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ZIGGY「JUST A ROCKIN' NITE」(2005)

  • 2009/03/19(木) 15:10:54

JUST A ROCKIN' NITE
【No.112】
★★(2005)

SNAKE HIP SHAKESとして活動を始めた2000年から前作「ROCK AND ROLL FREEDOM!」をリリースした2003年までの4年間で、セルフカバーアルバムを含むと7枚ものフルレンスアルバムを作り上げるというハイペースで走ってきたZIGGY。前作発表後、中心人物の2人はZIGGY以外の活動に力を注いでいたようです。森重 樹一(Vo)はZIGGY本体の音楽性に非常に近いソロ作「ROCK & ROLL SiNGER」を発表したり、かつての盟友である戸城 憲夫(B/ex-ZIGGY etc)とのバンドTHE DUST'N'BONEZではハードロックサウンドを追求したりと相変わらずのワーカホリック振りを発揮。一方の松尾 宗仁(G)は70年代ロックへの愛情を込めた初のソロ作(僕は未聴)を発表しました。そんな各々の活動を経て、バンド結成20周年記念4枚組ベスト盤「VICISSITUDES OF FORTUNE」を発表後、ZIGGYの新作として2005年にリリースされたのが本作です。

前作が正にZIGGY全部入りな僕好み作品だったので、このアルバムにも期待していたのですが、やや微妙な印象です。前作のコンセプトが「This Is ZIGGY」だとすれば、今回は「脱ハードロック」がテーマの渋めのロック作品となっていて、SNAKE HIP SHAKESのサウンドや「HEAVEN AND HELL」をこよなく愛する僕としてはキツイ内容ですね。もちろんハードロック的要素がゼロになったわけではなく、②Go To Blazes!、⑧Junky Crashといった森重節満載のハードロックチューンは健在だし、高品質ポップチューン⑤「ムラサキノチョウタチヨ」は素晴らしいと思うんだけど、1枚のアルバムとして聴くと楽曲がどうにも弱い気がします。

当時のバンドはギクシャクした雰囲気で、楽曲のアレンジに対する意見の相違から松尾が脱退を口にしたり、森重もバンド解散を考えたりという危機的状況の中で、アルバム作りが進められたようです。ハードロックのエナジーが失われ、本作が渋いロック路線となった要因として、「脱退をほのめかした松尾を引き止めるために、森重が松尾の趣味であるROLLING STONES風のロックサウンドに歩み寄ったからだ」という噂もあるほど。当時の森重もBURRN!誌のインタビューの中で、本作制作段階での松尾との衝突やZIGGYという名前の重みと責任について赤裸々に語っていて、それを読む限り前述のような見方もあながち的外れではないように思えます。前作まではガッチリと噛み合っていたように思えるバンドの歯車が徐々に狂い始めたのが本作だったのかも。上記3曲は本当に名曲だと思うし、他の曲(③「ただ哀しくて」④「てんで手に負えないのさ」など)も聴き込めば悪くないんだけど、僕が求めるZIGGY像からは少し距離を置いた感のある1枚です。

【音源紹介】
・「ムラサキノチョウタチヨ」

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