BLIND GUARDIAN「BATTALIONS OF FEAR」(1988)

  • 2012/01/14(土) 00:00:00

BATTALIONS OF FEAR
【No.313】
★★(1995)

HELLOWEENが「KEPPER OF THE SEVEN KEYS PART1&2」を世界的にヒットさせ、その名を一気に広めた1988年にデビューしたドイツのメロディック・パワーメタルバンドBLIND GUARDIANの1stアルバム。当時のBLIND GUARDIANはHELLOWEENのフォロワー的バンドのひとつとして考えられていたようですが、彼らの場合は多くのバンドが影響を受けた所謂キーパーサウンドではなく、Kai Hansen(G、Vo)がボーカルも兼ねていた「WALLS OF JERICHO」(1985)時代の雰囲気を強く感じさせる作風です。バラードは一切なく、スラッシュメタルばりにザクザクした激しいリフと一打一打が重いドラム、そしてKai以上に太い声でアグレッシブな歌い方をするHansi Kurush(Vo、B)のボーカルが合わさって、デビュー当時のHELLOWEENを更に骨太にした印象となっています。

本作のハイライトはアルバム冒頭でいきなり訪れます。遊園地を思わせる楽しげなイントロを遮るように轟く雷鳴と鋭いギターから始まる①Majestyはバンドがベテランとなった現在もライブでしばしば演奏される名曲で、デビュー作の1曲目に一風変わった始まり方をする7分台のこの曲を持ってくる大胆さにはニヤリとしてしまうし、バンドがこの曲に自信を持っているのが伝わってきます。他の曲もゴリ押し感の強いサウンドで突き進みんでおいてバンドの揺るぎない個性である歌いやすいコーラスワークをサビに持ってくるというスタイル中心で、タイトル的にバンドの表題曲といえそうなタイトルの②Guardian Of Blind、「ハ!ロ!ウィン!」というコーラスに笑みがこぼれる③Wizard's Crown、良い意味でとっちらかった感のあるタイトルチューン⑦Battalions Of Fearなど、なかなかの佳曲が並んでいます。音楽的なBLIND GUARDIANらしさは、その片鱗が感じられる程度なのに対して歌詞面ではバンド特有のファンタジックな世界観が既に出来上がっていて、①や⑧By The Gate of Moria、日本盤ボーナス⑨Gandalf's Rebirth(2曲ともインスト)など「指輪物語」をテーマにした楽曲が多いですね。

出世作となった3rd「TALES FROM THE TWILIGHT WORLD」(1990)以降の作品に比べると物足りなさがあり、B級メタル感も漂ってはいますが緻密で壮大な作風を目指した「NIGHTFALL IN MIDDLE-EARTH」(1998)以降の作品では影を潜めるようになってきたメタルバンドとしてのアグレッションや刺々しさといった魅力は、この頃の方がありますね。リリース当時は輸入盤市場で注目を集めたらしい本作と次作2nd「FOLLOW THE BLIND」(1989)は、日本デビュー作となった3rdと同時発売という形で1990年に日本盤が発売されています。

【音源紹介】
・Majety(Live)

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アルちんさん

こんばんは。お久しぶりです。ブラガのCDが発掘されたみたいでよかったです。確か僕も3rdか4thを最初に聴いて過去作品を遡っていった記憶があります。この頃のバンドには「若くて未熟」な面と「若いからこそのエネルギー満載」の両面がありますよね。Majestyは今ライブで聴いても他の名曲群にも負けてないのが凄いと思います。一方のGuardian Of Blindは粗削りな印象が強くてバンドのテーマ曲にするには物足りないかな…。バンドが成長するにつれて初期の疾走感が失われていき、「あの頃はよかった」となってしまうのはメロパワ界ではよくある話ですが、僕の中ではブラガもそんなバンドのひとつという感じになってきてますね。

  • 投稿者: よしよ
  • 2012/04/18(水) 22:19:11
  • [編集]

こんにちは~

 お久しぶりです。よしよさん。
仕事忙しくて、ようやく代休で月曜日の休みを満喫しておりますw
ようやくブラガのCDが発掘されましたw
1stから順を追って久しぶりに聴いてみようと思ってます。

 初めて聴いたのが4thだったもので、この1stを初めて聴いた時は「まだまだ若いから、勢いあるけど、未熟だなぁ」と思っておったのですが、久々に聴くと「イイ!」ですね。

 ①Majestyは7分台の長さを感じさせない大作ですが、後のブラガに通じるルーツここにありって曲ですね。
②Guardian Of Blindはバンドのテーマ曲になる予定だったのでしょうかw
このヤケクソ気味な疾走感がタマリマセン。
ダサカッコイイ⑤Run For The Nightは、コンパクトにまとまってていいですね。
⑦Battalions Of Fearもやりたい事に技術がついていってない感じですが、サビとギターソロがカッコイイのでチャラでw

 当時はあまり聴き込まずにしまいこんでしまった1stですが、メタル愛が詰まった一枚で、近年のブラガよりずっと良いですな!

  • 投稿者: アルちん
  • 2012/04/16(月) 11:24:41
  • [編集]

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