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CIRCUS MAXIMUS「THE 1ST CHAPTER」(2005)

  • 2018/07/09(月) 00:00:00

THE 1ST CHAPTER
【No.518】
★★★★(2006)

ノルウェーから現れたプログレメタルの新星CIRCUS MAXIMUSのデビューアルバム。本作がリリースされた2005年当時は国内盤が発売されませんでしたが、輸入盤市場で話題になっていたので即購入した思い出がありますね。その後2nd「ISOLATE」(2007)が好評で日本でも人気に火がつき2008年に本作の日本盤がリリースされています。ちなみにCIRCUS MAXIMUSというバンド名は同郷ノルウェーのメロディックロックバンドDA VINCIの2nd「BACK IN BUSINESS」(1989)の収録曲から取っているのかと思いきや、全く関係なく主要メンバーMats(G)Truls(Ds)Haugen兄弟がプレイしていたゲームでCIRCUS MAXIMUSという単語を偶然目にしたことがバンド名を決めるきっかけとなったそうです。

本作のサウンドはこのジャンルの大御所DREAM THEATERの影響下にあることが明白なスタイルで2nd「IMAGES AND WORDS」(1992)を彷彿とさせますね。それでいてボーカルメロディは本家以上にメロディアスでわかりやすいのがCIRCUS MAXIMUSの強みです。プログレメタルも好きなジャンルではあるけれど難解な曲は苦手という僕のようなリスナーにとってある意味理想的なサウンドかもしれません。その大きな要因となっているのがMichael Eriksen(Vo)の透き通った歌声です。線はやや細いし聴いていて圧倒されるような凄みこそないものの、メロディの良さをしっかり届けてくれる彼のボーカルは心地よく胸に響いてきますね。そんな歌ものプログレメタルと呼べそうなCIRCUS MAXIMUSの魅力を凝縮したのが優雅でキャッチーなサビが冴え渡る名曲②Alive、「ワーィ、アーマァヒー♪」と一緒に歌いたくなる⑥Why Am I Hereでしょう。またアコギが演出するリラックスした雰囲気で始まりメロハーに通じる親しみやすさと緊迫感のあるインストパートが交錯する⑦The Prophecyもいいですね。

一方で本作が1stアルバムということもあってバンドとしてのオリジナリティは確立されておらず①Sinのヘヴィなギターから中近東風のフレーズに繋がるイントロや、演奏陣が火花を散らすインスト曲④BiosfearはDREAM THEATERを連想させるし、10分越えの③Glory Of The EmpireではまるでSYMPHONY Xなピアノが登場、叙情バラード⑤Silence From Angels AboveKAMELOTのアルバムに収録されていそうなナンバーだったりします。デビュー作でありながら19分に及ぶ⑧The 1st Chapterもこの超大作を収録したチャレンジ精神は良いと思いますが、未整理な部分が目に付いたりします。…といった感じでいくつか注文を付けたくなる点はあるものの、それは期待の裏返しであって総じて見れば音楽的な面は勿論ジャケット、ブックレットに至るまでデビューアルバムとは思えないほどのクオリティを誇っています。僕としては一般的に評価の高い「ISOLATE」と同じかそれ以上のお気に入り盤ですね。

【音源紹介】
Alive

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