FC2ブログ

PLACE VENDOME「PLACE VENDOME」(2005)

  • 2009/02/20(金) 08:37:09

PLACE VENDOME
【No.102】
★★★(2005)

ヨーロッパきってのメロディアスHR/HMレーベル「FRONTIERS RECORDS」の発案で始動したプロジェクトPLACE VENDOMEの1stアルバム。本プロジェクトのコンセプトはズバリ「伝説的シンガーMichael Kiske(Vo/ex-HELLOWEEN)にメロディアス・ハードロックを歌わせる」というもので、作曲面についてはDennis Ward(B/PINK CREAM 69)がメインで担当しています。HELLOWEEN脱退後の作品においても、その美声は健在ながら肝心の音楽性が僕の好みともうひとつ合致せず、過去の偉人となった感もあるMichael Kiskeでしたが、今回は一味違います。これはコンポーザー兼プロデューサーのDennisが本作を制作するにあたり、Kiskeが過去に歌った全作品を聴き返し、彼のボーカルの旨みを研究した成果なのかもしれませんね。

PINK CREAM 69の路線に近いオープニングトラック①Cross The Lineを聴いた瞬間に、あのKiskeがHR/HMシーンに帰ってきたと期待が膨らみました。残念ながら、この曲が本作中最もハードな曲で、Kiske自身も「自分が歌うヘヴィな曲としてはCross The Lineが許容範囲の限界」とコメントしているようですが、この曲で聴ける彼の伸びやかなハイトーンはハードロックには最適だと思うし、やはり特別なヴァイブを感じさせてくれます。またHELLOWEEN時代にはそのハイトーンボイスに注目が集まりがちだったKiskeのボーカルも、年齢を重ねたせいか本作では高音以上に中低音域での深み、表現力の豊かさに更なる磨きがかかっていて惚れ惚れしてしまいます。この人の歌はホント別格ですね。

トータルで見れば楽曲的に今一歩かなと思いつつも、前述の①から②I Will Be Waiting、③Too Lateという冒頭の流れ、TERRA NOVA的な溌剌感が明るい空気を振り撒く⑥Place Vendome、ボーナスにするには惜しい⑪Photographなど、聴きどころもありHELLOWEEN脱退後にKiskeが全面参加した作品の中では最も好きな1枚といえそう。楽曲自体のお気に入り度は★★で、Kiskeが歌うと★★★になるという感じなので「Kiskeが歌ってナンボ」のアルバムという印象は拭えませんが、このプロジェクトのコンセプトを踏まえると実に順当な成功作と言えそうな1枚です。

・Place Vendome

関連記事

この記事に対するトラックバック

この記事のトラックバックURL

この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

この記事に対するコメント

ピッペンさん

キスクが歌うと作品の魅力が大きくアップしますよね。と、いいつつソロ作はほとんどチェックしてないのですが。
PLACE VENDOMEの2ndも4月に日本盤が出るようなので、それを買おうと思ってます。

  • 投稿者: よしよ
  • 2009/02/23(月) 08:25:51
  • [編集]

キスクの歌は素晴らしいですよね。
アルバムも個人的には大好きです。

  • 投稿者: ピッペン
  • 2009/02/21(土) 12:21:38
  • [編集]

この記事にコメントする

管理者にだけ表示を許可する