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ALHAMBRA「FADISTA」(2007)

  • 2009/01/11(日) 13:29:39

FADISTA
【No.088】
★★★★(2008)

GALNERYUSARK STORMで活躍するキーボードプレイヤーYuhkiがリーダーを務めるシンフォニック・プログレメタルバンドALHAMBRAの2ndアルバム。GALNERYUSでもテクニカルフレーズを連発していたYuhkiですが、本作では速弾きだけでなく、クラシカルかつシンフォニックなアレンジを駆使して壮麗でドラマティックな世界観を構築しています。本作から加入した新ギタリスト梶原 稔広もYuhki相手に一歩も引くことなく火花を散らせているし、リズム隊もきっちり存在感をアピールする演奏陣は聴いてて気持ち良いですね。

そんなDREAM THEATERっぽくもあるインストパートの上に乗るのがJunko(Vo)こと世良 純子による歌のお姉さんか、アニソンシンガーかというほどに健康的な超ハイトーンボイス。歌メロも歌謡曲に近いものがあり、テクニカルパートと歌謡曲風メロディという組み合わせが実に新鮮です。シンフォニックな序曲に導かれて始まる②光の海 -The Infinite Ocean-、③ラビリンス -LABYRINTH-の2曲はストレートでキャッチーなメロパワ路線でインパクト抜群。②のラストにおけるJunkoのハイトーンは凄まじいものがありますね。アルバム中盤も佳曲揃いですが、清廉なバラード⑥天使の空 -A Wish For Angel's Sky‐以降の後半は怒涛の展開を迎えます。スパニッシュな雰囲気からプログレハードに展開する9分の長編タイトルトラック⑦ファディスタ -Fadista-、テクニカルインストの極致⑧エスタシオン・アブラサドーラ -Estacion Abrasadora ~Ascorching Season-、そして11分に及ぶハイライトチューンにして壮大なロックオペラ⑨ワルキューレ -Die Walkure-へと繋がる流れが本当に素晴らしいです。特に⑨はメロディのクサさもさることながら、楽曲後半に登場する佐々井 康雄(Vo/ARK STORM)とJunkoのミュージカル的な掛け合いボーカルが生み出す大仰でドラマティックな世界が圧巻。その後に配されたラストを美しく締めくくるバラード⑩誕生 -Life To Love-に至るまで隙がありません。

過剰なほどにシンフォニックでドラマティック、そしてクサい日本語によるプログレメタルを追求するこのバンドの音楽性とJunko特有のボーカルスタイルは好き嫌い分かれるかもしれませんが、クサメタル路線から離れつつある4th以降のGALNERYUSに物足りなさを感じている僕にとって、このバンドの存在は非常に嬉しいですね。ブックレットを見るとメンバーのルックスは地味ながら、音の方は第一線で活躍できるだけの華があると思います。これは日本プログレメタルの名盤だと言いたくなる作品ですね。

【音源紹介】
・Fadista

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