ARCH ENEMY「DOOMSDAY MACHINE」(2005)

  • 2009/10/14(水) 00:00:00

DOOMSDAY MACHINE
【No.188】
★★★(2005)

ストレートでシンプルな作風を目指した前作「ANTHEMS OF REBELLION」から一転して、ギターワークの量が大幅増となったARCH ENEMYの6作目。多くのファンが感じたと思われる前作に対する物足りなさを敏感に感じ取ったのか、Michael Amott(G)自身も製作段階から「次回作ではメロディックなギターを増やす」と公言していただけに、期待を胸に聴いた1枚でした。イントロとなる①Enter The Machineに続く②Taking Back My SoulFIREWINDのギタリストGus.Gが客演)、③Nemesisというインパクト抜群の冒頭の流れは僕の好きなARCH ENEMYの復活だと思わせてくれるし、バンド初期を連想させるデスラッシュ風の⑥I Am Legend/Out For Blood、これまでにない明るく曲調のインスト⑧Hybrids of Steelなどオッと思わせる場面があり、1回聴いた時点では新たな名盤の誕生かと思えるほどでした。

ところがリピートするうちにモヤモヤ感が募ってくるんですよね。確かにメロディアスなギターは十分楽しめるけど、3rd「BURNING BRIDGES」や4th「WAGES OF SIN」と比べると、どうにもアルバム全体のダイナミズムに欠けるというかアルバム序盤の勢いが後半まで持続できていないように感じられます。勿論、この作品を他のバンドがリリースしていたらスゴイ作品だと言えそうだけど、これまで僕の心に大きな感動を刻んでくれたARCH ENEMYのアルバムとしてはちょっと物足りなく感じてしまいます。

ボーナストラックとして⑫Heart Of Darkness(「WAGES OF SIN」収録)と名曲⑬Bridge Of Destiny(2nd「STIGMATA」収録)のライブが収録されていて過去の名曲との対比ができるだけに、本編の方に「さすがはARCH ENEMY」と思わせてくれる場面がもっと欲しかったですね。そんな中、激しくスピーディーなリフの応酬に始まりシンガロング必至のキャッチーなサビとそのバックでクサいメロディを奏でる③は文句なしの名曲で、バンドがこれまでに生み出した名曲群に匹敵する出来栄えです。それにしても前作に対するファンの声に反応して、意図的に方向性を変化させるMichaelの柔軟性と、それを実行しつつも一定水準以上のアルバムを作り上げてしまうセンスに脱帽ですね。ちなみに本作完成直後にChristopher Amott(G)がバンドを脱退したため、後任にFredrik Akesson(G/ex-TALISMAN)の加入が発表されましたがChristopherは次作「RISE OF THE TYRANT」レコーディング前に復帰しています。

【音源紹介】
・Nemesis

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ピッペンさん

いつもコメントありがとうございます!
NemesisはARCH ENEMYの楽曲の中でも5本の指に入るお気に入り曲です!Bridge Of Destinyのライブも良いですよね。Angelaのボーカルパフォーマンスも本作のスタジオ曲よりも表情豊かで迫力があるような気がします。

  • 投稿者: よしよ
  • 2009/10/26(月) 08:22:39
  • [編集]

やっぱり"Nemesis"最強ですね。
というか、ボートラの"Bridge Of Destiny"のライヴ・バージョンが物凄く好きなんですが(笑)

  • 投稿者: ピッペン
  • 2009/10/24(土) 22:45:55
  • [編集]

メタラーまっちゅさん

こんにちは。
ホント、冒頭3曲はかなり強力ですよね。前作と比べて第一印象がかなり良かったアルバムですが、やはり後半が弱いかなと思います。

アンディ・スニープはMEGADETHの最新作でも良い仕事してますよね。今、ヘヴィロテ中です。
恥ずかしながらフレドリック・オーケソンはよく知らなかったのですが、ARCH ENEMYに加入と聞きTALISMANの「CATS AND DOG」を買ったのを覚えています。今、彼はOPETHにいるんですよね。確かにフレドリックとアモット兄のツインギターも聴いてみたかったです。
最近のB!誌のインタビューでクリストファーの後任としてNEVERMOREのジェフ・ルーミズも候補に上がっていたと知りました。ガス・Gやフレドリックなどマイケル・アモットはやはり良いギタープレイヤーを選びますね。

  • 投稿者: よしよ
  • 2009/10/15(木) 12:46:06
  • [編集]

こんばんは!

①~③までの流れはとてもアグレッシブで本当に
カッコ良かったですね!
しかしながらこの後の流れが悪すぎますね、いまいち聴き込める
楽曲が最後までないです…

しかしながらサウンドプロダクションはかなり良かったですね!
やはりアンディ・スニープをパートナーに選んだのが大正解でしょう。
彼が楽曲の方にももっと言及していればもう少し良いアルバムに
なっていたかもしれませんね。

今作を最期にクリストファが脱退しますがこれは本当にショックでした。
このバンドのテクニカルな面は彼が支えていましたし、お兄ちゃんとの
ツインリードが聴けなくなると思うと残念でなりませんでした。
しかしながら新加入したフレドリック・オーケソンはこれまた私の
大好きなギタリストで少しは救われましたが、この後すぐに
クリストファの復帰ですからね。フレドリックは可哀そうでしたね。
とても巧いギタリストなのに…個人的にはフレドリックとのツインリードも
是非一枚聴きたいところでした。

  • 投稿者: メタラーまっちゅ
  • 2009/10/14(水) 22:53:24
  • [編集]

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