ANGRA「REBIRTH」(2001)

  • 2015/02/04(水) 00:00:00

REBIRTH
【No.417】
★★★★(2001)
年間ベスト2001年第8位

クラシックとパワーメタルを高次元で融合させた「ANGELS CRY」(1993)でデビューを果たし「ブラジルの至宝」と称賛されたANGRAでしたが、3rd「FIREWORKS」(1998)制作時から囁かれていた人間関係のもつれが表面化。アルバム完成後に中心人物のAndre Matos(Vo)がリズム隊を引き連れてバンドを脱退した時点でANGRAはもう解散してしまうだろうと思っていました。ところが残されたKiko Loureiro、Rafael Bittencourtのギターチームは諦めることなく後任メンバーを迎えてリリースに漕ぎ着けたのが通算4枚目にあたる本作です。僕はAndre特有の声がひっくり返るハイトーンが苦手で、世間での評価が高いデビュー盤を含むANGRAの過去作品にもさほど思い入れがなかったので「Andre不在のANGRAも聴いてみるか」という軽い気持ちで本作を手に取ったのですが、これが予想以上の名盤で驚きました。

本作の注目ポイントは何と言っても新加入ボーカリストEdu Falaschi(Vo/ex-SYMBOLS)のパフォーマンスでしょう。力強さだけでなくAndreに通じる繊細さも感じさせる彼のボーカルは絶品です(Eduも本作ではAndreを意識して歌ったと後に告白しています)。それでいて裏声になることもないので、僕にとっては結果的にANGRAに対する苦手意識がひとつ解消されたので嬉しいですね。また楽曲面でも期待を煽る序曲①In Excelsisに続き、正しく「ANGRA新時代」の到来を宣言するに相応しい名曲②Nova Eraやブラジリアンテイストを巧みに取り入れた2部構成からなる⑥Unholy Wars(Part I - Imperial Crown、Part II - Forgiven Return)、バンド分裂後最初に書かれた曲で終盤のハイライトとなっている⑨Running Aloneといった疾走曲には思わずガッツポーズが出てしまいます。それに加えて本作はミドル、バラード系も味わい深く魅力的なナンバーが多いという点も見逃せません。

各所で指摘されているようにアルバム構成はデビュー盤とよく似ていて「ANGELS CRY」を意識し過ぎているという声もあるようですが、解散寸前の状態からアルバムタイトル通りの「再生」を果たした作品だし、各曲のメロディがかなり充実しているので気になりません。楽曲単位で比べるとメロパワ史にその名を刻むCarry Onを筆頭にAngels Cry、Evil Warningといった「ANGELS CRY」の収録曲ほどの凄み、濃密さは感じられないもののNova Eraがバンドの代表曲であることは間違いないし、1枚のアルバムとして見れば僕にとっては本作こそがANGRAの最高傑作です。メンバー間の確執からバンドが分裂してしまったにも関わらず、こうしてポジティブな空気に満ちた復活作を生み出したKikoとRafaelに拍手を送りたいですね。ちなみにAndreの方もSHAMANというバンドを立ち上げ2002年に1stアルバム「RITUAL」を発表しています。

【音源紹介】
・In Excelsis~Nova Era

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イモ男さん

Bleeding HeartはANGRAのみならずメタルバンドのボートラ中でも出色の出来ですよね。今月のBURRN!に載っていたボートラ特集を僕が考えるとしたらこの曲は入ってくるでしょうね。ALMAHはEduがメインソングライターだったと思います。最新作は未聴ですが、このブログでも近々ALMAHを取り上げる予定です。

  • 投稿者: よしよ
  • 2015/02/10(火) 21:10:08
  • [編集]

ボートラ最高

発売当時は1stしか聴いたことがなかったんですが、評判につられて聴きました。噂通りのデキでしたが、ダントツで気に入ったのはボーナス曲のBleeding Heartでした。たしかEduが持ち込んだ曲だったような。もちろんNova Eraもよく聴きましたよ。EduがALMAHで作曲しているようなら、そちらもいずれ聴いてみたいです。

  • 投稿者: イモ男
  • 2015/02/09(月) 21:45:20
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