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CIRCUS MAXIMUS「ISOLATE」(2007)

  • 2018/07/21(土) 00:00:00

C MAXIMUS ISOLATE
【No.519】
★★★★(2007)

2005年リリースのデビュー作「THE 1ST CHAPTER」が輸入盤市場で注目を集めていたノルウェー産プログレメタルバンドCIRCUS MAXIMUSの2作目にして日本デビュー盤。音楽性は前作同様、初期DREAM TEHATERをベースとしつつ本家以上に歌心を大切にしたサウンドとなっています。バンドの持ち味であるメロディアスハードにも通じる親しみやすい歌メロと、テクニカルな側面という2つの要素が絶妙に絡み合っていますね。デビュー作以上にキャッチーさを増したように感じられますが、その要因としては収録曲の大半が4〜5分台とコンパクトになったことと、ポップな方向に振り切れた⑤Arrival Of Loveに依るところが大きいと思います。

楽曲的には⑤のインパクトが頭ひとつ抜けている感はあるものの、爽快なサビメロがクセになる②Abyssも前作におけるハイライトとなっていたAliveを彷彿とさせるCIRCUS MAXIMUSらしいナンバーです。また聴けば聴くほどに味わいが増すオープニング①Darkened Mind、後にMichael Eriksen(Vo)Roy Khan(Vo)の後任候補としてKAMELOTへの加入が噂されたことにも納得できる魅惑の低音ボーカルが胸に沁みるバラード⑥Zeroなども聴きどころとなっていますね。そしてアルバム後半には12分台の⑦Mouth Of Madness、9分台の⑨Ultimate Sacrificeといった長編を配していて、こちらでも複雑になり過ぎることなく良質なメロディを聴かせる姿勢に揺るぎはありません。それどころがメロディの起伏やドラマ性が強調されていてコンパクトな楽曲との対比もお見事。また日本盤ボーナストラック⑩Silenceは1stアルバムに収録されていたバラードSilence From Angels Aboveのリメイクで、こちらはライヴで演奏する時のバージョンだそうです。ギターのイントロや効果的なキーボードなどオリジナル以上に劇的な仕上がりとなっていてバンドの成長振りが窺えますね。

そんな楽曲群を歌うシンガーのMichael Erikssenは敬愛しているというGeoff Tate(Vo/QUEENSRYCHE)や母国ノルウェーが誇るTNTのフロントマンTony Harnellを彷彿とさせるハイトーンに加え、低音域では前述した通りRoy Khanのような深みも感じさせてくれます。ボーカルメロディを大切にする姿勢を更に強化した今回のアルバムにおける彼の貢献度はかなり大きいですね。ちなみに本作はジャケットに描かれている「どん底でもがき苦しむ男」の人生にまつわるコンセプトアルバムだそうで、テーマとしてはダークで重いように感じますが音楽自体は前作よりも聴きやすくメロディアスなので、プログレメタルというよりはプログレッシブな要素もあるメロディックメタルと表現したくなるよう作風となっています。

【音源紹介】
Arrival Of Love

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