AXXIS「DOOM OF DESTINY」(2007)

  • 2008/12/19(金) 08:05:12

DOOM OF DESTINY
【No.084】
★★★★★(2008)

かつてはAOR/ハードロック風のサウンドだったらしいジャーマンバンドAXXISの10作目は、デビュー20年近くのベテランとは思えないほどのエネルギーが充満するメロディック・パワーメタルアルバム(現時点で日本盤は未発売)となっています。僕は本作で初めてこのバンドの音に触れたのですが、このアルバムはここ数年に聴いたメロパワ作品の中でも屈指の1枚ですね。とにかく、どの曲でもクサくてキャッチーなメロディが躍動していて耳から離れません。

期待を煽りに煽るクワイアによるイントロ①Voices Of Destinyから雪崩れ込む明快なメロパワ疾走曲②Doom Of Destiny(Arabia)という流れは掴みとして完璧。その後も重厚なミドルチューン③Better Fate、⑤I Hear You Cryやサビの爽快感が堪らない④Blood Angelなど、秀曲揃いな本作のハイライトはサックスをフィーチュアしたバラード⑥The Fire Still Burns以降のアルバム後半ですね。メロパワの王道中の王道をゆく⑦Father, Father、「ナーナナナー~♪」という超キャッチーなサビが癖になる⑨She's Got Nine Lifesという2大キラーチューンに加え、ダンサブルなビートから高揚感に満ち満ちたサビへと展開する⑧Revolutions、タテノリのご機嫌ナンバー⑩Devilish Belleが並ぶ充実振りは半端ではありません。この⑥~⑩で得られる満足感ときたらエンディング曲⑪Astoriaも佳曲なのに、その良さが霞んでしまうほどです。AORに近いサウンドに傾倒していた時期があったからこそ、ここまでキャッチーなメロディが書けるのかな。

そんな素晴らしい楽曲をより魅力的なものにしているのが男女ツインボーカルです。男性フロントマンBernhard Weiss(Vo)の若干ヨレ気味のボーカルが歌いきれなくなる高音パートになると、救いの手を差し伸べるように現れる女性シンガーLakoniaの歌声のバックアップがお見事。Bernhardの暑苦しさとLakoniaの清涼感がもたらす対比が、このバンドの大きな魅力ですね。ブックレットを見ると、Lakoniaはサポートメンバー扱いというのが信じられないほど彼女の貢献度は大きく、Bernhard1人で歌っていたら、ここまでの作品にならなかったと思います。とにかくメロパワというジャンルが好きな人や今のHELLOWEENも好きだけどキーパー時代への思い入れの強い人(←僕です)、最近のEDGUYはメロパワ色が後退して寂しいなと思ってる人(←これまた僕です)にとっては名盤と呼べる作品ですね。

【音源紹介】
・She's Got Nine Lifes

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ピカタンさん

こんばんは。AXXISはAOR時代もあったらしいですね。アルバムによっては国内盤がなかったり、入手困難なレア盤になっていたりしてるようですが少しずつ聴いていきたいと思っているバンドです。典型的なジャーマンメタルは好きなので昔の作品から聴いていくのがいいかもしれませんね。情報ありがとうございます!

  • 投稿者: よしよ
  • 2013/01/29(火) 22:13:18
  • [編集]

AXXISがAORの時代あったっけ?と日本未発売から聴いていないからわかりませんが。
昔のアルバムは大好きです。もろにジャーマンメタルです。ギターはあまり耳にひっかからないのですが、曲はいいですよ。ぜひ キングダム~あたりを聴いてみた下さい。

  • 投稿者: ピカタン
  • 2013/01/27(日) 23:35:56
  • [編集]

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