LAST AUTUMN'S DREAM「DREAMCATCHER」(2008)

  • 2009/12/15(火) 00:00:00

DREAMCATCHER
【No.208】
★★★★(2008)
年間ベスト2008年第9位

毎年11月~12月にアルバムを発表している秋/冬の風物詩的バンドLAST AUTUMN'S DREAMの6thアルバム。デビュー作からずっと聴き続けている経験から、このバンドにハズレはないと思っていましたが今回も独特のハスキーボイスが哀愁を増幅させるシンガーMikael Erlandsson(Vo)と、もはや元FAIR WARNINGの肩書きは不要と思えるほどこのバンドに定着したAndy Malecek(G)の2枚看板に加えて、Marcel Jacob(B)とJamie Borger(Ds)というTALISMAN組がリズムを支えるというバンドの旨味をきっちりと聴かせてくれるので過去の作品が気に入ったならば、押さえておいて間違いないアルバムです。

タイトル通りLAST AUTUMN'S DREAMの音世界へと導いてくれる序曲①Welcome...から、いかにもこのバンドらしい哀愁のハードロック②One By Oneへと雪崩れ込み、間髪入れずに③Hold On To My Heart、④Frozen Flowerと畳み掛け、Mikaelの1stソロ作「THE 1」にも通じる泣きメロ全開な⑤Silent Dreamまでのアルバム序盤の充実振りは見事というほかありません。ラップ調のボーカルアプローチを取り入れたアップテンポ⑥Alarmやポップなメロディが光る⑬Me & Youといった明るい楽曲もあるものの、本作制作前にMikaelが離婚を経験するという辛い出来事があったせいか、このバンドにしてはストレートなハードロック路線だった前作以上に「メロウ」な印象が強いです。そして特筆すべきはJamieがソングライティング面で大きく貢献している点。本作の中でも僕の2大フェイバリットソングである③と歌謡曲風の切ないメロディが味わえる⑩The Last To Knowは両方ともJamieの作曲です。メロディの充実度は傑作4th「SATURN SKYLINE」に迫るものがあるだけに曲間のインターバルをやたらと詰めたり、曲のエンディングを強引にフェイドアウトさせたりするのではなく1曲毎の余韻に浸りたかったいような気もしますが…。

本作はレコーディング直前にAndyが前歯を数本折る怪我をしてしまったため、一部の楽曲ではゲストギタリストが参加していると聞いて、作品に影響が出るのではと思っていましたがMartin Krolund、Sayit Dolenというゲストギタリスト2人の踏ん張りもあり、僕はそれほど気になりませんでした。本作の中で一番の名演だと思った⑭When My Love Left Your Heartのギターソロなんて、最初はてっきりAndyが弾いてると思ったら、ライナーノーツにゲストギタリストMartinの演奏だと書いてあってビックリ。このバンドのインタビュー記事を読むと作品を重ねる毎にAndyと他のメンバーの間に距離が生まれているのが少し気になりますね。…と思っていたところにMarcel Jacobが自ら命を絶ってしまうという悲しいニュースが入ってきました。特にライブでこのバンドの大きな魅力だった彼の後任にNalle Pahlsson(B/TREAT、VINDICTIV etc)を迎えた7th「A TOUCH OF HEAVEN」が2009年12月16日にリリースされます。悲しみを乗り越えて作品をリリースしてくれたバンドを応援する意味でも即ゲットする予定です。

【音源紹介】
・When My Love Has Left Your Heart

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かさとりっ子さん

こんにちは。
僕も悲しい出来事があると音楽にその思い出が染み付いてしまいそうな気がするので、そういうときには音楽をあまり聴きません。
③は僕も大好きな曲です。LADは奥様も気に入ってくれたんですね。実はウチの奥さんもLADは好きだと言っておりました。普段はHR/HMを聴かない人に自分が好きなバンドを褒められるとムショーに嬉しいですよね。
今週末は氷点下になるとか…。お互い風邪には気をつけましょう。
ミカエル、LAD祭りに最後までお付き合いいただき、ありがとうございました!

  • 投稿者: よしよ
  • 2009/12/16(水) 18:40:37
  • [編集]

たけちよさん

こちらでもこんにちは。
LADの新作発売の喜びを共有する相手に選んでいただき、ありがとうございます!
僕も15日ゲットして「A TOUCH OF HEAVEN」を聴いてますよ。近々「CD購入録」の記事にアップしますが、今回も流石の出来栄えですね。カヴァーに関しては明るいナンバーが多くて、たけちよさんの仰るとおり良いアクセントになっていると思いました。
B!を読む限り今後アンディも一緒にレコーディングするやり方でいってくれそうですね。

  • 投稿者: よしよ
  • 2009/12/16(水) 18:35:25
  • [編集]

よしよさん

こんばんは。僕も新作買いましたがまだ聴けていません。
ドリームキャッチャーが発売された去年は僕の祖父が急死したためあんまり聴く気分になりませんでした…。ミカエルの声を聴くと余計に悲しくなるからです。ですが、今回よしよさんの紹介を読んであらためて聴くと良い曲が多いです。③⑥⑭がお気に入りです。明日はとても寒いみたいですよ。昨日仕事が休みだったのでドリームキャッチャーを家で聴いていたら嫁さんが良い曲だと言っていました(嬉)。
新作はゆっくりと聴きます。
とりあえずアルバム紹介お疲れさまでした。

  • 投稿者: かさとりっ子
  • 2009/12/15(火) 23:05:00
  • [編集]

こんばんは!

さっそく「A TOUCH OF HEAVEN」ゲットしてきましたよ!
この喜びを分かち合うのはよしよさんしかいないとばかりに
コメントしにきました ^^;

まだ1度しか聴いていませんが、これはなかなか素晴らしいかもしれません。
カヴァー3曲をちょっと気にしていたんですが曲数も多いので全然問題無さそうです。案外いいアクセントになってるかも。

初めてレコーディングに一緒に参加したアンディ・マレツェクには
これを気にどんどんバンドの中に入っていって欲しいですね。

  • 投稿者: たけちよ
  • 2009/12/15(火) 22:00:42
  • [編集]

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