SONATA ARCTICA「ECLIPTICA」(2000)

  • 2009/09/27(日) 00:00:00

ECLIPTICA.jpg
【No.183】
★★★★★(2000)
年間ベスト2000年第4位

1999年(日本デビューは2000年)にフィンランドから彗星の如く現れたメロディック・パワーメタルバンドSONATA ARCTICA衝撃のデビューアルバム。「デビュー作でここまでのものを作ってくるバンドもいるのか」という感嘆の言葉が自然と漏れてしまう出来栄えです。透明感と哀愁に満ち満ちたメロディを乗せた疾走チューンを、キラキラ感たっぷりのキーボードとテクニカルなギターワークで盛り上げるこのバンドの音楽性は「VISIONS」~「INFINITE」期STRATOVARIUS meets 初期ROYAL HUNTといった感じでしょうか。

この手のバンドによくある序曲から始まるといった小細工はなく、プレイボタンを押した途端に疾走する①Blank Fileからして度肝を抜かれました。アルバム収録曲中8割がスピードチューンという偏った構成ながら、そのどれもが悶絶級のメロディ/フレーズをビシバシ決めているのが凄いですね。このバンドの場合、キーボードがギターと同じくらい前に出てることもあって、ジャケットのイメージとリンクした北欧らしい輝きを各曲が纏っているのも好印象。そんなキラキラキーボードに対するJani Liimatainenのギターも負けてなくて、名曲③8th Commandmentでの切れ味鋭いリフなどでしっかりアピールしています。豊潤なメロディが押し寄せてくる②My Land、「Runaway Runaway Runaway~♪」のサビに大合唱必至な⑥Full Moon、煌びやかなキーボードが乱舞する⑧Unopenedといった充実のスピードチューンのみならず④Replicaのようなバラード系や、長尺ナンバー⑩Destruction Preventerも出来が良いという点にも、このバンドとメインソングライターTony Kakko(Vo、Key)の非凡さを感じずにはいられません。

本作リリース時のメンバー平均年齢が20.2歳というのも驚きで、本作にも「若さから来る荒削りな部分」もあるんだけれど、それが「思い切りの良さ」「爆発力」といったポジティブな要素になっている名盤。メロディックメタル好きにとってのマストアイテムです。…という感じで、バンドの将来に期待していたのですが、作品を重ねるごとに僕が本作で感じた魅力がどんどん希薄になってきて、3rd「WINTERHEART’S GUILD」までしかチェックしてなかったりします。

【音源紹介】
・8th Commandment

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ピッペンさん

4thを一通り聴いてみました。ところどころにデビュー作の残り香があって、はっとさせられるメロディも確かに存在してますね。でも比較対象が「ECLIPTICA」となると少しキツイかもしれません。
ホント、いつの日かこの頃に戻ってくれるのを期待してます。SONATA ARCTICAの元ギタリストJaniのバンドCain's Offeringはかなり初期SONATA路線で愛聴しています。

  • 投稿者: よしよ
  • 2009/10/01(木) 19:10:03
  • [編集]

これぞメロディック・スピード・メタルの決定盤ですよね!
#1、#3は勿論、#10の出来の素晴らしさこそがこのアルバムのキモだと思っております。
この頃のSONATAに戻って欲しい今日この頃です。
あ、4thはなかなかいい出来だと思いますよ。

  • 投稿者: ピッペン
  • 2009/09/30(水) 21:46:55
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メタラーまっちゅさん

こんにちは。
そうですね、良くも悪くもこのアルバムはインパクトが大きすぎたのかもしれませんね。ファンが期待する音とバンドが出したい音がピッタリ合致したんだと思います。彼らの最新作は未聴ですし買う予定も今のところはないのですが、評判によると本作の頃のサウンドとは離れているようですね。
2nd~5thもi-podには落としてあるので、いつか改めて聴いてみるつもりです。

  • 投稿者: よしよ
  • 2009/09/30(水) 08:52:08
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よしよさん、こんばんは!

デビュー作にしてとんでもないハイクオリティなアルバムでしたね!
まさに衝撃!あまりにハイテンションな楽曲群は今現在聴いても尚も
色あせない美しさとクオリティがありますね。未だに彼らを初めて
聴いたときの衝撃が蘇ります。

私は最近発売されたばかりの新譜以外はすべて持っているのですが、
作品を重ねるごとに疾走曲は減退しており、5thではリードギターまでが
減退となんだか若々しさがだんだん気薄になってきていることは非常に
気になりますね。ただ楽曲のクオリティが落ちてきているわけで
はないと思います。リスナーの期待する音楽性とは違う方向への変化を
彼らは(というかトニー・カッコ)付けてきていますので、その辺に
彼らとリスナーとのすれ違いを生んでいるんでしょうね。

と言いつつ私も4th、5thは別に悪いとは思っていないんですが、
最新作はまたこの路線で来るであろうことを予測してスルーしてしまい
ました… 気になってはいるんですけどね。

  • 投稿者: メタラーまっちゅ
  • 2009/09/29(火) 23:06:25
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敏紫さん

衝撃のデビューアルバムという言葉がぴったりの作品ですよね。アルバムなら「ECLIPTICA」、楽曲なら2ndのSan Sebastianが大好きです。
先日、4thと5thをレンタルしてきたのですがi-podに落としたまま、ほとんど聴いていません。また時間を見つけて聴こうと思っています。

  • 投稿者: よしよ
  • 2009/09/29(火) 08:27:14
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一志さん

そうですね。HELLOWEEN、STRATOVARIUSなど、SONATA ARCTICAに影響を与えたであろうバンドは「メロスピ」とはちょっと違うように感じています。「メロスピ」と聞いて最初に思い浮かぶのはこのバンドですね。
SONATA ARCTICAの登場以来、ポストSONATAと呼ばれるバンドもありましたし、SONATA自身も活動を続けていますが、やはり「ECLIPTICA」が一番好きです。

  • 投稿者: よしよ
  • 2009/09/29(火) 08:24:20
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物凄い衝撃をうけました。透明なメロディといい、疾走感といい、デビューアルバム?えっ20歳そこそこ?ここまで完成度たかいアルバムをつくれるとは驚きでした。
このアルバム以降はワンパターンでピンとくるものがありませんでした。僕も3rdまでですね、4th持ってますがほとんど聴いてません。

  • 投稿者: 敏紫
  • 2009/09/28(月) 09:56:30
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今にして思えばこのアルバムによってメロスピというジャンルが確立したんじゃないかなと一志は捉えています。後続に与えた影響も大きい名盤ですよね。

  • 投稿者: 一志
  • 2009/09/27(日) 10:00:08
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