THE RASMUS「DEAD LETTERS」(2004)

  • 2015/11/04(水) 00:00:00

DEAD LETTERS
【No.452】
★★★★(2004)
年間ベスト2004年第2位

フィンランドを代表するメランコリック・ロックバンドTHE RASMUSの5thアルバム。僕はこのバンドのことを全く知らず、たまたまCDショップで本作を試聴したのがTHE RASMUSとの出会いでした。冒頭4曲をワンコーラスずつ聴いた時点で迷わずレジに向かってましたね。いかにも北欧らしい哀愁が作品全体を覆っていて、随所で泣きのメロディを味わえる極上の一品です。Lauri Ylonen(Vo)のやや掠れたハスキーヴォイスと強力な哀愁のメロディから連想するのは、スウェーデン屈指のシンガーソングライターで現在はLAST AUTUMN'S DREAMで活躍するMikael Erlandsson(Vo)がデビューアルバムにして名盤の「THE 1」で繰り広げた世界観。そこにゴシックテイストを注入したら本作になるという感じですね。

粒揃いの楽曲が並ぶ本作の中でも一度聴いたら耳から離れないメロディを持ったシングル曲②In The Shadows、メランコリックな中にも力強さが感じられる④In My Life、メジャー感たっぷりの爽快なサビがBON JOVIを彷彿とさせる⑥Guiltyが群を抜いて素晴らしいですね。それ以外にも切なすぎるメロディラインが胸に沁みる③Still Standing、重々しいイントロから演歌に通じるクサいサビに繋がっていく⑤Time To Burn、バンドの持ち味を存分に発揮したバラード⑦Not Like The Other Girls、快活なロックチューンでありながら仄かな哀愁を纏った⑨Back In The Pictureなど、哀メロを軸にしつつ曲毎に異なる表情を見せてくれる点も高ポイントですね。それに加えて国内盤に収録されたボーナストラック4曲に関しても、前作「INTO」(2001)のリードトラック⑪F-F-F-Fallingを筆頭にオマケのレベルを超越していて聴き応えがあります。

僕にとっては未知のバンドだったTHE RASUMUSですが、このアルバムをリリースした時点で地元フィンランドは勿論ヨーロッパでも確固たる地位を築いていて本作もこれまでに300万枚ものセールス(!)を記録しているそうです。音楽性としてはHR/HMの範疇に含められるか微妙だし、エキサイティングな曲展開や派手なギターソロはないものの、とにかくメロディの充実度が尋常ではありません。本作を聴いて久々に「これぞ北欧」という楽曲を聴かせてくれるバンドに出会えた喜びに打ち震えたのも良い思い出です。このアルバムと出会った2004年は僕がHR/HMを聴くようになって10年目でしたが、年間ベストの2位と3位にランクインした本作とORPHANED LAND「MABOOL THE STORY OF THE THREE SONS OF SEVEN」を聴いて、世界にはまだ自分の知らない素晴らしいバンドがいることを実感しましたね。

【音源紹介】
In The Shadows

関連記事

この記事に対するトラックバック

この記事のトラックバックURL

この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

この記事に対するコメント

B!13さん

THE RASMUSのアルバムは一通り聴きましたが本作が最高傑作だと思いますよ。彼等に関する記事は夏頃にはできあがっていたのですが、アップするのは秋にすべきだと思って今まで温めてました(笑)。これからしばらくCD紹介記事はTHE RASMUSが続く予定です。
僕もアルバム前半が好きですね。母国フィンランドではF-F-F-Fallingがヒットする前から、もっと言えばデビュー当時からかなりの人気があったみたいですよ。個人的に彼等の初期作品(3rd辺りまで)は僕の好みに合わなかったりしますが…。

  • 投稿者: よしよ
  • 2015/11/07(土) 23:26:03
  • [編集]

このバンドのアルバムで持ってるのはこれだけですが愛聴してます。特に今の時期にピッタリですよね。

僕は特にアルバム前半が好きで1曲選ぶなら#6Guiltyですね。#11F-F-F-Fallingはたしか祖国フィンランドで3ヶ月チャート1位になった…みたいな記述をBURRN!で読んだ覚えがあります。

  • 投稿者: B!13
  • 2015/11/06(金) 19:45:15
  • [編集]

この記事にコメントする

管理者にだけ表示を許可する