水) 20:32:10
  • [編集]

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