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DREAM TEHATER「METROPOLIS PT.2 : SCENES FROM A MEMORY」(1999)

  • 2008/07/13(日) 23:21:06

METROPOLIS PT.2 : SCENES FROM A MEMORY

【No.010】
★★★★★(1999)
年間ベスト1999年第1位

プログレメタル界の王者DREAM THEATERの5thアルバムは、名盤「IMAGES & WORDS」に収録されているMetropolis Pt.1 : The Miracle And The Sleeperの歌詞世界をもとに作り上げたバンド史上初のコンセプトアルバムにして、他のバンドとの格の違いを見せつける珠玉の1枚。テーマは「輪廻転生」で大まかなストーリーは「毎晩、謎の悪夢にうなされる青年ニコラスが、その原因を探るために催眠療法師のもとを訪れる。その催眠療法の中でニコラスは70年の時を経て自分の前世ヴィクトリアと、彼女を愛したエドワードとジュリアン兄弟の間に起こった物語を知る…」というもの。ストーリーはやや難解な部分もありますが、音楽的には文句のつけようのない素晴らしい作品になっています。

抜群の演奏力と情感豊かなJames LaBrie(Vo)の歌唱によって生み出される音像は、聴いているだけで登場人物の感情や場面ごとの情景が目に浮かぶほどに、僕のイマジネーションを刺激してくれます。その緻密さは、音楽でここまでの表現が可能なのかと感心せずにはいられないほどです。アルバムの流れも完璧で、DREAM THEATERとしては意外なほど穏やかな①Regressionから、主人公ニコラスが催眠療法で時間を遡る場面を描写した②Overture1928に繋がった途端、一気にこの作品の世界に引き込まれます。アルバムは大きく分けるとACTⅠとACTⅡの2部構成で曲間も途切れることはほとんどなく、アルバム全体で1曲という仕上がりになっているため77分という収録時間があっという間に過ぎていきます。

アルバム構成も見事ながら曲単体の凄みまであるのが、この作品のスゴイところ。⑤Fatal Tragedyの終盤での各プレイヤーの緊迫感に満ちた演奏やMetropolis Pt.1のオマージュを散りばめたインスト⑨The Dance Of Eternityでの、今作から新加入の天才キーボードプレイヤーJordan Rudessの遊び心あるジャジーなフレーズを挟んだ自由奔放なプレイ、アルバム終盤に配された感涙の名バラード⑪The Spirit Carries Onがもたらす大きな感動と、その中で響くJohn Petrucci(G)の泣きのトーンなどなど僕の琴線を刺激してくれる場面の連続です。特に⑦Home以降のACTⅡは息をつく暇もないほど圧倒的な構築美でもって物語が展開し、衝撃のラストへと導いてくれます。それにしれも本当に凄いアルバムです。もはや音楽という領域を飛び越えた孤高の作品。DREAM THEATERはアルバムによって僕の好みに合うものとそうでないものがあるけど、本作はDREAM THEATERの作品云々という次元を超越し、これまで聴いてきた全ての音楽の頂点に位置する1枚です。

【音源紹介】
・The Spirit Carries On(Live)

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この記事に対するコメント

pankinさん

ボーカルのジェイムス・ラブリエは僕も大好きなシンガーです。
実はこのアルバムは僕の音楽人生の中で最重要の1枚でして、pankinさんがThe Spirit Carries Onを気に入ってくださって凄く嬉しいです!

  • 投稿者: よしよ
  • 2009/07/24(金) 08:24:26
  • [編集]

ヴォーカリストの声にジーンと来ました
普段、3分、4分くらいの短い曲しか聴かず、
DREAMTHEATERの長い曲も
飽きるというか
聴けませんが
この曲はかなり聴き入りました

今度DREAMTHEATERの最新作のアルバムも買ってみようと思います

  • 投稿者: pankin
  • 2009/07/23(木) 13:25:21
  • [編集]

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