NOCTURNAL RITES「AFTERLIFE」(2000)

  • 2013/03/05(火) 00:00:00

NOCTURNAL A LIFE
【No.366】
★★★(2000)

前作「THE SACRED TALISMAN」(1999)でデビュー当時から追求してきたクサメロに溢れたパワーメタルをひとつの完成型に到達させたNOCTURNAL RITESの4作目。本作で注目すべきは良くも悪くもバンドの個性だったAnders Zackrisson(Vo)が脱退し、新ボーカリストにJonny Lindqvistを迎えている点でしょう。シンガー交代劇が影響しているのか、今回はB級クサメタルの極致を行く従来路線から若干ダークな正統派メタルへと方向転換していて、何の情報もなく聴くと同じバンドとは思えないほどの変貌振りです。ジャケットに関してもこれまでのファンタジック調とは違い近未来的でSFを連想させるものになっています。

まず驚かされるのがJonnyの堂々たる歌いっぷり。Mats Levin(Vo/ex-YNGWIE MALMSTEEN etc)、Pete Sandberg(Vo/MIDNIGHT SUN etc)風のハスキーボイスにMike Vescera(Vo/ex-YNGWIE MALMSTEEN etc)、Rob Rock(Vo/ex-IMPELLITERI)の伸びやかさを加えた絶品歌唱を響かせる彼ほどの実力者が今まで注目されずにいたとは…。スウェーデン恐るべし。ヘタウマながら不思議な魅力も感じられた前任者とは異なり、野太い声による熱唱スタイルを軸に力強いハイトーンからドスの効いた低音までを歌いこなす彼の存在はバンドに漂っていたB級色を振り払うのに一役も二役も買っていますね。

楽曲面においては薄味になったとはいえバンドの看板でもあるクサメロは健在で、新生NOCTURNAL RITESの硬派なメロディックメタルを体現する①Afterlife、文字通り死者が目覚めるほどにパワフルな②Wake Up Dead、ヘヴィで攻撃的な曲調がサビでは一転ペースダウンしてダイナミズムを生み出す③Sinner's Cross、胸を焦がす叙情メロディが冴える④Hell And Backと続く序盤4曲の流れはお見事。それ以降はメロディがこのバンドにしては弱いような気もしますが、曲名に反して明るいメロディもチラリと登場する⑥Devil's Child、本作の中では従来路線に近い⑨Temple Of The Deadなど好きな曲もあります。惜しむらくはヘヴィな正統派メタル化と共に導入されたデジタルエフェクトが効果的だと思えない点でしょうか。ボーカルや曲間にもデジタル処理が施されているためにアルバム全体が暗くマシーナリーな印象になっているほか、これまで楽曲に華を添えていたNils Norberg(G)のギターソロに施された妙なエフェクトは、感情移入を妨げてしまっているように思えてしまうのが残念ですね。

【音源紹介】
・Afterlife

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X(Peke)さん

こんばんは。
>「007は2度死ぬ」じゃなくて、「NOCTERNAL RITESは2度化ける」
面白い表現ですね。僕の中で4thまでのNOCTERNAL RITESはアルバムを出す度に合計3回化けたと思ってるのでドラゴンボールのフリーザ的な存在です(笑)。
クサメタルを極めたと言っても過言ではない3rdの次だったこともあって、大幅な路線変更をした本作はリリース当初は結構評価が分かれたようですね。僕も聴き始めは少し戸惑いましたがアルバム前半はかなりリピートしてましたね。

  • 投稿者: よしよ
  • 2013/03/07(木) 22:40:30
  • [編集]

そうそう!「007は2度死ぬ」じゃなくて、「NOCTERNAL RITESは2度化ける」w
このアルバムで確かに、また脱皮しましたよね。

これ、実はB!で80点ジャストっていうかなり「微妙」な点数を貰っちゃったんだけど、実は臭みがきれいに無くなって、アップして頂いているAfterlifeと、この次の曲Wake Up Dead、中盤のHell And Backっていう、超が付く強烈な曲が入っていてくれているおかげで、今でもたまに聴きますよ。本当にいいアルバムなんですよね、今Hell And Back聴いてます、やっぱしカッコいい!

  • 投稿者: X(Peke)
  • 2013/03/05(火) 00:57:47
  • [編集]

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