YNGWIE J. MALMSTEEN’S RISING FORCE「RISING FORCE」(1984)

  • 2008/09/15(月) 07:23:57

RISING FORCE
【No.040】
★★★★★(1995)

クラシック音楽の要素とハードロック/ヘヴィメタルを融合させ、新たなジャンルを築き上げた天才ギタリストにしてネオクラシカルメタルの祖YNGWIE MALMSTEENのソロデビュー作。最近(というか90年代以降)のYNGWIEは手癖フレーズが多く、そのギタープレイの評価は下降線を辿ってますが本作に収められた鬼気迫る彼のプレイは別次元のレベルですね。全8曲中6曲がインストという偏った構成ながら、独自のメロディセンスとズバ抜けたギターテクニックに圧倒される名盤です。

アコースティックギターの儚い旋律から悶絶級のクラシカルフレーズへと展開する①Black Star、そしてメタル史に残る名演を収めた神曲②Far Beyond The Sunという冒頭2曲からしてインパクト絶大。YNGWIEのギタープレイの静と動を象徴するかのようなこの2曲を聴いた段階で、当時の彼が他のプレイヤーを凌駕する存在であったことを思い知らされます。特に②は徹底的に弾きまくるスピードチューンでメロディ、曲構成ともに完璧。また⑤Icarus' Dream Suite op. 4では、クラシックフレーズを引用した導入部からエンディングまでドラマティックで哀愁に満ちた旋律美が胸に響いてきます。とにかく全編を通してYNGWIEの超絶テクと美しい音色、泣きのトーン、メロディが素晴らしくギターという楽器が持つ凄みを感じさせてくれます。そのYNGWIEのギターと張り合うのは後にSTRATOVARIUSでも活躍する北欧の名プレイヤーJens Johansson(Key)、④Evil Eyeでのギターとせめぎ合うような速弾きや、⑦Little Savage後半での美旋律など大活躍。ちなみにベースはMarcel Jacob(B)が弾いてるのかのようなカッコいい音だけど、クレジットを見るとYNGWIE自身が弾いているそうです。

後にあのJOURNEYにも在籍したJeff Scott Soto(Vo)が歌うボーカル曲の2曲も結構いいんだけど、本作中の好きな曲を挙げていくと上記のインスト曲が先に来てしまいますね。ほんっとに当時のYNGWIEのギターは尋常じゃないほど速いだけでなく、一音一音が宝石のように煌めいていてギタリストとしての格の違いを見せつけてくれます。後に「ODYSSEY」や「FACING THE ANIMAL」といった名盤をリリースしてますが、ギタープレイの凄まじさという点では本作がお気に入り度ナンバーワンです。惜しむらくは(YNGWIEの作品全般にいえるけど)音質が悪く、音が篭っているように感じること。極上のプロダクションで本作を聴ければ、感動が更に増幅されそうなのに。

【音源紹介】
・Far Beyond The Sun(Live)

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