FC2ブログ

SENTENCED「THE COLD WHITE LIGHT」(2002)

  • 2009/02/26(木) 08:24:05

THE COLD WHITE LIGHT
【No.103】
★★★★(2002)
年間ベスト2002年第4位

「自殺メタル」「鬱メタル」など他に類を見ない呼び方をされることもあるフィンランドの大御所バンドSENTENCEDの7thアルバム。「とにかく暗く哀しい」という前評判から、どんなダークでヘヴィな世界が繰り広げられているのかと思いきや、中身の方は美しいメロディをメランコリックに奏でるヘヴィメタルでした。とはいっても、楽曲から滲み出る哀感はハンパじゃないし、Ville Laihiala(Vo)の感情を振り絞りながら歌うボーカルには強い哀しみが宿っていて何とも言えない悲壮感が胸に突き刺さってきます。

速さ、激しさという点では最近のメロパワバンドの方がずっと速くアグレッシブで、本作の中でアップテンポと言えそうなのは②Cross My Heart And Hope To Die、④Neverlasting、⑥Excuse Me While I Kill Myselfくらいなので、今のサウンドからはSENTENCEDがかつてはデスメタルバンドだったということが想像できないほどですけど、楽曲の端々には攻撃性が潜んでいます。ただ、楽曲のアグレッション、ノリの良いロックフィーリングと物悲しい旋律のバランスが絶妙で、SENTENCEDでしか味わえないであろうメランコリックサウンドが展開されています。その哀感は⑧You Are The One、⑪No One Thereといったバラードでは更に強力になっていて、胸を締め付けてくれます。男の哀しみを声で見事に表現するVilleの歌声と泣きのフレーズをビシバシ決めてくれるギターチーム、そして正式メンバーはいないものの非常に使い方の上手いピアノサウンドが感動を増幅させる大きな要因となっています。

本作はバラエティに富んだ作品というわけではありませんが、作品全体を深みのあるウェットなメロディが覆っていて、すっかりSENTENCEDはすっかり僕のお気に入りバンドとなりました。歌詞面もダークで絶望的な感情を歌っているものが多いですが、このバンドならではのウィットが効いていてシリアスになり過ぎる一歩手前で踏み止まってます。海洋生物の鳴き声にアコギで奏でられるフィンランド民謡の旋律が重なるイントロ①Konevitsan Kirkonkellotに始まり、⑪のラストをその海洋生物が断末魔をあげているかのような鳴き声で締めることで作品としてのまとまりが向上してるのもいいですね。僕にとってのSENTENCED入門アルバムは本作です。

バンドのメインソングライター/ギタリストのMiika Tenkulaが2009年2月19日に34歳の若さでこの世を去りました。ソースはこちら
Miika、素晴らしい音楽をありがとう。R.I.P

【音源紹介】
・Excuse Me While I Kill Myself

関連記事

この記事に対するトラックバック

この記事のトラックバックURL

この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

この記事に対するコメント

アルちんさん

こんばんは。3連休もあっという間に終わってしまいましたね。僕もぼちぼちゆっくり過ごしていました。このアルバムは僕にとってもSENTENCEDとの出会いの1枚なので思い入れが強いです。
胸を締め付けるような哀感、それとは対照的なノリの良さ、そして味のあるVilleの歌声が表現するSENTENCEDワールドに一気に引き込まれました。中でもCross My Heart And Hope To Die、Excuse Me While I Kill Myselfが特にお気に入りです。本作で彼等を知って以来、過去作品も聴いてみましたが、やはりこのアルバムと次の遺作に戻ってしまいます。

  • 投稿者: よしよ
  • 2012/07/16(月) 20:58:33
  • [編集]

名盤すぎる!!

 こんにちわ~。よしよさん。
三連休は死ぬほどゆっくりしようと思っているアルちんですw

 SENTENCEDで初めて聴いたアルバムがこれだったという事もあり、ブッチギリでこのアルバムには入れ込みがありますね。
メランコリックでゴシカルなメロにVilleさんの男の哀愁というか、悲しみや絶望感を漂わせて歌いきる素晴らしいVoがマッチして、不朽の名盤と化しておりますな。

 ②Cross My Heart And Hope To Dieはイントロから名曲確定という(笑)、胸が締め付けられるような悲しみも称えてますね。
⑥Excuse Me While I Kill Myselfも正に自殺メタルな内容ですが、激情をまといつつも、これだけの哀感を出せるのがすごい楽曲だと思います。
⑦Blood & Tearsも個人的に堪らない一曲で、サビメロのを一緒に歌いたくなります。
コテコテのバラード⑧You Are The One、⑪No One Thereで終わるのが良いですね。

 これだけの哀愁を奏でながら、ノリも良く、「ゴシックとか苦手」な~んて人間でも一発で虜にしてしまうだけの魅力がある一枚ですね。
大切な一枚です。

  • 投稿者: アルちん
  • 2012/07/14(土) 15:39:44
  • [編集]

ピッペンさん

Cross My Heart And Hope To Dieも名曲ですよね。音源紹介をこの曲にしようか迷いました。このアルバムで初めてSENTENCEDを知り、これより前のアルバムに遡っていきましたが僕が特に好きなのはラスト2作ですねー。

  • 投稿者: よしよ
  • 2009/02/27(金) 08:11:15
  • [編集]

このアルバム、"Cross My Heart And Hope To Die"でKOされましたよ!
名盤ですよね!

  • 投稿者: ピッペン
  • 2009/02/27(金) 00:49:31
  • [編集]

この記事にコメントする

管理者にだけ表示を許可する