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ARMAGEDDON「EMBRACE THE MYSTERY」(2000)

  • 2010/07/10(土) 00:00:00

EMBRACE THE MYSTERY
【No.245】
★★★(2002)

ARCH ENEMYの中心人物Amott兄弟といえば、Michael Schenker(G/ex-U.F.O etc)ばりの泣きのフレーズを得意とする兄Michael Amott(G)Yngwie Malmsteen(G)を連想させる速弾きスタイルの弟Christopher Amott(G)というイメージがありましたが前作「CROSSING THE RUBICON」(1997)で、泣きのギターにおいても兄に肉薄する実力の持ち主であることを証明してみせたChristopherのソロプロジェクトARMAGEDDONの第2弾アルバム。メロデスタイプだったデビュー盤からガラリと雰囲気を変え、本作は正統派メタルを追求した1枚となっています。この路線変更に伴い、Christopher以外のメンバーが一新されていて、本作のプロデューサーも兼任するシンガーRickard Bengtsson、後にRickardをフロントマンに据えたLAST TRIBEやテクニカル・デスメタルバンドMESHUGGAHで活躍するDick Lowgren(B)、ARCH ENEMYにも在籍するDaniel Erlandsson(Ds)の4人編成となっています。

Christopherのギターがノーマルボイスのシンガーと組んだらどうなるのか興味があったし、メロデスよりも正統派メタルの方がジャンルとしては好きなので今回の変化は個人的に歓迎です。新加入のクリーンボーカルRickardの歌唱は、やや線は細いながらも伸びやかな声をしていて悪くなく、テクニシャンDickはギターと派手なユニゾンを決めて見せ場をつくり、Danielも流石の安定感を誇るなど各プレイヤーのパフォーマンスは申し分ないと思うのですが、メロディ(歌メロ)にもう少しフックが欲しい気がします。Christopherのギターに関しても、前作のThe Juggernaut DivineAstral Adventure(The Escape)といった楽曲で僕の心に深い感動を刻み込んでくれたキラーフレーズと比べると、魅力的なプレイを広く浅く作品全体に塗してみましたという感じで彼の手から放たれる一撃必殺のギターを体験した身としては、もっと感動的な(前作のような)ギターを聴きたいというのが正直なところです。

ARCH ENEMYを活動の軸としつつ、Christopherがやりたい音楽を追求するのがARMAGEDDONだと考えれば、本家のメロデスサウンドに収まりきらない彼の音楽創作意欲のはけ口として最適なプロジェクトだと思います。スピーディーな②Broken Spell、③Blind Fury、キャッチーなメロディを聴かせる④Worlds Apart、インスト⑦Moongate Climber、叙情バラード⑩Grain Of Sandなど正統派メタルとしてのバリエーションは一通り揃っているし、Rickardのボーカルにもクセがなく聴きやすいので反面、ARCH ENEMYのような激しい攻撃性や濃厚なメロディックメタルを求めて聴くと、やや淡白だと感じるかもしれませんね。

【音源紹介】
・Blind Fury

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