DREAM THEATER「WHEN DREAM AND DAY UNITE」(1989)

  • 2009/06/29(月) 00:00:00

WHEN DAY AND DREAM UNITE
【No.155】
★★(1996)

プログレッシブ・メタル界の帝王DREAM THEATERの記念すべきデビューアルバム。この時点でプログレッシブ・ロックにヘヴィメタルの攻撃性と疾走感を融合し、それを凄まじい演奏力で聴かせるというバンドの基本的な音楽性は既に確立されています。デビュー当時はRUSH meets METALLICAと評されていたらしいですね。バークリー音楽院で学んでいたJohn Petrucci(G)、John Myung(B)、Mike Portnoy(Ds)そしてKevin Moore(Key)の4人が結成したMAJESTYとしてバンドの歴史が始まり、その後Charlie Dominici(Vo)が参加しています。そのままMAJESTYの名で活動する予定でしたが、本作発表前にバンド名をDREAM THEATERに変更したようです。作品全体の印象としては、後の作品よりもコンパクトで勢いのある楽曲が多い半面、長編曲については荒削りで未整理なため印象に残りにくいという、良くも悪くも若さ溢れる1枚ですね。

曲展開にやや強引な面が見られるものの、メロディアスなフレーズと卓越した演奏技術で一気に聴かせてしまう①A Fortune In Lies、次作以降のDREAM THEATERでは聴けないストレートでパワーメタル的なアプローチが逆に新鮮な②Status Seeker、⑥Afterlifeなどにはこの頃ならではの魅力があるし、プレイヤー各人のソロパートを盛り込みつつ、テクニカルに進行していくインスト③The Ytse Jam(曲名は前身バンドMAJESTYを逆から綴ったもの)はデビュー作の収録曲だとは思えないほどの完成度を誇っています。そんなインストパートの充実振りとどうしても比較されてしまうのがCharlieによる線の細いボーカルです。2ndからバンドに加入する後任シンガーJames LaBrie(Vo)のパフォーマンスと比較するのは酷かもしれないと思いながらも、物足りなさを感じてしまいますね。パワー不足でバックの演奏に圧倒され気味なCharlieの歌唱は、厚みに欠けるサウンドプロダクションと並んで本作のウィークポイントとなっているように思います。Charlieの繊細なボーカルが楽曲にマッチしている②のような曲もあるんですけどね。

後の作品群と比べて「デビュー作は恥ずかしい過去」とメンバー自身が語る大御所バンドが多い中、DREAM THEATERの楽曲そのものは当時から既にただならぬレベルにあったと思わせてくれる1枚です。そんな自信の表れか、2004年にデビュー15周年を祝したライブでは本作を1枚丸ごと再現しています。そのライブ音源はオフィシャル・ブートレッグシリーズのひとつ「WHEN DREAM AND DAY REUNITE」としてCD、DVDでリリースされており、こちらでは勿論James LaBrieが歌っています。僕はCD盤を持っているのですが、本作からの全8曲にTo Live ForeverMetropolis Part1を加えた全10曲が収録されているばかりか、Metropolis Part1にはCharlie Dominiciと4thでのみプレイしたDerek Sherinian(Key)という2人の元メンバーがゲスト参加している豪華な代物なので「REUNITE」バージョンを買ってからは本作を聴く回数は減ってしまいました。

【音源紹介】
・The Ytse Jam(Live)

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メタリストさん

こんにちは。
DREAM THEATERのRUSH好きは有名みたいですね。実はRUSHはちゃんと聴いたことがないのですが…。僕も購入した時は、本作についてはイマイチな印象しかありませんでしたが、今聴くこの時にしかない魅力もあって結構好きだったりします。
確かにDominiciがフロントマンのままだったら、今のDREAM THEATERはなかったかも。そう思えるほどJames LaBrieと「IMAGES AND WORDS」のインパクトは絶大でした。

  • 投稿者: よしよ
  • 2009/06/29(月) 08:19:42
  • [編集]

私がこの作品を
"IMAGES AND WORDS"より後に聞いたためか、音質とかアレンジ面では
粗削りな印象を持ちました。
チャーリー・ドミニシの歌い方がゲディ・リーっぽいのと
ベースのアタック音が結構目立っていたからRUSHっぽいとは
思いますが、今聴くと結構いいですね。

でも、チャーリーには悪いですけど
正直なところ彼が辞めなかったら
彼らの芽が出るのはもっと遅かったかもしれませんね。
この1stだけだと、FATES WARNINGと同等くらいのインパクトしか・・・
いや、流石にそれは言いすぎでしょうか(笑)。

  • 投稿者: メタリスト
  • 2009/06/29(月) 00:48:48
  • [編集]

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