陰陽座「陰陽雷舞」(2006)

  • 2008/09/03(水) 08:19:31

陰陽雷舞
【No.034】
★★★(2006)

4th「鳳翼麟瞳」以降、オリジナルアルバム発表の度にライブ音源をリリースしている陰陽座の6th「臥龍點睛」に伴うツアー「龍頭徹尾」のベストテイクをまとめた2枚組ライブ盤。1つのコンサートを途中で切ったような2枚組ライブ作品にしたくないという瞬火(B、Vo)のこだわりから、Disc-1、2共に収録曲は10曲で1曲目は序曲で始まり、オリジナル作品同様にお祭り系ソングで締めるという2つのミニライブが楽しめる構成になっています。

全20曲中、当時の最新作6thから7曲も選ばれているのが嬉しいですね。メロディは良いのに音が軽いため、楽曲の魅力が削がれているように思えたDisc-1③「甲賀忍法帖」、⑥「龍の雲を得る如し」、⑦「蛟龍の巫女」といった6thアルバムの収録曲は、躍動感とエナジー溢れるこのライブバージョンこそが本来の姿だと思えてきます。珍しいところではシングル「妖花忍法帖」のカップリング曲Disc-1⑤「わいら」も収録されていて、これがまたカッコいい仕上がりなんです。また以前のライブ盤「赤熱演舞」と重複する楽曲を聴いていると、バンドが更に成長しているのが伝わってきます。音は本作の方が断然ソリッドで良いし、Disc-2⑧「陰陽師」での招鬼(G)のボーカルパートも「頑張ってギタリストが歌ってます」的ではあるものの確実にパワーアップしてます。

選曲については、5th「夢幻泡影」から1曲も選ばれてなかったり、個人的に「この曲入れるなら、あの曲を聴きたかった」と思ったりする節もありますが、陰陽座というバンドのメロディックメタル的側面、スラッシーな攻撃性、ヘヴィネス、ポップセンス、泥臭さといった多面的な要素がひと通り網羅されている作品といえそう。ただDisc-1②「鳳翼天翔」演奏後の瞬火による挨拶MCが「本日は我々陰陽座の…」というところで乱暴に切られていたり、黒猫(Vo)の歌のおねえさん風の掛け合いがちょっと気恥ずかしいのが気になるかな。特にDisc-2⑩「亥の子唄」の掛け合い「ほんほんえ~い」では黒猫が「凄い凄い」と煽っている割に観衆の声の音量が小さく、イタイものになっているような気がします(実際のライブでは大合唱だったと思うんですが)。そんな個性的な掛け合いも映像を伴うと違和感も大きくないので、やはり陰陽座のライブ盤を楽しむならDVDの方がいいですね。中でも2005年発表の「我屍越行」がお気に入りです。

【音源紹介】
・甲賀忍法帖(Live)

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