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GALNERYUS「REINCARNATION」(2008)

  • 2008/11/07(金) 07:58:07

REINCARNATION
【No.066】
★★★(2008)

前作「ONE FOR ALL-ALL FOR ONE」で初期3作のメロディック・パワーメタル路線から距離を置き、音楽性が拡散し始めたGALNERYUSの5thアルバム。楽曲の振り幅が大きかった前作よりもスピーディーなナンバーが増えていて、第一印象としてはメタリックな作品になったように思います。ただ、メタリックと言っても初期のクサメタル路線とは異なり、今年発表のシングル「ALSATIA/CAUSE DISARRAY」にもあったスラッシュ/モダンヘヴィネス的な雰囲気を継承したサウンドとなっています。

全12曲の半数以上が疾走曲で、その中にはキャッチーなメロディと手に汗握るインストパート両方の魅力が確かに存在するんだけど、初期3作のような濃厚でクサいメロディに惹かれていた僕としては、何だかやけに「あっさり」した曲が多く感じられるのが残念。また過去4作には必ず存在していたアルバムを代表する一撃必殺のキラーチューンと呼べる曲がなく、即効性に欠ける曲が多い(「スルメ盤」と言えなくもないんですが…)というのも個人的に物足りない点かな。とはいえ、GALNERYUS初となるミディアムテンポのオープニングチューン①「終わりなき、この詩」は高揚感ある勇壮なメロディが秀逸だし、クサメタルの残り香漂う③Blame Yourselfはキラーチューンになり得る劇メロナンバーです。他にも先行シングルとなったキャッチーソング④Shining Moment、張り詰めた空気の英語詞パートと日本語による解放感あるサビの対比が新鮮な⑧Stardust、日本のバンドらしい歌謡曲っぽさのあるミディアムバラード⑩Seasons Cryのように好きな曲もあるので、ついリピートを誘われますね。

初期クサメタル路線が気に入っている僕にとって、これまでより幅広いリスナーにアピールできる音楽性を備えた本作は満足度の高い作品とはいえないものながら、グッとくる曲があるのも事実という微妙な1枚。3rdまでは「メロディックメタル好きの友人に紹介したいお薦めバンド」だったのに対し、4th以降は「ヘヴィで激しい邦楽も聴く友人に紹介するバンド」という感じです。邦楽ロックシーンで成功を目指すなら、今の方向性が適しているんだろうけど、僕の好みからは徐々に外れつつあるのが寂しいなぁ。と、思っていたらYama-B(Vo)が本作に伴うツアーを最後に脱退というニュースが入ってきました。GALNERYUSの中でもメタルな要素を担っていたYama-B離脱は個人的に残念ですが、今後のバンドがどのような道を歩んでいくのか見守っていきたいと思います。

【音源紹介】
・Blame Yourself

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