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ALHAMBRA「SOLITUDE」(2010)

  • 2019/11/25(月) 00:00:00

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【No.537】
★★★(2013)

Yuhki(Key/GALNERYUS)MARGE LITCH在籍時に活動を共にしていた世良 純子(Vo)らと結成したALHAMBRAの3作目。Yuhkiが作曲し、世良が歌詞を書いて歌うというスタイルは従来と同じですが本作では10分越えの大作は姿を消していることもあって、このバンドにしてはコンパクトな歌モノと呼べそうな作風になっています。ALHAMBRA特有の大仰でファンタジックな世界観は薄れ、ポップな側面にスポットが当てられていることもあって従来のアルバムとはやや印象が異なります。またゲストという形ながらALHAMBRAの作品で重要な役割を担ってきた佐々井 康雄(Vo/ARK STORM)が参加していないというのも違和感のひとつですね。

まるで宮廷音楽のように優雅な序曲① 「東風遥か(Far Away A Spring Wind)」に導かれてスタートする②Earnestがいきなりのキラーチューン!幾重にも重ねられたクサいメロディと練り込まれたインストパートが絡み合いながら疾走するこの曲は1st「明日への約束」(2005)収録のMissing You、Orionに匹敵するバンドの代表曲だと思います。また③OO (Double O)はYuhkiのハモンドがグイグイ曲を引っ張っていくミドルテンポで初めの頃は印象に残りませんでしたが、リピートするうちにジワジワと好きになった1曲です。静かな出だしから徐々に熱を帯びていき劇的なエンディングを迎えるタイトル曲の④Solitude、ALHAMBRAのイメージとは一線を画すアニソン風ナンバーでHibiki(B)がリーダーを務めるLIGHT BRINGERっぽさもある⑤「約束の鍵 (Key To The Wish)」といったソフトな楽曲から、ALHAMBRAらしさ満点でベースソロも聴きどころのプログレメタル⑥The Earth (Die Erde)へと続くアルバム中盤も良いですね。その後はデビュー作収録の名曲にしてバンドを代表するスピードチューンのリメイク⑦Orion 2010(冒頭のサビのコーラスが分厚くなりテンポも少し早くなっているようです)を経て、ピアノとボーカルだけでしっとり聴かせる小品⑧「はるうさぎ(Ha・ru・u・sa・gi)」でアルバムは締めくくられます。

楽曲的には②、⑥や再録の⑦のような典型的なALHAMBRA流メタリックチューンを収録しているのは事実ながらこれまで以上に強調されたポップサイドと時折出てくる健康的で応援歌のような歌詞ををどこまで許容できるかで本作の評価が分かれそうですね。個人的にはメタル度が低くなっても、このバンド(というかYuhki)が生み出すメロディは魅力的だと再確認できました。ただ、序曲のインストや再録曲込みで全8曲、40分弱というボリュームは物足りなさを感じますね。この点についてはYuhkiが後のインタビューで「元々はSolitudeをシングルでリリースするつもりだったもののレーベル側の意向でなんとかアルバムの形にした」と語っていていて、ミニアルバムと呼んでもよさそうな尺の短さ、ドラムサウンドが迫力に欠けるといった点も致し方なかったのかもしれません。ちなみに本作はリリース後しばらくして廃盤となり2016年に収録曲の大半をレコーディング、新曲を追加した「THE EARNEST TRILOGY」として生まれ変わっています。

【音源紹介】
Solitude

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