陰陽座「臥龍點睛」(2005)

  • 2008/09/01(月) 07:37:17

臥龍點睛
【No.033】
★★★★(2005)
年間ベスト2005年第7位

アニメ「バジリスク」(見たことはありませんが)の主題歌にシングル「甲賀忍法帖」が抜擢されるなど、一般的な知名度もアップしつつある陰陽座の6thアルバムはこれまでで最もメタル的要素の少ない作品といえそう。ただ、メロディの魅力がなくなったというわけではもちろんなく、曲単位で見ればメロディの質は非常に高く②「龍の雲を得る如し」、④「甲賀忍法帖」、⑧「蛟龍の巫女」といったメタル寄りの曲、歌謡曲風でメロディアスな⑦「月花」が素晴らしい。特に黒猫(Vo)作の⑧は陰陽座としては珍しいほどのパワーメタル作で、勇壮なメロディとドラマティックなギターソロが秀逸で個人的には陰陽座随一の名曲だと思ってます。

またシングルとして3ヶ月連続リリースされた3部作の「組曲『義経』」を完全版として収録。王道ハードロック路線⑨「組曲『義経』~悪忌判官」~シアトリカルな雰囲気で15分近くに渡る大作⑩「組曲『義経』~夢魔炎上」~清廉なバラード⑪「組曲『義経』~来世邂逅」と流れるこの組曲はやはり連続して聴いた方が感動的ですね。この「組曲『義経』」を聴いていると、陰陽座によるフルコンセプト・アルバムを期待せずにはいられません。特定の妖怪や歴史上の人物を題材にいつか作ってくれないかな。

その一方で新機軸ともいえるアメリカンロックタイプの曲やヴィジュアル系っぽい曲も収録されていて、より広いファン層を取り込もうという意欲も見えてきますね。それは音作りにも顕著に表れていて、メタル耳としてはドラムをはじめとして音が妙に軽くてメタリックな印象の曲もなんだか線が細くなっているように感じるのが残念なところ。メタル初心者にも聴きやすい曲から初めて陰陽座に触れるにはハード過ぎと思える曲もあり、やや焦点がぼけてしまっているように感じるものの、曲単体の魅力は過去最高レベルという1枚です。

【音源紹介】
・蛟龍の巫女(Live)

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