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NOCTURNAL RITES「THE SACRED TALISMAN」(1999)

  • 2008/07/27(日) 23:09:39

THE SACRED TALISMAN
【No.016】
★★★★(1999)
年間ベスト1999年第5位

クサいメロディが持ち味のスウェディッシュ・メロディックパワーメタルバンドNOCTURNAL RITESの3作目。以前に2ndアルバムも聴いたことがあって、その時は好きな曲とそうでない曲の差が激しいバンドという印象だったので、今回はパスする予定だったんですけどラジオから流れてきた①Destiny Callingに完全ノックアウトされて、すぐさま本作を買いに走ってしまいました。

今回驚いたのはメロパワの理想型ともいえる①の素晴らしさもさることながら、前作で見られた楽曲のバラつきがなくなり、アルバムトータルで楽しめる作品になっていること。「KEEPER OF THE SEVEN KEYS」時代のHELLOWEENに「陽」のエッセンスと大仰なメロディを注入し、Nils Norberg(G)のネオクラシカルギターが乱舞する本作は正にクサメタルと呼ぶに相応しい1枚です。僕がクサメタルという言葉を知ったのも本作がきっかけでした。そんなクサさはオープニングの①やギターソロも聴きどころとなっている④Free At Last、サビメロが一発で耳に残る⑤Hold On To The Flameで特に強烈。アルバムの大半が疾走曲(特に終盤の3連発は強力)だというのも嬉しいし、勇壮な正統派ミッドテンポ②The Iron Forceや叙情バラード⑧The Legend Lives Onなど楽曲が粒揃いなのも好印象。更にこのバンドの特徴はサビだけでなく、イントロのギターメロディにおいてもそのクサさを発揮しているところですね。

前作から成長したとはいえ、まだ軽さの残る音質やAnders Zackrisson(Vo)の線の細いボーカルなどB級メタルの域を出ていないと思える節もありながら、北欧バンドらしからぬジャーマン臭とクサメロ、そして楽曲から発散される仄かな哀愁がたまりません。次回作からバンドは正統派メタルへと路線変更したため本作は、クサメタル期のNOCTURNAL RITESの代表作であると同時にクサメタルの教科書ともいうべき作品となっています。「クサメタル」と聞いて僕が連想するのは本作とDARK MOORの2nd「THE HALL OF THE OLDEN DREAMS」ですね。

【音源紹介】
・Destiny Calls

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