BLIND GUARDIAN「TOKYO TALES」(1993)

  • 2012/02/03(金) 00:00:00

TOKYO TALES
【No.316】
★★★★(1995)

BLIND GUARDIAN初の来日公演の模様を収めたバンドにとって初めてのライブ盤。タイトルは同郷ドイツの先輩バンドSCORPIONSの名ライブアルバム「TOKYO TAPES」(1978)にあやかってつけられたようです。出世作となった3rd「TALES FROM THE TWILIGHT WORLD」(1990)、ジャーマンメタルシーンの中で磐石の地位を固めた当時の最新作4th「SOMEWHERE FAR BEYOND」(1992)という名盤の楽曲を中心に初期2作品からも②Banish From Sanctuary、⑧Majesty、⑨Valhallaといった名曲をピックアップした本作のセットリストはベストアルバムとしても機能しそうなほどの充実振り。しかも、1st「BATTALIONS OF FEAR」(1988)と「FOLLOW THE BLIND」(1989)はスタジオ盤だとHansi Kursch(Vo、B)のボーカルや音質に甘さが見られたのに対して今回はタイトに仕上がっているので、本作のバージョンを聴いてしまうとスタジオバージョンは聴けなくなってしまうほどです。

メンバー自身が認めているようにパフォーマンスに荒さが残るのは事実ながら、ライナーノーツでHansiが「このライブアルバムを特別なものにしているのはファンの声」と絶賛しているオーディエンスの大合唱が凄い。スタジオ盤でのクワイアパートを観客が見事に再現していて、会場の一体感がCDからも伝わってくるほどです。スタジオで修正が加えられているのかもしれませんがバンドとオーディエンスがひとつとなって、こんなに盛り上がっているライブアルバムにはなかなか出会えないのではないでしょうか。歌わせどころのツボを心得たBLIND GUARDIANの楽曲はライブでより一層強い輝きを放っていて、中でもサビでの大合唱が壮大なスケール感を生み出す⑤Quest For Tanelornはその最たるものでしょう。またスピード感と突進力に満ち溢れた楽曲がメインとなっているセットリストの中でも⑪Lost In The Twilight Hallはやはり孤高の名曲だと再確認しました。こうして聴くと本当に良い曲が多いバンドだと改めて感じさせられますね。

5th「IMAGINATIONS FROM THE OTHER SIDE」(1995)以降、大物としての風格さえ漂うようになったバンドの成熟振りとは裏腹に、初期のスピーディーでエネルギッシュな魅力が減退してしまったBLIND GUARDIANに物足りなさを感じている僕としては、本作に収録されているようなノリのいい楽曲をもっと聴きたいと思ってしまいます。CDを聴いているだけで拳を突き上げて一緒に歌いたくなる本作は僕が初めて聴いたライブアルバムであり、今でも僕の心を熱くしてくれる1枚です。後にバンドは2枚組CD「LIVE」(2003)、DVD「IMAGINATIONS THROUGH THE LOOKING GLASS」(2004)といったライブ作品を発表していますが、僕にとってBLIND GUARDIANのライブ盤といえば「TOKYO TALES」ですね。

【音源紹介】
・Lost In The Twilight Hall(Live)

関連記事

この記事に対するトラックバック

この記事のトラックバックURL

この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

この記事に対するコメント

ピッペンさん

こんばんは。この当時のライブは是非体験したかったですよね。とはいえ僕は本作に収録されているライブが行われた時はまだHR/HMと出会っていなかったわけですが…。今のブラガも悪くないですが、こういう熱いサウンドがまた聴きたいですね。

  • 投稿者: よしよ
  • 2012/02/05(日) 22:39:39
  • [編集]

Tokyo Tales

僕は「LIVE」も好きなんですが、やっぱり“パワー・メタル・バンド”としてのライヴを味わうのであればやっぱりこのアルバムですよね~。この時期のブラガのライヴを生で見てみたかったです。ハンズィがまだベースを弾いていますしね。

  • 投稿者: ピッペン
  • 2012/02/05(日) 19:55:12
  • [編集]

この記事にコメントする

管理者にだけ表示を許可する