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DREAM THEATER「AWAKE」(1994)

  • 2009/07/03(金) 00:00:00

AWAKE.jpg
【No.157】
★★(1996)

DREAM THEATERというバンドの代表作であるだけでなく、プログレメタルというジャンルを象徴する1枚でもあった名盤「IMAGES & WORDS」に続く3rdアルバム。前作で僕を魅了してくれた叙情メロディは減退し、John Petrucci(G)のリフはこれまで以上に重く、James LaBrie(Vo)の歌唱も攻撃性を増した本作は発表当時、ヘヴィでダークになったと物議を醸した作品だったようです。僕はこのアルバムを含むDREAM THEATERの初期3作品をまとめて聴いた時、最初は「IMAGES & WORDS」にすら敷居の高さを感じていたので、本作は3枚の中でも購入当初は一番聴く回数が少なかったアルバムでもあります。ただ僕が初めて本作を聴いた1996年から10年以上に渡ってDREAM THEATERを追いかけて他のアルバムも聴いて思ったのは、このバンドにとって「IMAGES & WORDS」は異質なほどに聴きやすくわかり易いアルバムだったのではないかということでした。「IMAGES & WORDS」の続編を期待して聴くと、本作は暗くて重すぎると言いたくもなりますが、このバンドの良質なメロディとズバ抜けた演奏力までもが失われたわけではないし、サウンドプロダクションについてはDREAM THEATERの中でも最高クラスだと思います。

ラップ調のボーカルも登場するミドル①6:00での幕開けは少し微妙ですが、この曲の緻密で複雑なサウンドは何故かリピートしたくなるし、ポップですらあるサビメロの②Caught In A Web、爽やかな空気漂う③Innocence Faded、⑨Lifting Shadows Off A Dreamなどには前作の残り香も感じられます。テクニカルインスト④Erotomaniaから大作⑤Voicesを経て、本作のみならずDREAM THEATERとしても珍しいアコースティック美曲⑥The Silent Manへ至る「A Mind Beside Itself組曲」、⑥から一転して「ガガガッ ガガガッ」という超ヘヴィなリフで始まる⑦The Mirrorと後半のインストパートが熱い⑧Lieの2部作が誇る重厚感はやはり凄いと思います。ただ、僕が音楽を聴く時に重要視している「耳に残るメロディ」が本作には不足しているように感じられるのが少し残念。本作と双璧を成すDREAM THEATERのヘヴィ/ダーク路線の7th「TRAIN OF THOUGHT」(2003)は大好きなのに、本作にはのめり込めない原因はここにあるのかもしれません。

1stアルバムにあったような疾走曲は勿論、わかりやすい楽曲もベタベタなバラードもない本作は過去2作品と比べても取っ付きにくいアルバムだと思います。ファンの間でも評価が分かれる作品である一方で、中には本作を最高傑作に挙げる人も多いようなので、玄人向けの1枚と言えそうですね。本作はこのバンドの作品の中でも聴くほどに味が出るスルメ盤との評判で、僕も現時点でのお気に入り度はそれほど高くありませんが、購入当初よりは好きなアルバムとなって来てはいるので今後更に本作を好きになる可能性はある思います。

【音源紹介】
・The Silent Man(Live)

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この記事に対するコメント

こじろーさん

こんにちは。
こじろーさんも「AWAKE」派ですか。これこそ最高傑作という声はよく耳にします。DREAM THEATERは「IMAGES & WORDS」という名盤があるだけでなく、聴き手によって名盤として異なる作品を挙げているというのが凄いですよね。

  • 投稿者: よしよ
  • 2009/07/06(月) 08:11:51
  • [編集]

「IMAGES & WORDS」がものすごく気に入り「AWAKE」を期待して購入したのですが最初聞いた時は「ん?」と思いましたね。

でも聞けば聞くほどはまりまくり僕のなかでDREAM THEATERの最高傑作はこのアルバムです。音がいいのと不思議な空間を感じられるからでしょうか?曲がちょっと短めなのもいいのかな?

でも逆に「TRAIN OF THOUGHT」は何故かほとんど聞きません(笑)
不思議なものです。

  • 投稿者: こじろー
  • 2009/07/03(金) 20:31:48
  • [編集]

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