BAD HABIT「HEAR-SAY」(2005)

  • 2009/03/30(月) 08:21:24

HEAR-SAY.jpg
【No.119】
★★★(2005)

ハードロックバンドとしてのエッヂは控えめながら、優れたメロディを堪能するという点においては間違いなく傑作だった前作「ADULT ORIENTATION」リリース後にBax Fehling(Vo)がパイロット業に専念する決意を下したこともあって、一時は解散状態にあったスウェーデン産メロハーバンドBAD HABIT。本作はそんな時期も乗り超えて7年振りに発表された通算4枚目のアルバムです。前作のようなソフトAOR路線を期待していた僕にとっては、作品全体で響くヘヴィでゴリゴリしたギターやドラムループ、ボーカルエフェクトも用いた機械的なサウンドに違和感を覚えました。アルバムの掴みである①To Love You、②I Swearからして前作とはかなり雰囲気が違うし、⑤Reason⑧Take ContorlではBAD HABITにしてはやり過ぎではないかと思えるほどモダンなアレンジが施されています。

ただ、そんな違和感も繰り返し聴くうちに薄れてきたし、BAD HABITならではの愁いあるメロディは確実に存在していることに気付いてきました。それだけでなく、前作ではほとんどフィーチュアされることのなかったSven Crinski(G)のリードギターに耳が惹きつけられます。アップテンポなハードロックナンバー⑥Alive、⑪I Can't Help Myselfを聴いていると、これほど弾きまくれるギタリストがいながらギターソロらしいパートがほとんどなかった前作が勿体なく思えるほどですね。音像がこれまでになくハードになっているのは確かですが、前作に収録されていても不思議ではない③All That I Want、⑦I Want To Know、⑫The Air I Breatheやこれぞ哀愁のメロハーな⑨Tell Me Whyなど押さえるべきところはきっちり聴かせてくれるのがいいですね。あと日本盤ボーナストラック⑬Here I Amもなぜこれがボーナス?と思わずにいられない佳曲です。

前作のEverytime I See Youに匹敵する名曲こそないものの、良質メロディアス・ハードロックが楽しめる1枚です。7年振りの復活作でここまでの充実盤を届けてくれるバンドはそうそういないのではないでしょうか。LAST TRIBEなどにも在籍し、セッションドラマーとして活躍するJaime Salazar(Ds)を除くメンバーはミュージシャン以外の仕事で生計を立てているというのが本当に不思議です。名ソングライターHal Marabel(G)率いるBAD HABITにもっと光を!

【音源紹介】
・Alive

関連記事

この記事に対するトラックバック

この記事のトラックバックURL

この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

この記事に対するコメント

この記事にコメントする

管理者にだけ表示を許可する