YNGWIE J. MALMSTEEN'S RISING FORCE「MARCHING OUT」(1985)

  • 2008/09/17(水) 06:56:54

MARCHING OUT
【No.041】
★★(1995)

STEELERALCATRAZZでの活動を経て、前作「RISING FORCE」でソロデビューするや、その革新的なギタープレイとクラシックからの影響を色濃く反映させた楽曲で当時のメタルシーンにインパクトを与えたYNGWIE MALMSTEENのソロ2作目。インストメインだった前作に対して本作はデビュー作では2曲で歌うのみだったJeff Scott Soto(Vo)によるボーカルメインの作風(インストは3曲)となっています。またバックの演奏陣も前作に続いて参加のJens Johansson(Key)と、その実兄で後にHAMMERFALLで活躍するAnders Johansson(Ds)に加え、北欧の名ベーシストMarcel Jacob(B)という北欧の有名どころが顔を揃えたラインナップになってます。

1995年1月に「ECLIPSE」(1990)で初めてYNGWIEを知り、そのギタープレイと音楽性に衝撃を受けた僕は「RISING FORCE」(1984)から当時の最新作「SEVENTH SIGN」(1994)までをまとめ買いして聴いていたわけですが、本作はその中でもCDトレイに乗る回数が少なかった作品です。その最大の理由は音質の悪さ。音量を2~3上げてようやく他のCDと同じボリュームで聴こえるわ、音が篭りまくりで明瞭さに欠けるわで、当時の僕はYNGWIEの他の作品から彼の世界にはまっていきました。それ以降はROYAL HUNTDREAM THEATERなど、YNGWIE以外のアーティストの作品を聴く機会が増えていき、本作は「音の悪いYNGWIE初期の作品」というイメージのままCDラックに眠ったままになってました。

ところがYNGWIEタイプ(またはフォロワー)といわれる他のバンドも聴くようになってから、久し振りに本作を聴いてみると「あ、ここはあのバンドっぽい」とか「これはあのバンドにありそうな展開」など、本来はこちらがオリジナルなのに逆デジャブな感じがしてビックリ。リフワーク、ギターとキーボードソロの絡め方、曲展開に至るまで本作にはネオクラシカルメタルの基本型が詰まってますね。デビュー作のFar Beyond The Sunほどのキラーチューンはないし、次回作「TRILOGY」ほど垢抜けてはいないんだけど、繊細で煌びやかなギターが素晴らしく、名曲②I’ll See The Light, Tonightも収録されている本作は、ネオクラシカルというジャンルの礎を築いたYNGWIE MALMSTEENの本質を見事に凝縮した1枚といえそう。最近リマスター盤が出たようですが、音の方はどうなんでしょうか?

【音源紹介】
・I'll See The Light, Tonight(Live)

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アルちんさん

こんばんは。僕も一定の年代以上前の作品を聴くと音そのものが古く感じてしまうことがありますね(特に80年代前半より前に発売されたものとか)。NEW ENGLANDの2ndはまずタイトル曲を聴いてみてください。個人的にはこの曲を聴くためにアルバムを買っても損はなかったと思っています。NEW ENGLANDもいつかこのブログで取り上げたいバンドのひとつですが、まだ予定がありません…。

  • 投稿者: よしよ
  • 2012/01/30(月) 22:01:31
  • [編集]

2nd良さそうですね

 こんばんは~。
 私も同じく藤木先生のレビューでNEW ENGLANDの事は前から気にはなっていたのですが、中々手がまわらず、ようやくといった感じだったのですが、「もっと昔に聴けばよかったのかなぁ」というのが正直な所で、やや古臭く感じてしまうのはしょうがないのかなぁ。といった所です。

 ただ2ndはどこでも絶賛されておりますね。amzonで見るとまだ新品売ってますし、この1stが気に入っってたら即ポチる所だったのですが、悩んでいる所ですw

  • 投稿者: アルちん
  • 2012/01/28(土) 23:06:04
  • [編集]

アルちんさん

こんばんは。「MACHING OUT」は一般的に評価の高い1枚のようですが僕はあまりはまれなかったアルバムでもあります。確かにインギーの作品の中で北欧色が強いといえば本作と「ECLIPSE」でしょうね。「MARCHING OUT」が北欧メタルの歴史の中で重要な1枚であるとわかりつつも、僕も「ECLIPSE」を先に聴いたクチなのであの透明感溢れるサウンドに比べてSILVER MOUNTAINにも通じる初期北欧メタル色の濃い本作にあまり馴染めなかったのかもしれません(笑)。
NEW ENGLANDが藤木先生のイチ押しバンドだというのは知ってましたがあの点数(99点)には驚きました。たしか大学時代に藤木さんの影響でNEW ENGLANDのアルバムを買い揃えたのですが僕的には2nd「EXPLORER SUITE」のインパクトが強かったです。そういえば今月のB!を読んでNEW ENGLANDの1stを聴き直そうと思ってたのに忘れてました…。

  • 投稿者: よしよ
  • 2012/01/24(火) 22:09:56
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 こんばんは~、よしよさん。
 「②I'll See The Light, Tonightは間違いない」が何だかツボにはまってしまったアルちんです。
 今回の再発盤は2007年リマスターを使っている物らしいので、よしよさんが持っている物よりは、多少音が良くなってるのかな? 85年物と考えると「まぁ北欧の初期の物」として考えると、それ程音の悪さも感じないくらいでしたが、「ECLIPSEよりこっちを先に聴けば良かったなぁ」と後悔のしたのが正直な所w

 インギーの作品の中で北欧色の強い2作ですが、哀愁と透明感溢れるECLIPSEに比べてMACHING OUTは暗くて音質悪いという本当に初期の北欧メタルかくあるべしという作品でした。
 リマスターの関係か⑦Anguish & Fearから急に音が大きくなって聴き難いw
この暗さ何だかSILVER MOUNTAINってバンドを思い出してしまいました。
インギーっぽくなくて、ホントにどっかのB級北欧バンドの音源というか…
まぁ中々気に入っているんですが、やはりECLIPSEをトレイに乗せたくなるw

 ついでに藤木先生の推奨のNEW ENGLANDの1stも同時に再発されていたので購入しましたが、LADがカバーしたヴァージョンを先に聴いていたので①Hello,Hello, Helloから少し違和感ありで、私はガッツポーズが出ませんでした(笑)
もう少し聴き込んでみます。

  • 投稿者: アルちん
  • 2012/01/23(月) 23:11:36
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Metalahoricさん

ホント、I’ll See The Light, Tonightは間違いないですよ。YNGWIEを始めて聴くならこの曲!ってうちのひとつです。

YNGWIEについては、始めて聴いた1995年当時の思い出と主観混じりに紹介していきますので、参考になるかどうか・・・苦笑

とりあえず僕が持ってる「ALCHEMY」まで紹介していきたいと思ってます。

  • 投稿者: よしよ
  • 2008/09/18(木) 08:10:07
  • [編集]

こんにちは。

「I'll See The Light Tonight」は間違いないですよね。(←何が?笑)
このLiveでは随分と走ってますね。そこがまた格好良い!

ちょうどYngwieのレビューをはじめようかと思っていたところでしたので参考にさせて頂きますね。笑

  • 投稿者: Metalaholic
  • 2008/09/18(木) 00:02:47
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