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GLORYHAMMER「TALES FROM THE KINGDOM OF FIFE」(2013)

  • 2018/10/27(土) 00:00:00

TALES FROM THE KINGDOM OF FIFE
【No.524】
★★★★(2013)
年間ベスト2013年第7位

僕は未聴ですが「パイレーツ・メタルバンド」として人気を博しているALESTORMの中心人物Christopher Bowes(Vo、Key)が新たに立ち上げたシンフォニック・パワーメタルバンドGLORYHAMMERの1stアルバム。鎧を身に纏った戦士が雷光迸るハンマーを手にしたジャケットから想像できる通り、ファンタジックなRPG的ストーリーに基づいたエピックメタルが展開されています。物語としては「若き王子が冒険の途中で伝説のアイテムを手に入れ、邪悪な魔導士を討つ」というベッタベタで非常にわかりやすい内容です。そしてGLORYHAMMERを語る上で欠かせないのがメンバーのルックス(というかコスチューム)で、それぞれが物語の登場人物に扮してポーズを決めている姿からは良くも悪くもB級感が溢れまくっています(笑)。

序曲の①Anstruther's Dark Prophecyに導かれて始まる疾走曲②The Unicorn Invasion Of Dundeeに続くというお約束の流れでがっちり心を掴まれました。MVも制作された③Angus McFifeは勇壮なクサメタルの名曲だし、行進曲のような④Quest For The Hammer Of Gloryを挟んで登場する⑤Magic Dragonは曲名とクラシカルな鍵盤によるイントロからしてファンタジックな世界観が全開です。本作唯一のバラード⑥Silent Tears Of Frozen Princessでクールダウンした後は熱く疾走するメロパワ⑦Amulet Of Justiceで大きな盛り上がりを見せ、「ヘイル!」と叫びながら拳を突き上げたくなる⑧Hail To Crailから短めのインスト曲⑨Beneath Cowdenbeathを経て10分越えのエピックチューン⑩The Epic Rage Of Furious Thunderで大団円を迎えるアルバム構成もお見事。それに加えてボーナストラック⑪Wizards!も「ウィィィイ、ザァァァ!」とタイトルを叫ぶシンプルなサビが耳から離れない佳曲です。

そんな粒揃いのパワーメタル群を歌い上げるThomas Winkler(Vo)の存在も見逃せません。細身の短髪青年Thomasが緑のビニールアーマー(?)を装備して熱唱する③のMVはインパクト抜群なので初めはネタバンドかと思いましたがそんなことはなく、確かな歌唱力の持ち主でもある彼がGLORYHAMMERをワンランク上に押し上げていることは間違いありませんね。RPG要素もあるパワーメタルという点ではRHAPSODY(現RHAPSODY OF FIRE)を連想させる作風でありつつ、あちらよりもシンプルで聴きやすいというのも好印象。2013年はART OF GRADATION、GYZEなど国内から素晴らしいニューアクトが登場し、年間ベストの期待の新人部門にART OF GRADATIONを選出させてもらいましたが海外のバンドから選ぶとすればGLORYHAMMER一択でしたね。

【音源紹介】
Angus McFife

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