HARDCORE SUPERSTAR「BAD SNEAKERS AND A PINA COLADA(2000)

  • 2009/06/06(土) 09:16:49

BAD SNEAKERS AND A PINA COLADA
【No.146】
★★★(2009)

90年代半ばから台頭してきた北欧出身の爆走ロックンロール勢の中でも、お気に入りバンドのひとつであるHARDCORE SUPERSTARの1stアルバム。98年にインディーズで発売され、今では入手困難でプレミアがついているらしい「IT'S ONLY ROCK'N'ROLL」(全12曲)からのリメイク6曲と新曲7曲で構成されたメジャーデビュー作である本作を、このブログではバンドの第1作としてカウントしています。メンバーが影響を受けたと語るL.A.メタルやHANOI ROCKSはあまり聴く機会がない僕ですが、危険な香りと刺々しさの中にちょっぴり切なさを感じさせるこのバンドは結構好きです。

僕が初めて聴いたこのバンドの作品である4th「HARDCORE SUPERSTAR」とは一味違う作風で、疾走感あるご機嫌なロックンロールサウンドが本作の持ち味ですね。掻き鳴らされるギターとサイレンの音で始まり爆走していく①Hello/Goodbyeからキャッチーなメロディで駆け抜ける②You Will Never Knowと至る流れは、アルバムの掴みとして文句なしです。勢いで押すだけでなくメロディを聴かせる曲も魅力的だということを示してくれる③Liberationを挟んだ後は、自然と頭を振ってしまう④Have You Been Around、文字通りパンキッシュなテイストが美味しい⑤Punk Rock Song、前のめり気味に畳み掛けてくる⑦Rock'N'Roll Star(曲名もグッド)など、アルバム前半から中盤はなかなか強力です。作品後半も気持ち良くノレるロックチューンが多いんですが、メロディの魅力としては前半の方が少し上かな。そんな爆走ロックンロールナンバーがひしめく本作の中で唯一と言っていいミディアム・テンポの⑧Someone Specialが仄かな哀愁を漂わせる名曲なのもいいですね。バンドの本流からは外れた楽曲かもしれませんが、アルバムの良いアクセントにもなっています。

4th以降の作品で感じられる厚みを持った骨太サウンドではないし、ドラムの音も軽く感じられますが、本作のような疾走感溢れるロックンロールアルバムの場合は、こういうラフなサウンドの方が合っていると思います。アルバム本編の13曲を聴き終えて気分爽快になったところに、アンコール的に収録されたHANOI ROCKSのカバー⑭Don't You Ever Leave Me?(日本盤ボーナス)で、しっとり締めくくるという構成もニクイですね。

【音源紹介】
・Someone Special

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