FC2ブログ

ROYAL HUNT「THE MISSION」(2001)

  • 2010/05/05(水) 00:00:00

THE MISSION.jpg
【No.233】
★★★★★(2001)
年間ベスト2001年第1位

ニューシンガーとしてJohn West(Vo/ARTENSION)を迎えて発表した前作「FEAR」(1999)が、過去の作品に比べてもう一息という印象だったROYAL HUNTの6作目。今回は作家Ray BradburyのSF小説「THE MARTIAN CHRONICLES」(邦題:火星年代記」)をモチーフにしたストーリーアルバムで曲間をインストやSEで繋いでいるため、全13曲が途切れることなく展開していきます。結論からいうと「ROYAL HUNTはやはり僕にとって最重要バンドのひとつだ」と再確認させてくれる1枚ですね。分厚いストリングス系の音を使うことの多かったAndre Andersen(Key)によるキーボードが従来とは違ったひんやりとしたサウンドとなっていて、メカニカルな印象を感じさせる音像の中でROYAL HUNTらしい気品あるメロディックメタルが繰り広げられています。前作同様、初期に比べて普遍的なメロディック・パワーメタル寄りの作風ながら今回は楽曲の充実度が素晴らしいですね。

SE①Take Offに続く②The Missionはデジタルビートを取り入れたイントロに驚かされますが、ROYAL HUNTらしいメロディのフックを持ったミドルチューンだし、それ以降も僕の琴線を刺激するメロディが次から次へと出てきます。中でも本作のキラーチューン④Surrender⑧World Wide Warはバンドの新たな名曲だと断言できる出来栄えで、この2曲を聴けるだけでも本作を買った価値があると思えるほどです。また本作で収録曲の半数を占めるインストもAndreのピアノソロをフィーチュアした⑦MetamorphosisJacob Kjaer(G)らしい泣きのギタープレイを堪能できる⑨Dreamline、デビュー作に収録されている名インストMartial Artsをビルドアップさせたかのような⑪Fourth Dimensionとそれぞれのキャラ立ちがしっかりしているのが◎。そして⑪に続く⑫Days Of No TrustはROYAL HUNTの王道とは一味違うAORっぽい大陸系バラードながら極上のメロディを持った名曲だし、ラストが勢いのある⑬Total Recallだというのも現在のバンドに漲るエネルギーを象徴しているようで好印象です。

そんな本作を更に素晴らしいものとしている大きな要因がJohn Westの圧倒的な歌唱力でしょう。シンガー未定のまま曲作りが進められた前作では発揮できなかった真の実力をこれでもかとばかりに見せつけてくれています。このアルバムでの歌いっぷりはARTENSION時代よりも断然魅力的で、彼のパフォーマンスの中でもトップクラスだと思います。John West在籍時のROYAL HUNTが生み出した最高傑作ですね。

【音源紹介】
・Surrender(Live)

関連記事

この記事に対するトラックバック

この記事のトラックバックURL

この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

この記事に対するコメント

アルちんさん

こんばんは。この「THE MISSION」はD.C時代とはまた一味違うJohn West期の最高傑作だと思ってます。確かに本作は今までにないデジタル色の強さが話題になってましたが名曲Surrenderを筆頭に僕好みの曲が目白押しです。
そしてROYAL HUNTといえばD.Cの復帰作が楽しみですし、D.C時代のライブ作もDVDで再発されるようですね。バンドがにわかに勢いづいてきた感じで嬉しいです。

  • 投稿者: よしよ
  • 2011/10/15(土) 23:54:24
  • [編集]

買ってしまいました

 よしよさん、こんばんは~。
「いつか買わねば」と思いつつすっかりテイチクから廃盤になっていた「THE MISSION」の新品が安く売っていたので買ってしまいました。
(D.Cの復帰で何となくROYAL HUNT熱があがって参りましたw)

 ②The Missionは「これが当時噂になったデジタル導入曲か~」と思いつつ何の違和感も無く受け入れてしまいましたww
 ④Surrenderはさすがの名曲で、即効性ありすぎの楽曲ですね。JKのGも相当キテマス。
 ピアノ小曲⑦Metamorphosisから⑧World Wide Warの流れはゾクゾク来てしまいます。
 ROYAL HUNTとしては異色のバラード⑫Days of No Trustは聴けば聴くほど味がでるスルメ曲ですね。

 また素晴らしいCDと出会ってしまった…(遅いってば)

  • 投稿者: アルちん
  • 2011/10/14(金) 23:57:35
  • [編集]

ピッペンさん

こんにちは。
ピッペンさんも本作を高く評価されているようで嬉しいです。確かにバンドはD.C.剤席次にはBURRN!誌の表紙を飾るほどの勢いがありましたから、その頃に比べるとインパクトは薄いかもしれませんね。僕はD.C.脱退後の最高傑作は本作だと思っています。ホント、再評価して欲しいですね。

  • 投稿者: よしよ
  • 2010/05/09(日) 16:00:58
  • [編集]

メタリストさん

こんにちは。
John West時代のROYAL HUNTは本作も含め、あまり評価が高くないですね。僕はこのバンドには弱こともあって(笑)、中でも本作は名盤として愛聴しています。
ARTENSIONはですねぇ、僕も2作目までは聴いていたのですが、歌メロがあまり耳に残らずそれ以降の作品は買ってなかったりします。Johnのソロアルバムも聴いて思ったのですが彼は自分で歌メロを書くよりもAndreのように1人で曲を仕上げてしまうタイプのソングライターと組んだ方が僕好みなのかなと思います。といいつつ、SurrenderとWorld Wide WarはJohnとの共作だったりしますが…。
そういえばJohnはROYAL HUNT脱退後、どうしてるんでしょうね?EMIR HOTというギタリストのアルバムで歌っていましたが声質がかなり変わってたような・・・。

  • 投稿者: よしよ
  • 2010/05/09(日) 15:57:42
  • [編集]

意外とこのアルバムは見過ごされているような気がします。
ホント名盤なんですけどねぇ。やはりD.C.の在籍時の盛り上がりの印象があまりに強すぎたのでしょうねぇ。再評価して欲しいアルバムの1枚ですね。

  • 投稿者: ピッペン
  • 2010/05/09(日) 10:08:41
  • [編集]

実は私、このアルバムを自分のブログでレビューはしましたが
あまり高い評価はしていません。
しかしながら、ジョン・ウェストの歌がARTENSIONよりもROYAL HUNTの方が
魅力的ということには同意しています。
"Surrender"と"World wide war"は特にハマっていると思いますね。
マーク・ボールズがこの二曲を歌って、様になるのか分かりませんが
ARTENSIONなんか放っておけばいいのに~とARTENSIONファンから
刺されるようなことを思ったりします(笑)。

  • 投稿者: メタリスト
  • 2010/05/09(日) 02:12:42
  • [編集]

この記事にコメントする

管理者にだけ表示を許可する