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MASTERPLAN「MASTERPLAN」(2003)

  • 2010/08/14(土) 00:00:00

MASTERPLAN.jpg
【No.250】
★★★(2003)

元々はRussell Allen(Vo/SYMPHONY X)Janne Wirman(Key/CHILDREN OF BODOM)といった豪華メンバーがRoland Grapow(G)のプロジェクトにゲスト参加する予定だったのですが、RolandとUli Kusch(Ds)HELLOWEENを解雇されたため正式なバンドとして始動することになったMASTERPLANのデビュー作。正式バンドとして活動するからにはパーマネントなメンバーが必要だということでRussellやJanneの参加は見送られたようです(Janneはゲストとして本作で演奏したそうですが)。Russellに代わりフロントマンを務めるのは、これまでに数多くのバンドを渡り歩いた実力派職人シンガーJorn Lande(Vo/ex-ARK、MILLENIUM、YNGWIE MALMSTEEN etc)で、渡り鳥Jornも遂に定住の地を見つけたかと本作リリース時には話題になりました。元HELLOWEENのメンバーによる新バンドということもあり本家との比較は避けられないMASTERPLANですが、本作に関して言えばRolandとUli在籍時HELLOWEENの最終作「THE DARK RIDE」(2000)や新体制による1枚目「RABBIT DON'T COME EASY」(2003)よりも好きかもしれません。

元HELLOWEENのメンバーとJorn Landeが合体ということだけでも注目に値するのに、本作にはJornがMichael Kiske(Vo/ex-HELLOWEEN)とデュエットした④Heroesという目玉ソングが収録されています。その④はいかにもキーパー風なHELLOWEENチューンで「あざとさ」も感じますが、この2人の共演の前ではそんなことはどうでもよくなってしまいますね。そして僕にとって嬉しい驚きだったのは、MASTERPLANがそんな話題性だけでなくバンドとしての魅力をしっかり備えているという点です。前述の④を筆頭に、爽やかな空気を発散しながら疾走する①Spirit Never DieやHELLOWEENのWhere The Rain Grows(「THE MASTER OF THE RINGS」収録)っぽさもある⑩Sail Onでメロパワファンの要求を満たす一方で、Jornの存在感ある歌唱力が物を言うパワーバラード⑤Into The Light、哀愁のハードロック⑥Through Thick And Thin、ブルージーテイストも感じさせる⑨The Kid Rocks Onなど、メロディックメタルの枠に収まらない楽曲も良いですね。

バンドの中心人物であるUliとRolandに関して、Uliの楽曲はHELLOWEEN時代から好きだったのですがRolandのソロ作やHELLOWEEN時代の曲を聴く限りThe ChanceThe Dark Rideといった一部の楽曲を除き、心ときめくものがなかったので期待していませんでした。ところが本作を聴いているとHELLOWEENでは活かしきれなかったRolandのハードロックテイストはMASTERPLANならではの持ち味なのかもしれないと思えてきます。そして本作最大の功労者は胸を熱くしてくれるシャウトからソウルフルなディープボイスまでを駆使して歌い上げるJornでしょう。上に挙げたお気に入り曲は勿論、やや弱いかなと思える楽曲までも彼が歌うことでワンランク上のレベルに聴こえてきます。ちなみに本作は僕が持っている日本盤(⑥、⑨がボーナストラック)と輸入盤では収録曲と曲順が異なっていて、ヨーロッパでのシングルEnlighten Meなる曲は日本盤未収録となっています。

【音源紹介】
・Heroes

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