DREAM EVIL「UNITED」(2006)

  • 2010/02/22(月) 00:00:00

UNITED
【No.219】
★★(2006)

これまで順風満帆な活動を続けていたDREAM EVILに緊急事態が発生したのは前作完成直後のこと。新世代ギターヒーローとして注目されていたGus G.(G)が自身のバンドFIREWINDに全力を注ぐとしてバンドを脱退したことに端を発します。前作のツアーは新ギタリストMark U. Black(G)を迎えて乗り切ったものの、次はNiklas Isfeldt(Vo)Peter Stalfors(B)が脱退の意思を表明。結局2人ともバンドに復帰しましたが、今度は作曲面での貢献も目立っていたSnowy Shaw(Ds)がバンドを離脱するという事態に。つまり、リーダーであるFredrik Nordstrom(G)以外の全員が一度はバンドを離れたということになります。結局バンドがMarkとPat Power(Ds)の2名を加えた新ラインナップで制作した4thアルバムが本作です。

そんなバンド存続の危機を乗り越えて制作されたアルバムは、けたたましいドラミングとギターの速弾きという新加入組のプレイのみで構成される30秒弱のインストにして日本盤ボーナストラック①Introductionに続き、Niklasの伸びやかな高音を活かした疾走曲②Fallingでスタートします。その後もDREAM EVIL作品には欠かせないメタル賛歌③Fire! Battle! In Metal!、壮大なメロディを持ったキャッチーミドル④United、飛翔感あるサビメロが気持ちいいハードロック⑤Blind Evilと、ここまでは名盤の予感がしたのですが、その後はやや失速気味です。どうにも過去の楽曲と比べるとメロディのフックが弱いように感じられ、日本映画「蒲田行進曲」のテーマ風のイントロでスタートするカバー曲⑮My Number One(GusとSnowyがゲスト参加)が始まるまでは聞き流してしまうこともあります。

確かにアルバム後半も1曲1曲をしっかり聴けば、確かに存在するキャッチーなメロディと曲作りの上手さにうならされるのですが、1枚のアルバムとして聴くと少し物足りなさを感じてしまいますね。これは同系統の作品で4枚目というマンネリ感が漂いやすいタイミングで花形プレイヤー2人が離脱したことと、本編15曲に加え初回盤ボーナスCD5曲(どれもボチボチな出来)を合わせて計20曲というボリュームの大きさに問題があったのかも。本作のマテリアルを厳選して12~13曲程度にまとめてくれていれば、印象も違っていたのかもしれません。新加入の2人は手堅いプレイを披露しているもののGusとSnowyに比べると、小粒感が拭い切れないというのが正直なところです。

【音源紹介】
・Blind Evil

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