ARCH ENEMY「RISE OF THE TYRANT」(2007)

  • 2009/10/17(土) 00:00:00

RISE OF THE TYRANT
【No.189】
★★★★(2007)
年間ベスト2007年第3位

メロデス界の帝王ARCH ENEMYの7thアルバム。前作完成時にChristopher Amott(G)脱退という衝撃ニュースもありましたが、結局Christopherは本作制作直前にバンドに復帰し、このアルバムでも目を瞠るほどのプレイをしてくれていてファンとしては一安心。アルバムの方向性はMichael Amott(G)がBURRN!誌上でも語っていたように3rd「BURNING BRIDGES」、4th「WAGES OF SIN」両アルバムの頃の路線になっていますね。

メロディックな方向にベクトルを向けた作風ではあったものの、今ひとつ好きになりきれなかった前作「DOOMSDAY MACHINE」以上に本作は楽曲のメロディラインがよく練られていて、一撃必殺のギターソロを聴かせるというよりも楽曲全体を包み込む極上のギターサウンドが聴き手を魅了するという作品になっています。前作にあった名曲Nemesisほどの突出したキラーチューンはないけれど、①Blood On Your Hand②The Last Enemyの泣きをたっぷり含みつつもアグレッシブなギターメロディは聴いてて背筋がゾクゾクする感覚をもたらしてくれます。キャッチーなギターメロディと「ヘイ!ヘイ!」というかけ声が絡まり、終盤のギターソロへと移行するパートがたまらなくカッコいいミドルチューン⑤Revolution Beginsはライブで盛り上がること間違いなし!本編ラストもARCH ENEMYとしては珍しくネオクラシカルなプレイをフィーチュアした⑪Vulturesでカッコよく締めてくれます。贅沢を言えば⑪に至るまでにもうひと盛り上がり欲しいなぁ、という気もしますが、どの曲も濃厚なほどにメロディアスなので僕としては満足です。

久し振りにプロデューサーFredrik Nordstromと組んだこともあってかAndy Sneepが手がけた作品にあった機械的な冷たさを持った音作りとは質感が異なり、ギターの音がここ数作でも類を見ないほど強調されていてAmott兄弟のギターを堪能できます。逆にリズム隊も凄いバンドなのに影が薄くなってますが、Amott兄弟のギターこそがARCH ENEMYだと思ってる僕にとっては、それほど気になりません。個人的に思い入れの強い「BURNING BRIDGES」を超える満足度ではないけれど、「WAGES OF SIN」と同等か、それ以上のお気に入りアルバムです。

【音源紹介】
・The Last Enemy

関連記事

この記事に対するトラックバック

この記事のトラックバックURL

この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

この記事に対するコメント

ピッペンさん

そうですね。リズム隊のお2人は残念ですがギターが強調されてますね。
ここ2作品のギターメロディに(ARCH ENEMYとしては)煮え切らないものを感じていた僕にとってこのアルバムは正に起死回生の1枚でした!

  • 投稿者: よしよ
  • 2009/10/26(月) 08:26:34
  • [編集]

カッコいいアルバムで、大好きです。
ダニエルのドラムとシャーリーのベースが、ギターの音量のあまりのデカさで埋もれているのが非常に惜しいですけども…(苦笑)

  • 投稿者: ピッペン
  • 2009/10/24(土) 22:58:27
  • [編集]

メタラーまっちゅさん

こんにちは。
「DOOMSDAY MACHINE」の内容と、Chirstopher脱退のニュースを耳にしたときはARCH ENEMYの今後を心配しましたが、Christopherが復帰して作り上げた本作はそんな僕の心配を吹き飛ばしてくれました。確かにFredrikでのアルバムも聴きたかったですが。

Fredrik NordstromとAndy Sneapにはそれぞれの良さがありますよね。この2人とバンドの関係も良好なようなので、今後もこの2人のどちらかがプロデュースしてくれると嬉しいです。ARCH ENEMYはギター>リズム隊>ボーカルの順に重要視しているので本作のサウンドプロダクションは好きですね。

  • 投稿者: よしよ
  • 2009/10/19(月) 08:38:03
  • [編集]

こんばんは!

今作は復帰したクリストファーが大爆発でしたね!
もちろんお兄ちゃんも相変わらずいいプレイしてますが、
フレドリック・オーケソンを切ってでもクリストファーを
復帰させたのは大成功だったんではないでしょうか。

たしかに超強力なキラーチューンはありませんが、非常に
アルバム全編のバランスは良好でしたね。中盤から終盤にかけて
もうひと盛り上がり欲しかったのは私も同感で。あの辺で少々ダレを
感じますもんね。しかしながら捨て曲というような楽曲はありませんし
良質なバランスかと思います。

たしかに今作はリズム隊の活躍が分かりづらかったですね。
とくにイケメンダニエルのドラムは毎作タメ息物の馬鹿テクですが
今作ではあまり感じることができませんでした。
よしよさんの仰る通りプロデューサーがフレドリックに替わったことが
サウンドプロダクションに大きく影響していそうですね。

  • 投稿者: メタラーまっちゅ
  • 2009/10/17(土) 22:39:41
  • [編集]

WIDOWのファンさん

お久し振りです。コメントありがとうございます!
HOLY MOSESとDESTRUCTIONはまだ未聴なのですが、アンジェラがサビーナからの影響を受けたとインタビューで語っていたのを読んだ記憶があります。
アンジェラのボーカルについて賛否両論あるみたいですが僕は結構好きです。今日のLOUD PARK09でも熱いパフォーマンスをしてくれたんでしょうねー。

  • 投稿者: よしよ
  • 2009/10/17(土) 20:49:34
  • [編集]

お久しぶりです☆

本人はサビーナ・クラッセン(HOLY MOSES)の
影響を受けていると言っておりますが、
私はアンジェラはシュミーア(DESTRUCTION)の
影響を大いに受けているような気がしてなりません。

ARCH ENEMYを聴いたのは久しぶりですが、
・・・久しぶりに聴いてみると
何だか新鮮な感じでした、ハイ(^o^)/

  • 投稿者: WIDOWのファン
  • 2009/10/17(土) 00:34:24
  • [編集]

この記事にコメントする

管理者にだけ表示を許可する