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THE NIGHT FLIGHT ORCHESTRA「INTERNAL AFFAIRS」(2012)

  • 2018/01/23(火) 00:00:00

INTERNAL AFFAIRS
【No.506】
★★★★(2012)
年間ベスト2012年ノミネート作品

SOILWORKの6th「STABBING THE DRAMA」(2005)に伴うツアー中にBjorn“Speed”Strid(Vo/SOILWORK)と当時はツアーギタリストで後に正式メンバーとなるDavid Andersson(G)が飲みながらロック談義に花を咲かせるうちに酔った勢いで結成に至ったというTHE NIGHT FLIGHT ORCHESTRAの1stアルバム。ラインナップにはSharlee D'Angelo(B/ARCH ENEMY、SPIRITUAL BEGGARS)も名を連ねているためメンツ的には北欧エクストリームメタル界注目のニューアクトかと思っていました。ところが、いざ聴いてみると遊び半分で誕生したプロジェクトとは思えないほどハイクオリティな70〜80年代風のクラシックロック作品に仕上がっていてビックリ。「サイドプロジェクトは本業バンドとは異なる音楽をメンバーが気楽にプレイするために結成されるため中身はイマイチ」という僕が漠然と抱いていたイメージを覆してくれましたね。

サウンド的にはエクストリームメタルの要素はゼロだし、曲によっては一般的なHR/HMよりもソフトなものもあるため聴き始めの頃は違和感があったものの、数々のキャッチーなメロディに魅了されるまでそれほど時間はかかりませんでした。特に晴れ渡る青空を連想させる爽やかチューン②California Morning、どこか懐かしくも感じる哀メロが冴え渡る④West Ruth Aveはかなりリピートしましたね。またDEEP PURPLE風のオルガンサウンドを纏って駆け抜ける⑥Miami 5:02、ファンク/ソウルミュージックの雰囲気が面白いタイトル曲⑦Internal Affairs、温かみのあるメロディが心地よくラストにはサックスも登場する産業ロック⑧1998と続くアルバム中盤も気に入っています。

Bjornがシンガーとして新たな一面を披露しているのも見逃せません。音楽性を考えれば当然ながらSOILWORKで見せていたグロウルは封印、全曲をディープかつ男前な声で歌っています。ノーマルボイスだけでも、これだけ歌えるシンガーだったんですね。クラシックロック愛に溢れた本作は聴く人によっては使い古されたベタなサウンドに思えるかもしれませんが、90年代以降のHR/HMを中心に聴いてきた僕にとっては一周まわって新鮮に感じられます。Peter Wichers(G)不在時のSOILWORKの作品はそれほど好きではなかったのでBjornとDavidの2人がここまで僕好みの曲を書いてくれるとは予想外でした。SOILWORKでも本作のようなキャッチーなメロディが聴けると嬉しいのですが、いい意味で遊び心があってお約束のベタな展開も躊躇なく取り入れられるサイドプロジェクトと、オリジナリティを追求する本業バンドの線引きをしているのかもしれませんね。

【音源紹介】
California Morning

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